
こんにちは、ゆびきたすです!

さて東プレ REALFORCE GX1(JIS規格 91キー X1UC11)を入手してから数ヶ月。毎日仕事にPCゲームにとガンガン使っていますが、購入前からの懸念点が具現化してきました。
それはキーキャップのテカリです。

おもに摩擦や指の油脂による汚れなのですが、いくら掃除してもテカリが消えなくなってきます。特にブラックカラーは顕著です。
主な原因は【ABS樹脂製】キーキャップであること。
例えば高耐久と言われているPBTキャップ+昇華印刷に比較して、低コストに黒色キャップに明るい印字が可能なのが特徴のABSですが、耐摩擦性はかなり低め。
そこでGX1のキーキャップ交換を決意しました。

今回は2種類のキャップを試してみましたが、まず結論を先に。
形状は2種類とも完全互換!
すべてのキーキャップが交換可能で購入する価値あり
しかしブラックモデルの商品は注意点あり!
またGX1の特徴である透過具合もレビューします。
東プレ GX1のキーキャップの選択肢
まず東プレ純正はないのか?ということ。
結論は未発売です。
しかも2023年3月発売してからまったく音沙汰なしなので今さら発売されない可能性が高いでしょう。
例えばR3Sシリーズでは標準のキャップはPBT製なものの、文字印字が低コストなレーザー印刷なので擦れて薄くなったり消えやすいという…R2のころから、特にブラックモデルは宿命と化しています。
そしてR3Sシリーズではラインナップされている東プレ純正キャップですが、残念ながらスペースキーなど複数のキーの大きさが異なっており、交換はできません。※いくつかオプションのキーも同梱されていますが、GX1には使いません

次の候補として社外キーですが最終的に確率の高さそうな2種類に絞りこみ。
どちらもFILCO製のPBTキャップです。
- 型番:【FKCS108AGP2】Majestouch交換用 PBT2色成形 ASAGI×Gray 2 tone Keycap set 108キー 日本語配列 かななし
- 型番:【FKCS108NBT】Majestouch3用 PBT2色成形キーキャップセット 日本語108キー・かななし
今回は思い切って2種類とも購入。因みにネットでは以下のキーキャップも互換品としてマークされているようです。
- HyperX製 型番【519P1AA#AC8 / 日本型番 519P1AA#ABJ】
- コルセア製 型番【CH-9911060-JP】
- (全キー互換)Keychron製 型番【PBT93】Keychron JISレイアウト用 Double Shot PBT OSAキーキャップ・フルセット
上の3つのうち、HyperXとコルセアはスペースキーのサイズ違いで装着不可なため却下。
最後のKeychronに関してはサイズ的な問題は無さそうなのですが、JIS規格日本語版キーキャップにはかな文字あり版しかないため、好みの問題から候補から除外しました。
ほぼ完璧!FILCO 2色成形PBTキャップ FKCS108AGP2
今回試した中で、配色さえ好みであればコチラをおススメ!というくらいに完璧に交換できました。
まずは製品概要です。
配列種別 | 日本語配列(JIS規格) |
かな文字 | なし |
キャップ印字位置 | 上面印字(一部前面にもあり) |
印字色 | チェレステカラー(緑がかった青色/特別仕様) |
キーキャップ色(2トーン) | メインキー:スカイグレー、装飾キー:アスファルト |
同梱キーキャップ数 | テンキー含む108個+オプションキーキャップ4個 |
キー互換性 | 完全互換 ※オプションキーの【Fn】と【Alt】キーを使用 |
定価 | 6,980円(税抜6,345円) |
因みに下はキーキャップ構成図です。

公式ウェブサイトで見ると、パキッとしたグレー系に見えますが、実際にはもう少し明るめです。
上記【キー互換性】部分でも少し触れていますが、ポリケース内におさめられたメインキーのレイアウトをそのままGX1に移植すると、AltキーとFnキーの位置が入れ替わってしまいます。

とは言え位置を入れ替えようとすると
- GX1純正キーのサイズ ・・・ Altキー(1.25Uサイズ) > Fnキー(1Uサイズ)
- 対するFilcoキー ・・・ Altキー(1U) < Fnキー(1.25U)
となっているため、左右を入れ替えようとすると、サイズの大きな1.25UであるFnキーが右隣のCtrlキーに干渉して装着できません。
そこでFKCS108AGP2に同梱されているオプションキーのAltとFnを使います。サイズがそのまま入れ替わっているため、装着が可能になります。

これでピッタリ入れ替わりました。
続いて透過具合。

当初は透過できないと諦めてはいたものの、部屋を暗くしてみると、ある程度は透過されていました。

透過する前提のつくりではないため、GX1純正と比べると暗くはなりますが、
- キーキャップの色自体が明るく印字とのコントラストもあるので暗い部屋でも支障なし
- キーキャップ周りにはLEDが反射して光るので支障なし
というようにキーが見ずらいなどの実用上の不具合は感じませんでした。GX1本来の派手さが和らぐ感じで、落ち着いててより好みに近づきました。
また明るい部屋ではGX1の、やや無骨な印象が和らぎ、オシャレな印象に。ただ色の好み次第かと思います。
以上断トツのマッチングを誇る商品でした。

キー設定変更要か?FILCO 2色成形PBTキャップ FKCS108NBT
続いてGX1のブラックなキーキャップの雰囲気をそのまま受け継ぎたい場合に最適な【FKCS108NBT】という商品。
こちらの概要は以下です。
配列種別 | 日本語配列(JIS規格) |
かな文字 | なし |
キャップ印字位置 | 上面印字(一部前面にもあり) |
印字色 | ホワイト |
キーキャップ色 | すべてブラック |
同梱キーキャップ数 | テンキー含む108個 ※オプションキー無し |
キー互換性 | 【ほぼ】完全互換 ※【Fn】と【Alt】キーが反対になる |
定価 | 6,980円(税抜6,345円) |
こちらのキーキャップ構成は以下の通り。

こちらも先の2トーンカラーの【FKCS108AGP2】と同様に、GXと並べるとAltキーとFnキーがサイズ・位置が共に入れ替わっています。

そして残念ながらブラックモデルの【FKCS108NBT】では交換用のオプションのキーが付属されていません。
ここがAGAGI×GREYモデルと最大に異なる点となり、左右入れ替えることができません。そのまま入れ替えると大きいFnキーが右Ctrlキーと干渉します。
画像はASAGIxGrayモデルのものですが、ブラックモデルも同じ。

選択肢は2つ。
- そのまま我慢する。目視だと左AltとFnキーを押し間違える可能性あり
- 東プレのアプリ「REALFORCE CONNECT」の設定でキーを入れ替える
ほぼ互換としたのはこのためで、純正然としたい人は避けた方が無難です。タッチタイピングが完璧であれば問題なし。
因みに公式サイトで2トーン商品に含まれているオプションのキーキャップのブラック版がないか調べてみましたが、販売されていません。
最後に透過具合。

こちらも全く透過しないと思いきや微妙に透過しています。2トーンのものと同じく部屋が明るいと光っている感は薄いですが、薄暗くしてみると落ち着いた光り方でグッド。

こちらもなかなか管理人好みな光り方です。

打鍵感に変化は?
不思議なことに2色成形によるものなのか不明ですが、打鍵感はよりしっかり落ち着いたものに変化。
わずかにしっかり感が増し、重たくなった?
と感じましたが、単にキーキャップの感触が違うためかもしれません。
またそれに伴い、( 例えばR3Sの静音シリーズと比べるとややにぎやかに感じた )GX1の打鍵音も落ち着いた音に変化。(エンターキーは相変わらず音は大きめ)
ここは少しうれしい誤算でした。
まとめ

以上2種類のキーキャップを紹介しました。
完璧を目指したいなら2トーンカラーの【FKCS108AGP2】、多少の変更はやむなしと割り切るなら純正の雰囲気を持ったブラックカラーの【FKCS108NBT】が良いでしょう。
ただまったく同じ価格に関わらず、オプションキー無しのブラックモデルは少し残念。

管理人はどちらかと言えば純正風味が好みなので、しばらくブラックカラーのキャップを使おうと思います。
結果的に見た目と耐久性に加えて打鍵感も変化するというおまけのFILCO PBTキーキャップ、おすすめです。
では!
