
こんにちは、マウスは小さいのが好みのゆびきたすです!
今回のレビュー記事ではゲーミングマウスでは販売数が最大級であろうLogicool G Pro X SuperLightシリーズの新モデルの1つ。
( 現在 初代 / 2 / 左右非対称のエルゴ系2 DEXが併売中 )
そして今回追加されるモデル【 2c 】は従来の初代および2の左右対称モデルをコンパクトにしたモデルです。

現在G Pro Xシリーズでは初めての2をゲーム用途PCで使用中。軽量マウスに触れたことがなかった管理人は、当時その軽さに衝撃を受けました。

中身、ちゃんと入ってる?
軽量マウスブームは以前からあり、G Pro Xも最軽量とは言えない60g ( 2Cではさらに軽い51g )となっていますが、十分以上の軽さでまるで人馬一体化したかのようなライトウェイト感。
しかしながらG Pro X SLシリーズ当初から見かけた意見が「微妙にデカイ」「もう少し小さいモデルがあれば…」ということ。
過去G Pro X SL2記事を公開していますが、そこで「もう少し小さなモデルが欲しい」と吐露。今回は実に待望だったモデルなわけですね。
GPRO X SUPERLIGHT 2c の概要

GPRO X SUPERLIGHT 2c( 以下SL 2c)は2025年10月9日日本国内で販売スタートしたG Proシリーズ最新マウスの1つです。今回のSL 2c以外にSUPERLIGHT 2 SEというデチューンして若干価格を抑えたモデルも登場。手軽にG Pro SLシリーズの性能を体験できるようになりました。
今回のSL 2cのトピックは従来のSL2の性能を引き継ぎつつコンパクト&更なる軽量化を図ったこと。サイズ感が違い過ぎるとマウスとしてSL2系譜から別物になってしまう恐れがあるだけに、Logicoolとしても細心の注意を払ってモデリングしたようです。
主なスペックは以下の通り。比較のため従来SL2を比較します。
| 項目 | G PRO X SUPERLIGHT 2C | G PRO X SUPERLIGHT 2 |
|---|---|---|
| 型番 / 製品名 | PRO X SUPERLIGHT 2c | PRO X SUPERLIGHT 2 |
| 重量 | 約 51 g(EMEA版は53 g 表記) | 約 60 g |
| 寸法(高さ × 幅 × 奥行) | 38.6 mm × 61.2 mm × 118.4 mm | 40.0 mm × 63.5 mm × 125.0 mm |
| ボタン数 | 5 ボタン | 5 ボタン |
| センサー | HERO 2 | HERO 2 |
| 解像度(DPI) | 100 – 44,000 DPI | 100 – 44,000 DPI |
| 最大加速度 / 最大速度 | > 88 G / > 888 IPS | > 88 G / > 888 IPS |
| 応答性 / レポートレート(ポーリングレート) | 最高 8,000 Hz(=0.125 ms) | 最高 8,000 Hz |
| バッテリー持続時間(連続使用) | 約 95 時間 | 約 95 時間 |
| 接続方式 | LIGHTSPEED(無線) + USB-C(充電 / 有線併用) | LIGHTSPEED(無線) + USB-C(充電 / 有線利用) |
| マウスソール / 滑走仕様 | Zero-additive PTFE フィート | Zero-additive PTFE フィート |
| 形状・設計意図 | コンパクト版。従来型(SUPERLIGHT 2)より 5 % 小型、10 % 軽量化 | 標準版。従来の PRO X SUPERLIGHT 系列の形状を継承 |
表から分かる通り、スペックは従来のSL2を引き継いでおり、その性能に疑問はありません。そのためSL 2cの存在意義はサイズと各種ボタンと手がどの程度親和するかがトピックとなります。
化粧箱も硬くてコンパクト、その内容物はSL2とほぼ同じ内容です。

- USBドングル(レシーバー)
- 延長アダプター
- ソール付底面カバー(元のGマークのフタと交換)
- USB-A to USB-Cケーブル(充電・データ)
- グリップテープ
- ワイピングクロス(グリップテープ準備用)
- 取扱説明書、保証規定、保証規定
USBレシーバーも大きさはSL2と同じ。印刷文字はマウスボディ同様キッチリ2cにしているあたり余計なコストがかかっている気も。

G PRO X SUPERLIGHT 2cは手の小さい人向け?

管理人の手は小さい?と思われるかもしれませんが、計測がアバウトながら手の大きさは下記サイトで見る限り平均的な数値でした。
手のサイズの平均 日本人のサイズと測る場所・測り方 | サイズ.jp
手長・・・184mm
手幅・・・84mm
手囲・・・205mm
手に合うマウスとは手の大きさだけではなく、指の長さ比率やその人のマウスの掴み方が大きく影響します。さらにクリックの重さやマウス形状など感性に訴えかける部分も多いため「絶対オススメ!」とう言い難いのも本音ですね。
ちなみに管理人が長い間様々な大きさのマウスを使ってきて使いやすいな、と感じたのが同じLogiのAnywhere 2から3Sというコンパクトマウスの代表格の製品です。

【Logicool MX ANYWHERE 3S 】レビュー:大きさ良し!静音良し!ビジネスモデルとの違いは? - 電子徒然雑記
FPSなどわずかな遅延を嫌うようなジャンルをプレイすることはほぼないため、長くこれでゲーム用途も兼任していました。
そして無意識に下画像のような持ち方をします。いわゆる「つまみ持ち」です。

手のひらにマウスのお尻部分がくっつかないのがベストでG Pro SL2を使っていると自然と左右クリックボタンの指の位置が手前寄りを押す癖があるようです。

クリックボタンのプッシュ位置によっては感覚的にクリック感がほんの少し変わってしまうことがあります。さらにサイドボタンの位置関係も加わります。
通常サイドボタンは先端側と押し側をそれぞれ親指の先と腹側で押しています。コンパクトな3Sでは特に意識することなく最適な位置関係になっていますが、G Pro SL2では未だに持ち方をいろいろ変えている状態で「完全にしっくりとは来ていない」状態。
いろいろ考えた末に高さと全長がもう少しだけ短いものがあれば、という結論でした。
ただしあと何mm小さければ良いのかは完全に手探りでの購入。さて戦々恐々とレビューしていきます。
先行入手した海外勢の評判
それほど違いがないと感じる人もいれば、かなり小さいと感じる人もいるようでバラバラ。クオリティに関してはG Pro X SLシリーズで確立しているのでネガティブ要素は見かけませんでした。
以下Redditなどであげられていた複数のレビューをまとめてみました。
- サイズ・重量
2cは「PRO X SUPERLIGHT 2」比較で、公式は約5%小型化・10%以上軽量化を謳っています。実測でかなり“手に収まる”小ささと軽さという声が多い - グリップ感・相性(手の大きさで評価が分かれる)
小〜中くらいの手や、フィンガーティップ/クロウグリップに向くとの報告が目立ちます。逆に手が大きい人には「小さすぎる」「背が低く感じる」との意見もあり、相性で評価が分かれます。
(注釈)
フィンガーグリップ:手の平をマウス表面に触れず指先だけでマウスを支える。つまみ持ち。
クローグリップ:手の平の後部のみをマウスに接触させ、指先を立て気味で操作する。つかみ持ちに近い - センサーとワイヤレス性能
HERO系(Logitechの高性能センサー)+LIGHTSPEED無線の組合せでトラッキング/遅延面は高評価。ゲーミング感覚は「スムーズで正確」との声が多いです。コミュニティレビューでもセンサー性能は高評価で安定しているとされています。 - バッテリー持ち
公式スペックは95時間など長時間を謳っています。短期の実使用レビューでは「公称に近そう/良好だが長期耐久はこれから」といった判断が多く、まだ“数ヶ月先の実測”を待っている意見もあります。 - 滑り(ソール)・耐久に関する指摘
一部のユーザーは「ソールの滑りが最初は良いが、数日〜数週間で感触が変わった」「初期ロットで個体差あり」と投稿しています。これは過去のSuperlight系でも話題になったポイントで、ユーザーの使い方(パッド種類、頻度)に依存する面もあるようです。 - 価格評価
多くのレビューで価格($159.99あたりの報告あり)を高いと感じる点が指摘されています。性能は高いが「コストパフォーマンス」を重視する層には躊躇が残る、という意見が散見されます。
ポジティブな意見としては
- 完成度の高いセンサー&無線で遅延が気にならない
- 非常に小さく軽いので持ち運びや旅行に便利
- 小さい手のユーザーやフィンガーティップ/クローグリップにとっては理想形になり得る
反対にネガティブな評価としては
- 価格が高い
- 手が大きい人にはサイズが合わず、疲れやすい・操作しづらい可能性が高い
- ソール(滑り)や個体差、長期耐久に関する不安が一部で指摘されている(初期レビュー段階ゆえ長期評価はこれから)
以上、手元に商品がなくともある程度予測できた評価でした。
安定のHEROセンサー、DPIそしてビルドクオリティ

すでにSL1、SL2とその性能は確立されたものなので、2cももちろん不満無し。
ただし高性能ゆえに用途によってはポーリングレート(レポートレート)設定を最高値で使うのは、バッテリー持ちやCPU負荷の面で避けた方が無難。
4K/240Hz時、ポーリングレート1000~2000Hzもあれば十分と感じました。これ以上は電池持ちやCPU負荷など気になるデメリットも少しずつできてきます。
そしてSL2と比較して若干コンパクトになった分、密度がキュッと中心に集まっている印象で、Redditの先行レビューでも見かけましたが、ビルドクオリティも十分なレベルと言えます。ただツルンとしたプラスチック感の好き嫌いはあるかもしれません。

コンパクトサイズ!というよりは…細い
実は先の海外レビューを漁っていてたまたま見つけた「EloShapes」という面白いサイト。
様々なマウスのシェイプの比較ができるという珍しさ。※スペック比較も同時にできる
ここで事前に現在の手持ちであるG Pro X SL2とAnywhere 3Sとの形状比較してみました。
Logitech G Pro X Superlight 2c - Mouse Comparison - EloShapes
まずSL2と2cの比較。

続いてMX Anywhere 3Sとの比較。

SL2が赤色、3Sが黄色で今回の2cが青色です。こうしてみると3Sの小ささが際立っているのですが、比べられるのは従来SLシリーズだと思います。SL 2cはSL2に比べて
- 全長は6.6mm短い
- 幅は2.3mm小さい
- 高さは1.4mm低い
サイズに関する情報公開と今回の形状比較の情報から正直「えっこれだけしか違わないの!?」というのが本音。もっとガッツリ行くかと思っていました。
因みにSL2と比較してみた写真です。ホイールやサイドボタンなど位置関係がいろいろ変更されています。


そして実は最初一握りで感じたのは
「けっこう別物に感じる」
という不思議な感覚。しかも幅が2mmほど細いだけなのですが、かなりスリムに感じます。
そして管理人の手の大きさ、そしてつまみ持ちへの適正は…95点!
マイナス5点は事前の情報からの印象で「相当に小さくなった」と思っていたら、3Sレベルではなかったこと。対して幅はSL2と同じでも良かったかな?という気がします。
GPRO X SUPERLIGHT 2との違い:その他
ほかに感じた違いはボタン類の感触が双方で少し異なる点。
まずクリックボタンに関して個人的な所感。

通常のSL2に対して金属バネのような跳ね返り音が若干目立ちます。そのため付帯音がついたクリック音のトーンが上がったようにも感じました。これがSL2とSL 2cの違いなのか、はたまたSL 2cの個体差なのかは不明。
ということで次なるアップグレード製品には【 静音化求む!】というところですね。
つぎにサイドボタン。

旧SL2よりもほんの少しだけサイドボタンが出ている、そしてストローク感がカッチリしていること。購入当初からSL2で感じたフニャフニャした感触がキレイに払拭されています。好みの問題とは言えますが個人的には良いポイント。
GPRO X SUPERLIGHT 2cを事務仕事に使ってみた

控えめに言って最高。まさにエアーマウスと言える感触。使用中のMX Anywhrere 3Sが小さいわりに重い( 99g )こともあります。
GPSL2も手に持ってる感覚がそれほど感じないくらいには軽かったのですが、2cはさらにその上を行くため、長時間作業でマウスを持つ手が疲れやすいと感じる場合には有効な製品選択になる可能性が高いです。

ただし3Sが相当に小さいため、このサイズ感に慣れきっていると、2cはやや大きく感じますが、2cの幅は3Sよりもスリム。
ただ3Sのゴム巻きグリップから乗り換えると若干手汗は気になりますが、長期的に見ると加水分解が起こらないのでかえって耐久性は高いと思います。グリップ感が気になる方は付属のグリップステッカーを使ってみましょう(かなり指に吸い付く)

SL2の過去記事では別メーカーのグリップステッカーを貼って使っていました。
【超軽! ロジクールG PRO X SUPERLIGHT2】レビュー:ゲーム以外で体感できるか試してみた - 電子徒然雑記


もちろん傷みもそこそこ早いので必要コストと割り切って予算に入れています。
今回はゲームPC用として購入しましたが、事務用PC用に2cをもう1個買おうかな…高いけど。複数人で仕事をする環境ならクリック音はもう少し低音よりだとうれしいかなと感じました。
GPRO X SUPERLIGHT 2Cのデメリット

サイズや若干リメイクされた位置関係を除くと、やはり【 高価格 】であることが一番ネック。ハマる人も多いであろう2Cですが、マウスごときに2万円半ばはハッキリいって「(掛かる)お金が高い」と感じるのは同感。
しかし考えてみたら2年保証で1年12,000円強のコスト。
絶対に必須のデバイスで1ヶ月およそ1,000円強のコストと考えるとそう高額ではないのかもしれませんね。
自分に合わないと「価格がゴミ」「コスパが悪すぎる」といった意見も数多く出ると思いますが、そもそもターゲット的にコスパを求める層は完全無視の製品です。
SLシリーズ初導入の方は絶対に店頭でモックないし実物で感覚センサーを鬼のように高めて触ることをオススメします。
1年保証モデルと2年モデルがある
事前予約の段階で何が違うのか一瞬分からなかったのがAmazonでの販売。

同じ販売価格でブラックモデルのみ2種類あります。よく見ると片方の定価と思しき方は2,500円ほど高価なことがわかりますが、値引きで同価格になっていると迷いやすいかもしれません。
公式を見るとやはりブラックのみ保証の長さで2種類の型番があります。

10月10日現在、Amazonでは2年保証の方は早々に売り切れていますが、早く欲しいと思いつつ保証を気にする方はご注意ください。
まとめ

肝心の性能は、過去製品SLシリーズでここに書くことがないほど語り尽くされているため、バッサリ省略。主にシェイプやサイズ感について語ってみました。
気を付けたいのは手が小さい人向けとか自分は手が大きいから不向きだろう…とならないケースもあります。
全長が若干短くなっているのは分かりますが、実はつかんだ時の「マウスの幅」がかなり印象を変えます。その意味では今回の2Cはより細長い感じがするマウスです。

しかし管理人的には感動するほどのサイズの違いを感じにくいかったのですが、不思議と手になじむ触感。各部サイズのショート整形により丁度良い小ささ感を演出していると思いました。
またSL2の時感じた、クリックボタンはカッチリ、サイドボタンはちょっとフニャっと柔らかめに違和感がありましたが、SL 2cではクリックイメージが同じフィーリングになり統一感を感じました。
さらに事務仕事ではキーボード入力メインと考えるとそれほどマウスを重視しない人もいますが、握った瞬間の心地よさも重視する人には過剰パフォーマンスと言えど良い選択になることでしょう。
さてゲームするときはSL 2cが新しい相棒となります。
社外品のグリップテープを…と探してみたらさすがにまだ出ていなかった!
では!