
こんにちは、最近Switch2が意図せず2台になってしまったゆびきたすです!
やっと2025年末に入手することができたSwitch 2を記事用の検証機器としてデスクトップに追加配置することにしました。
しかし甘い考えで現環境にSwitch 2を加えようとしたところ、いくつかの問題に当たってしまい右往左往しました。
なかでも最大の問題が、適当なDAC とSwitch 2をUSB接続したら音が出なかったこと。細かくに言うと、Switch 2がDACを全く認識せず、映像転送だけに使いたいHDMI接続のモニターへ音声を伝送してしまいます。
こうなるとモニター内蔵の低スペックなスピーカーから音出しするしかありません。
結論を言うと、従来のPC2台は(モニター内蔵のPC切り替え器=KVMを介して)そのままUSB接続、Switch 2は適当なブランドのUSB-AをS/PDIFへと変換するケーブルで不具合なく音が出せました。接続図としては以下のとおりです。

なおPC2台をモニター内蔵のKVMを通しているので配線がやや煩わしいですが、モニターは映像入力をトリガーとしてUSB機器( マウスやキーボード )を切り替えています。
当初仕事用PCはこのグループから外して使おうとしていました。そして事前の音出し確認のため、Switch 2をDACにUSB接続した段階で外部スピーカーから音が出ないことに気づいたのです。
原因は
- 音出し不能の問題の大部分は、USBオーディオに関わる規格(UAC1.0/2.0)に起因( 1.0なら音が出る可能性大 )
- 加えてSwitch 2のUSBプロトコルが独自仕様になっているため、相性があること
ただしDAC側から見ると、USB入力であるPCグループと光入力であるSwitch 2の2つのデバイスになるため、DAC側でのソース切り替えのひと手間が必要になりました。リモコンすら操作したくない管理人には少しダメージ…
Switch 2をデスクトップ環境で使いたい!

ベッドでゴロゴロしながらゲーム、という使い方は全くしないため、デスクトップ環境で使いたいと思い調べてみました。
ちなみに以下の機器で音出し確認しました。
- スピーカー:Genelec G-TWO
- DAC:Topping E30II
- DAC用5V電源アダプター:iFI-Audio iPowerII(5V)
- サブウーハー:POLK AUDIO MXT10
- モニター( PC2台+Switch 2で自動KVM機能を兼務 ):Gigabyte Aorus FO32U2 4K/240Hz
- PC:事務仕事兼ブログ用1台、ゲーム用1台
- USBケーブル/音声アナログRCAケーブル:エレコムUSB( A-B端子)、モガミ 2534ベース RCA
- 電源タップ:Fargo STEEL TAP
手持ちのDAC / Topping E30IIに接続したら
何も知らずにウッキウキでDACにUSB接続して愕然!

音がまったく出ない…
ケーブルの変更、モニター内蔵KVMの成果と思い他の単体KVMへの接続、KVM自体を辞めてDACへ直結など、何をどうやってもSwitch 2がDACをまったく認識せず、Switch 2の設定内の音声出力の表示は「テレビ」のまま変わらず。

試しにモニター内蔵のスピーカーから音を出してみましたが、秒でこうなります。

モニターのショボスピーカーの音は絶対イヤだぁぁぁ
しかし子供が使っているJBL PEBBLESというUSBスピーカー( DAC内蔵 )を接続すると普通に音が出てしまい余計に混乱しました。


原因はDACかよっっ
実は有機モデル含めて旧型SwitchやPS5など、コンソールゲーム機のほとんどがUSB Audio ClassがUAC1.0にしか対応していないことを知らずにアレコレ試行して1日潰してしまいました。
ちなみに先のJBL Pebblesの仕様には【 リニアPCM 48khz/16bit 】と記載があり、おそらくUAC1.0ではないかということ。
そしてSwitch 2ではUAC1.0であれば基本音が出せるDACが多いようです。
USB Audio Class略して UAC は音声伝送に特化した規格で、転送スピード規格であるUSB3.0 / 5GbpsとかUSB 3.2 Gen2 / 10Gbpsなどとはまた別の規格。USB、非常にわかりにくいです。
- 通信速度に関するプロトコル ( *** Gbpsみたいな表記 )
- オーディオ転送に関する Audio Class (先のUAC〇.0みたいな表記 )
- 電力伝送に関わるプロトコル ( PD充電器など )
- 映像伝送に関するプロトコル ( USB-CのDisplayport Alternative規格 )
調べてみるとDACのUAC規格とSwitch 2の独自仕様との合わせ技で認識しないことが分かりました。
Switch 2のオーディオに関わる仕様とUSBのオーディオ規格

まず公式や海外のレビューサイトを中心にSwitch 2の音声仕様を調べてみました。
| 本体orドック | 種類 | 場所 | 備考 |
![]() | 内蔵スピーカー 携帯モード時 | 底面 ステレオ( 左右2個 ) | ※出力W 公式未発表 |
![]() | イヤホン&マイク φ3.5mm | 本体天面 | 4極ヘッドセット用 |
![]() | USB-C端子 USBオーディオ | 1×天面+1×底面 | UAC 1.0 / 一部のUAC 2.0対応機 |
![]() | Bluetooth接続 | 本体内蔵チップ | BTバージョンは未発表 基板からBT5.2以上の噂 コーデック SBC / AAC |
![]() | 2×USB-A端子 USBオーディオ | ドック側面 | UAC 1.0 / 一部のUAC 2.0対応機 |
- 携帯モード:リニアPCM 2.0chステレオ / 3Dオーディオ
- ドック使用時:リニアPCM 2.0chステレオ / リニア5.1ch / 3Dオーディオ
3Dオーディオで携帯モード時でもそこそこ臨場感のある音を出しますが、レンジが狭く音の厚みや迫力は一切無し。この小さなスピーカでは到底音の追及は叶いません。
携帯モード時では下向き・背面寄りに付いたスピーカーのせいで「音圧が低く感じる」「ファンなど環境音があると音が聞き取りにくい」など位置が良くないという意見も多いため、1番に有線ヘッドフォンを推奨。これで劇的に改善できます。
そして便利そうなBluetooth接続ですが、旧世代と変わらず遅延の問題が指摘されます。タイミングがシビアなアクション/FPS系ゲームの場合、よりクリティカルです。
一応遅延が改善されるハズのAACコーデックに新規対応していますが、それでもかなり遅延が気になると多く指摘されています。
※ただAppleのi Podsでは遅延を感じないというレビューもあり、デバイスとの相性もありそうです
Switch 2とのデジタル接続の方法

さてここからデスクトップ環境下での使用を想定した【 ドック収納のTVモード 】時でのDAC併用を中心に解説します。
Switch 2から音声をデジタル伝送する場合、接続場所は3ヶ所。
- HDMI経由で映像音声同時に伝送( TVもしくはモニターへ出力 )
- ドック側面のUSB-A端子
- 本体の底面もしくは上部のUSB-C
HDMI経由においては、TV内蔵のスピーカー、もしくはTVにARC-HDMI接続された外部スピーカー(サウンドバーなど)やプリメインアンプ+スピーカーで音出しするケースです。

ただしTV側のの映像処理エンジンのせいか、操作や音声の遅延が取り沙汰されます
今回は音声の信号ラインをHDMIに頼らず、同じくデジタル伝送できるDACを使います。
デスクトップ環境においてはスペース制限があります。そのため接続例としてはDAC内臓のアクティブスピーカー、もしくはコンパクトDACにアンプ内蔵のアクティブスピーカーがターゲットになります。
管理人の環境ではすでにアナログRCA入力のアクティブスピーカーがあるため、コンパクトDAC「Topping E30II」を使ってみます。
単体DACをUSBオーディオとして使いたい

まずSwitch 2を始めとしてコンソール機全般DACとのUSB接続の問題の原因が【USB Audio Class】です。
現行DAC製品の多くがビットレートやサンプリングレートに優れるUAC2.0という規格に準拠した仕様ですが、問題はコンソールゲーム機のほとんどがUAC1.0対応のみとなっていること。

つまりSwitch 2は、多くのDACでは認識できない!
…と思いきや海外掲示板のRedditでもスレッドがいくつか存在していました。

Switch 2はUAC 2.0に対応していますゾ!
一瞬歓喜した人も多かったみたいですが、実際には多くのUAC 2.0準拠のDACでは動作しないようです。
Topping E30II = 恐らくUAC2.0規格 ※1.0への切り替えへの言及は無し / コンソールゲーム機対応の表記無し
Switch 2 = UAC1.0と、おそらく2.0の両方対応。ただしUAC2.0のみタイプDACでは、多くの製品で認識しない
結論:UAC2.0規格のE30IIでは、USB接続では音出し不可能
任天堂 Switch 2に対応したDACの例
参考に以下Redditからの動作報告です。なお管理人自ら確認したワケではないため「音が出せる可能性がある」程度に参考としてください。
Nintendo Switch 2 で一部のUSB Audio Class 2.0 DACが動作するよ! : r/NintendoSwitch
UAC2.0対応DACで動作したと報告された機器
- Fosi Audio DS2
- Chord Mojo 2
- Chord Hugo 2
- Chord Hugo TT2
- Fiio KA11
- FIIO BT11
- Fiio KA13
- Schiit Audio fulla
- RME ADI-2 DAC( FS )
- Fosi Audio K5 Pro ( コンソール対応を公式発表 ※K5無印は不可 )
- Fosi Audio DS2 (2024)
- Fiio E10K Olympus 2
- Fiio Q1
UAC1.0へ切り替えことで音が出た機器( UAC1.0と2.0両対応のDAC )
- Fiio K11
- Astell & Kern HC4
- Qudelix-5K
- Fosi Audio K7
- Fosi Audio ZH3
DACモードを備えたその他デバイス( UACバージョンは不明 )
- ( ヘッドフォン ) Focal Bathys USB-CのDACモード
- ( USB スピーカー) Adam Audio D3V
- ( USBスピーカー) JBL Pebble
※管理人手元機種:USB1本で給電&音声伝送のスピーカー
UAC1.0へと切り替えができる製品であればSwitch 2で音が出せる可能性が高い、と言えます。
注意するのはDACをこれから買うとしている人。
DACの仕様を確認しても、多くの製品でUACへの言及がないことです。使用上UACバージョンやその切り替えに言及されていない場合はほぼ確実にUAC2.0のみです。
当面は動作確認できた商品の購入や、万が一購入したDACを認識できない場合接続方法を工夫するしかありません。
USB-AからS/PDIF( Toslink )変換してみた

光変換の前に一応HDMIラインから音声分離器を挟むケースも考えてみました。難点は2つ。
- HDMI 音声分離器の前後でケーブルや電源ケーブルなど接点が増え、ワイヤリングが煩雑に
- HDMI経路に余計な電子機器が間に入るとブラックスクリーン問題などを誘発する可能性
ということで今回は音声分離器は却下。一番簡単に低コストで今のシステムを活用するため、追加で以下の変換ケーブルのみ購入することにしました。
つまりSwitch 2側のUSB出力はそのまま使用して、DAC側を何とかしようという結論に至りました。

結果大成功!正常に音出ました!
Switch 2側の設定画面でもキチンとUSB( S/PDIF )と認識されUSBオーディオとして動作しています。

Switch 2内で変換されたアナログ伝送( Switch 2のφ3.5端子からRCA変換でアクティブスピーカーへ )より大きな音質的なメリットはありました。
確実に音のベールが1枚も2枚も剥がれてクリア感アップし、まさに鮮度が変わる印象です。
S/PDIF変換接続によるデメリットは、少し物足りないサンプリングレートくらいでしょうか。
S/PDIF:ビットレート数は最大24bit、32kHzから192kHzまでのサンプリングレートに対応
しかし当家のDACはやる気がないのかディスプレイを見てみると【 サンプリングレート 44.1kHz 】( ≒CD並みの音質 )と表示されています。


あれ、Switch系って48kHzじゃなかったっけ?
ちょっと損した気分っす
ドック、本体ともにUSB端子を試しましたがサンプリングレートは不変。最終的に見なかったことにしました( 笑
今回USB-SPDIF変換で無事に音出しできましたが、同じくデジタル伝送でUSB-同軸デジタルケーブルも候補として挙がります。
しかし残念ながら、いくら探してもUSB>同軸デジタルケーブルの一体型は見つかりませんでした。
音質的には光よりも同軸の方が優位とされますが、PC環境で併用するため電気的なノイズに強い光ケーブル伝送で十分かなと思います。というより自分には聞き分けられない世界でしょう…
番外:ヘッドフォンユーザーは特に恩恵の大きいDAC

耳元が音源となるヘッドフォン/イヤフォンではDAC効果が顕著で、室内定在波やデスク天面の反射に左右されないのは大きなメリットです。
ヘッドフォンユーザーはぜひDACを音の仲間に入れましょう。
当家子らが安価なヘッドセットやヘッドフォンを使っていますが、変化の分かりやすさは外部スピーカーの比ではありません。
そしてアクションやFPSユーザーは遅延低減を兼ねて有線がおススメ。以下はコンソールゲーム機を対応とした評価の高いDACを2つだけピックアップしてみました。
まずはOLEDディスプレイ付きというロマンを感じるDAC内蔵アダプター。

Switch 2発売後の早い段階でUSBオーディオ規格がUAC2.0なのに音が出た!と話題になった商品が下の変換アダプターです。

PCM 384KHz/32bitまでのハイレゾ再生に対応しつつもAmazonで2,000円ほどと非常に安価。ブラックとシルバーでケーブルデザインが違うのもコジャレ感を感じます。入門用に良いでしょう。
まとめ

今回はSwitch 2のドックのUSB-A端子から手持ちのDACへ接続しても音がHDMI接続したモニターへ伝送されてしまう問題に解決を見出した記事です。
原因はSwitch 2側のUSBオーディオ規格と(おそらく)独自仕様のUSBプロトコルの問題。
PS4やPS5などコンソールゲームのほとんどがUAC1.0 という枯れたUSBオーディオ規格を採用したチップで構成されていることが1つ。
ただUAC2.0のDACでも音が出た!という報告があるため、単に独自仕様のUSBプロトコルとの相性の気もします。
さてお持ちのDAC機器、これからDACを試してみようと思っている方に向けてUACバージョンの注意点なども解説してきました。問題なく音声を出力できる製品としては
- UAC2.0専用製品も多い中、UAC1.0にも切り替え対応している製品を選ぶのが無難
- 少し賭けになるが、Redditなどで報告されているUAC2.0かつSwich 2が認識可能なDACを選ぶ
以上2点に留意する必要があります。
すでにDACを持っていて、かつSwitch 2に対応していなくて複数入力ソースの切り替えが可能なDACであれば活路があります。それは
・Switch 2ドック側のUSB-A( もしくは本体部のUSB-C )をS/PDIFへ変換するケーブルを使う
という方法です。
Amazonレビューなどを見ていると製品の安定性的には「Cubilux USB A-SPDIF オーディオ ケーブル」一択という印象で実際におススメできる品質と安定性です。
十数時間チェックしてみましたが、動作に問題ありませんでした。
以上コンソールゲーム機で音質向上を狙ってDACを利用する場合は注意せよ!という記事でした。

製品選びに失敗しないようにQOLを爆上げしていきましょう
管理人は続けてUAC2.0で動作するDACを探していきたいと思います
では!




