

こんにちは、掃除が大嫌い!
だからこそ”時短でキレイにする”にこだわるゆびきたすです!
掃除機も進化していますね。昨今のモデルは掃除機掛けに加えて水拭きもできるモデルが多数あります。
普段ロボット掃除機でガンガンに掃除を自動化していますが、取り切れない汚れがどうしても堆積します。そこで手作業の雑巾掛けなどで対処するのですが、かなり面倒でキツい作業です。比較的楽に水拭きできる方法は以下の3つではないでしょうか。
- ウェットシートタイプのモップ掛け
- 水モップ掛け
- 水拭き専用機

まずウェットシートタイプは過去何本も使ってきました。しかし経験ある方も多いと思いますが、少しでも力任せに使うと定期的にヘッド部分が外れてかなりストレスに感じることも。耐久性がどのメーカーも低めですね。
またシートの床面の凹凸への追従性はそれほどありません。掃除力は「そこそこ」レベルという印象。

続いて昔ながらの一般的な水モップ。何度も浄水用ボックスに貯めた水で濯(すす)ぎながらゴシゴシ作業です。
モップの繊維でキャッチしきれないゴミはいつまでたっても床に貼りついたままとなり使い勝手が良くありません。水分量を適量に絞るのが難しく、ポタポタと床に滴りやすい事も難点の1つ。
筆者環境のような無垢材の場合、すぐにふき取りをしないとシミになりやすいというマイナス点もあります。
ネットを徘徊しているとECサイトで「床に向けて水を噴射しモップが回転・ふき取り」という製品を見かけました。例えば一例で下記のような製品です。

しかし直接水を噴射する部分が気になります。床材によっては乾燥期の冬場に木が収縮して板の隙間が空きやすいため、そこに水が入り込んでしまう可能性があります。
ここで気づくのが「吸引能力が欲しい」ということ。雑巾掛けのような完全手作業ですら、濡れた床に貼りついた髪の毛を除去するのは容易ではありません。
そんな折、2023年06月Dreame Technologyから水拭き掃除機【Dreame H12 Core】が発売されました。そしてメーカーのご厚意より製品を提供して頂くことができたので、
「手作業の雑巾がけから解放されてどれくらいキレイに水拭きができるのか?」
をテーマに3種類の床材で検証。これまで「掃除は手作業が最高にキレイになるっ!」と思っていたので、こういう製品は眉唾モノという印象を持っていました。
しかし使ってみた印象は
- 10,000Paの吸引力と強力なモップの回転によりベタ付も除去しキレイに水拭き!
- シリアルなど固形物はガリガリ音をさせながら強力吸引
- 本体は重いが1度スタートさせるとモップの回転トルクが強くて軽く進む!
- セルフクリーニングは想像以上に楽!
「キレイに掃除する」という面では期待を上回る製品でした。もちろんデメリットや注意する点もありますので解説します。メリットからデメリットを差し引いて有益そうか検討してみて下さい。
Dreame Technology社と水拭き掃除機 H12 Coreの詳細

水拭き掃除機 H12 Coreは中国蘇州で2017年設立されたDreame Technology社の2023年6月に日本にて販売開始された製品です。Dreame Technology社は高速デジタルモーターの性能では業界有数企業で、急成長を遂げる家庭用床掃除機の総合メーカーでもあります。
その製品の人気は近年高まっており、当ブログでも【DreameBot D10s Plus】という製品を紹介しています。
【DreameBot D10s Plus】ロボット掃除機レビュー:強力な吸引力+自動収集ドックの高コスパ製品!Alexa連携も便利 - 電子徒然雑記 (creas-labo.org)
Dreame 水拭き掃除機 H12 Core の特徴
さて今回紹介するDreame H12 Core の主な仕様は以下の通り
仕様 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Dreame 水拭き掃除機 H12 Core |
型式 | HHR22B |
発売日 | 2023年6月 |
タイプ | コードレス乾湿両用スティック掃除機 |
バッテリー容量 | 2,500mAh×6機 |
最大充電時間 | 4時間以下 |
吸引力 | 10,000Pa |
浄水タンク容量 | 900ml |
汚水タンク容量 | 500ml |
本体重量(浄水未投入時) | 4.6 kg |
製品サイズ | W290 x D219 x H1,105 mm |
パッケージ内容



内容の基本構成は
- 本体
- 自動洗浄+充電ベース
- ハンドル部
- 掃除用ブラシ
- 洗浄剤
- 充電アダプター
- 取扱説明書
となっています。

取説もありますが、スタートアップ方法は化粧箱に記載されています。

ハンドル部は箱に図解されている通り、方向を確認して差し込むだけの簡単な組み立てです。

ハンドル部を取り外す場合は細めのドライバーなどをロック解除用の穴に差し込んで押しながらハンドル部を上に引き上げると外れます。
実際に水拭き掃除機 H12 Coreを使ってみた

いよいよ使用してみます。水モップを掛ける場合注意点のある無垢材の床とハードフロアではありませんが、吸湿性のないクッションフロアで検証。
なお最近の家電よろしく音声案内を行ってくれます。初期設定では音がかなり大きめなため、本体裏側のボタンを短押しで「音量ダウン」「音声オフ」を切り替え可能です。※長押しは言語変更モード

上写真の黄色の点線が音声ボタンです。ボディ同色なので少し分かりづらいです。
使用前セッティング

まず初期充電を行います。充電する場合やベースに戻す場合は、ベース部分に掃除機背面の端子部を合わせつつ乗り上げさせて設置。
なお水拭き後はモップ自体が湿った状態かつ床面に接している状態なため、かならずベースに戻しましょう。特に吸湿性の高い無垢材の床は注意です。

次に浄水タンクに水を補充します。親指などでレバーを押し下げながら手前に引くと簡単に外せます。

容量は900mL。パッキン付きの上蓋を引き上げて補水します。なお汚水タンクはすでに取り付けられているため、そのまま使用可能。

付属の洗浄液がありますが、汚れ取りの補助用です。成分は以下の5種類。
- 植物由来の界面活性剤
- 植物性由来の乳化剤
- ナノろ過性因子
- 芳香剤
- 脱イオン水
成分に関し分かったことを記載しておきます。
植物性由来の界面活性剤
通常「ココヤシから取れるココ油、アブラヤシ種子から取れるパーム核油」などが該当しそうですが、詳細表記がないため不明
乳化剤
水や油など本来混ざりにくいものを均一に混ざりやすくするもの。植物性由来とあるのですが原料の詳細表記はないので不明
ナノろ過性因子に関しては筆者の勉強不足で、調べても良く分かりませんでした。
脱イオン水
不純物を除去した精製水のひとつで、水の中の溶けているイオン成分を除去したものを指す
天然由来の成分が多そうです。
表面に防水コーティングのない無垢材には、洗浄成分入りのものは極力控えた方が良いでしょう。無垢材のメンテの場合は硬く絞った雑巾でふき取り、早期に乾燥させることが要になります。吸湿しやすいためシミなどの原因にもなるためです。
なお汚れの取りやすさとトレードオフになるため、筆者は少なめに薄めて使用中です。広い面積では基本的に洗浄剤無しで拭き掃除を行い、薄汚れた部分的な箇所にのみ洗浄剤を使って水拭きします。
水拭き掃除機 H12 Coreの基本的な使い方

水拭き掃除機 H12 Coreの使い方はいたって簡単です。たくさんのボタンがあるわけではないので操作方法は非常にシンプルな設計です。
水拭きスタートの方法

ブラシヘッド部の左右のどちらかを軽く踏んでヘッドを押さえ、H12 Core本体を手前に倒します。

なお上の図にある通り、傾けすぎには注意して下さい。水漏れや水の滴りをおこす可能性があります。

あとはハンドル部の電源ボタンを押すと清掃スタート。
有名D社などの通常の掃除機と比較すると、前進するパワーが段違いです。数回行えば完全に慣れてしまいますが、初めは少し驚きました。
終了はもう1度電源ボタンを押せばオフになります。
またモード変更のボタンを押すと水の供給を行わない吸引モードに変更されます。もう1度押すとオートモードへ戻ります。
電源オン時は、起動するごとに毎回水モップを使用する【オートクリーニングモード】固定で、単なる吸引モード側には固定できません。オートモードでは内蔵のセンサーにより床の汚れ具合により吸引力を上げたり下げたりします。
水拭き掃除ストップの方法
停止する場合は電源マークのボタンを押します。音声アナウンスでセルフクリーニングするため、ベース部に戻すように案内されます。
最後にセルフクリーニングしてモップ洗浄

ベース部に掃除を戻したら上画像のアイコンのボタンを押すことでセルフクリーニングを行うことができます。基本的にモップが汚れている状態で放置することは非推奨なので必ず行いましょう。

セルフクリーニングを開始するとギュィーンと高速でローラーモップが回転し、浄水タンクの残りの水を使い洗浄を始めます。

少し経つと汚水タンク内に汚れた水が排出されます。どこを掃除してもこの真っ黒な水が出てきます。

そして最後に汚水タンクを取り外して汚水を廃棄しましょう。タンクの取り外しは、浄水タンクと同じ方法で取り出せます。ロック解除のツマミを抑えながら上側を手前に倒します。

上の写真の矢印方向につまみを引っ張れるとろ過フィルターが外れます。特に夏場は菌の繁殖も相当に早いため、タンクも含めて軽く洗った方が良いと思います。
Dreame 水拭き掃除機 H12 Coreのパフォーマンス

実際に無垢材の床とクッションフロア部分で試してみました。
無垢材の床のモップ掛け
まず水分量ですが、無垢材の床を雑巾掛けする場合、水分を硬く絞るのが基本です。その観点で言えば水分量というか、濡れ具合は多めになります。
乾湿両用な掃除機なため、あまり水分が少ないと汚れ取りの能力に関わるためだと思われます。夏場は温度が高くて渇きも早いのですが、冬場は少し注意する必要がありそうですね。
さてそのパフォーマンスですが、想像以上にキレイになりました。まず掃除前。

一番ひどいのがカーテンの外側のスペースで直射日光、普段の掃除機掛けは皆無な部分。シミだらけです。これは雑巾がけで薄くなりますが、相当力を込めて拭かないと取れません。

水拭き掃除機 H12 Coreを複数回往復させたところ、シミ汚れがほぼなくなりました!
※段差があるところはモップが平行に接地しないため手作業しかありません。
そして文章で伝えることはできませんが、一番分かりやすいのが手触りならぬ【足ざわり】。
素足で気持ちの良いサラサラな感触に加えてほんのり天然木の香りもしてきます。まさにゴシゴシと雑巾掛けをした感覚が、何倍も少ない労力で得られました。手で雑巾がけをすることを思うと雲泥の差でした。
クッションフロアの水モップ掃除
どちらかと言えば、若干神経を使う無垢床よりも、防水性が担保されているシートや一般的なフローリングの方が相性が良いです。というのもモップの水分が無垢材と違って吸収されずに洗浄に全て振り向けられるからです。
加えてスペック上の10,000Paの吸引力。乾湿量の掃除機の吸引力の数値がどのくらいが平均なのかは分かりませんが、例えば昨今のロボット掃除機の5,000Pa前後と比較しても2倍以上です。

ロボット掃除機や、例えばダイソンのような通常の掃除でよくあるのが、クッションフロア表面に静電気などで髪の毛が貼りついて吸引しにくいこと。そのため何度も往復掃除をしないと完璧に取れません。子供たちの髪の毛で実験。

加えて麦茶を垂らせてみました。さてキレイになるかと期待しつつ…

水拭き掃除機 H12 Coreでは水モップで強力に【掻く】ことでドンドン髪の毛も水分も吸い込みました。通常の水モップ掛けだと吸引しないので髪の毛が端に移動するだけということもあります。そのため、
予め掃除機で掃除する→水モップ掛けする
この手順が1つで済むのは大きなアドバンテージだと思いました。
次に公式にあるような写真で「牛乳とシリアル」でチャレンジ。

よく見る乾湿両用掃除機のサイトページで見かける写真っぽくしてみました。

おぉ!ドンドン吸い込みます。しかもセンサーが感知して吸引力を自動的に上げてくれます。
ただシリアルのように水分が入るとネチャネチャするモノは、どうしても床に貼りついたりしやすいので何度か往復させる必要があります。

数十秒後には上の写真のとおりキレイになりました。
最難関!半年放置した、ほぼ屋外のベランダ掃除
最後は「ほぼ屋外」のベランダ。ここは毎年2回にわたり、
- ホースリールを使って大量に水を流す
- 柄付きのブラシでゴシゴシ擦る
- 仕上げに大量に水を流しながらメラニンスポンジでゴシゴシ擦る
- 最後に大量の水で流す
この工程で掃除しています。掃除の時間は3時間ほどかかり、毎回重労働です。
なお過去使った柄付きのウェットシートタイプは、汚れが凄すぎてシートの交換頻度が半端ないです。
これで新築時のようにキレイになるのですが、腰へのダメージが酷くて毎年どうしたものかと考えるレベルです。飛散した砂系はもちろん、蜘蛛の巣、チリゴミ、虫の死骸などなんでも有りの状態で最悪の条件。
洗浄力を確認するため、H12Core自体が激しく汚れるのを覚悟で検証しました。

まずは上画像が掃除前。(閲覧注意なのでモザイク掛けようか迷いました)
それをH12 Coreで10分弱丁寧に掃除した結果が下写真。

予想通りモップの汚れるスピードが凄いのでセルフクリーニングを挟みました。
いかがでしょう、かなりキレイになりました!
このベランダの防水シート(樹脂系)は表面に細かい凸凹があり、ブラシ作業だけではキレイにならなくて毎回苦労の連続でした。そのためメラニンスポンジで処置していましたが、特に夏場はとてもヘビーな作業でした。
因みに手作業ではこのメラニンスポンジが最強ツールです。
なおパネルの継ぎ目はローラーモップが床と平行に接触しないので拭き残しが出ます。ここは手作業の必要がありますね。
ほぼ屋外なので推奨できない使い方ですが、クリーニング能力はかなり高いと感じました。モップのスペアがあればなお良しです。

想定外の使い方をしたのでメンテをしっかりとしなくてはなりません。汚水タンクから墨汁のような水が…フィルターも真っ黒です。よってベランダ掃除も普通に可能ですが、後始末が強烈なのであまりおススメできません。
バッテリーのもち

2,500mAhのリチウムイオン電池を6機搭載し、10,000Paもの吸引力を備えたトータル15,000mAhの大容量バッテリーが作業を支えます。
公称の満充電で【25分前後】は問題なく最後まで持ちました。そもそも通常の掃除機よりも往復回数が少なくて済むので一般的な家では1階と2階は十分掃除できます。ただ大容量なバッテリーなだけに製品重量に跳ね返っていることは否めません。
メンテと 消耗品

メンテナンスの要は、排水タンクの汚水やゴミはできるだけ早く取り除くこと。特に温度の高い夏場は雑菌などの繁殖具合も考慮する必要があります。
次にモップローラー。こちらは常に乾湿を行ったり来たりするため定期的に交換したいところ。
使用頻度にも因りますが3~6ヶ月ほどで取り換えを推奨しています。
Dreame 水拭き掃除機 H12 Coreの良かった点

初めて使用した乾湿両用掃除機でしたが、その良さは十分に体感できました。
- 屈み姿勢が不要で腰が楽
- 10,000Paの強力な吸引力で貼り付いた髪の毛やこぼした水モノ、砂や虫の死骸もガンガン吸引
- セルフクリーニング機能で手が汚れない+時短
屈み姿勢不要

若いならまだしも年齢層によっては這いつくばっての雑巾がけは身体的にかなり苦痛です。
それがまずスティック型になるだけで体の負担は大幅削減できます。しかもその吸引力と機能性は安価な製品には真似できません。
今回は幸いにもご提供いただいた製品ですが、これだけで筆者の【今年買ってよかった】リスト入りは間違いないです。
強力な吸引力

例えば水供給をオフにした純粋な掃除機として使ってみても、D社製品など吸引力が強いと言われる製品と比較しても遜色無く、むしろより力強い吸引であると感じました。
ただそのサイズ感から通常の掃除機として使うには取り回しを含めて若干難があるのも事実です。
付いてて良かった「セルフクリーニング」

手作業の水モップや雑巾がけの最後のハードルが【モップや雑巾を洗うこと】。洗面所で屈み姿勢でジャブジャブ洗うのはできれば避けたいもの。
できる限り掃除の全ての行程を時短に
水拭き掃除機 H12 Coreはそんな理想を実現する製品です。
牛乳などを吸い取った後のセルフクリーニング、匂いを嗅いでみましたが、牛乳特有のにおいは特に感じませんでした。このセルフクリーニング機能、かなり気に入りました。
そのため夏場などの温度・湿度の高い季節は、雑菌繁殖を抑える意味ではモップを取り外して乾かしておく方が良いでしょう。
Dreame 水拭き掃除機 H12 Coreの注意点

H12 Coreは優れた乾湿両用掃除機ですが、いくつか留意しておくべき点があります。
- 大容量バッテリーと浄水を搭載するため重量がかさむ
- ヘッドが大きいため、狭い場所では取り回しに難あり
- 壁際は一部水拭きできない領域あり
乾湿両用で構造的に重い

上の写真は浄水を満タンにして排水タンクを空にした状態。モップは使用後の為湿っています。
仕様上の乾燥重量は4.6kgです。
一般的なスティック型乾式掃除機のレビューを見ていると【重い】とレビューされる製品で2kg以上、軽量と言われるモデルでは1kg台が一般的です。
大きく移動するとき、例えば1階から2階への移動などの「持ち上げ」動作においては女性や子供には重いと感じました。総重量が5kgを若干超えるため、自走以外ではハッキリと「重い」と感じます。
ただ頻繁な持ち替えや停止状態での移動がない場合、例えば比較的広くて四角くい部屋であればデメリットにはなりにくいでしょう。
筆者宅は狭小ゆえここはデメリットと感じました。
狭い・入り組んだ形の部屋での取り回しは苦手

筆者宅で絶賛活躍中のD社の旧型掃除機との比較。H12 Coreのヘッド部のサイズはかなり大きいものとなっています。

ヘッド部の全幅はおよそ290mmほど。

対してMotorヘッド部(後車輪までを含まない)の奥行が142mmほどです。

ヘッドのモップ先端付近から後車輪までの奥行が220mm弱。
いずれにしてもスティック型クリーナーからのイメージから想像よりも「デカい」というのが正直な感想です。

上写真のように左右で多少首振りは可能ですが総じてサイズ感の大きさは常に付きまといます。

なお公式サイトにある写真のように広い部屋や、部屋自体が真四角に近い単純な形状であれば全くデメリットにはなりません。
壁際ギリギリはモップが当たらない
H12 Coreは乾湿両用の水モップ機構があるためどうしてもサイズが大きくなります。そのため壁の形状が入り組んだ狭い場所は苦手とします。

上の写真のように駆動部と支持部の形状から、モップがヘッド端まで延びていません。そのため壁際の吸い込み&ふき取りは若干苦手とします。できるだけ中心部分を汚れめがけて拭くなどの工夫が必要です。
このあたりは上位機種H12 Proでは左右共にヘッド5mm以内まで吸い込みが可能なので究極を目指すならそちらのモデルとなります。
まとめ:意外に良きものだったH12 Core

今回はDreameの日本での戦略機の1台【Dreame 水拭き掃除 H12 Core】をレビューしました。
水拭き掃除のフィールドでは数多くの製品が出ており、各社で競争激化の様相です。
そんな中で登場したH12 Coreは当然ライバル機を研究して出てきた新星。性能が悪いとか劣っているハズがなく、実際掃除はさっさと終わらせたい筆者もニンマリする出来栄えでした。
水拭き掃除機で一番マッチする床は
コーティング層のあるフローリング、石系など硬い床、クッションマットなどビニル系
突発的に何かをこぼしてしまっても即H12 Coreで掃除機掛けをすればクリーニング完了です。
無垢材の床の場合には木材の吸湿性がポイントで、過度の往復を避けて短時間で行う工夫をしましょう。
検証では風雨にさらされるベランダの樹脂フロアにも使ってみました。ほとんど「屋外」と言って良い汚れた領域ですが、そこでも素晴らしい掃除能力を発揮しました。最終的には細部で手作業での仕上げは必要になりますが、かなり時短化できました。
ただし汚れがひど過ぎてモップがどす黒くなるため、セルフクリーニングを複数回行う必要があります。
逆に吸湿性の高い無垢材には
- 付属の洗浄剤はごくごく少量に抑える、もしくは使用しない
- 水分過多を避けるため過度な往復は避ける
- 進行しながらモップスリッパなどを併用すればなお良し
など若干の工夫をしたほうが床を傷めにくいでしょう。
またカーペット上では、単に移動するだけでもローラーブラシが引きずれらる形になるため適しません。吸引モードにおいてもフローリングを主体とした使い方となります。
使用してみて良かった点は
- 吸引力が強い
- セルフクリーニングでメンテが楽
- 自走式で動いている間は重さは感じない
- 単体で自立する
- オートモードでは吸引力と水分量の両方を自動制御
反対に注意点としては
- 水タンク搭載のため重い
- ヘッドサイズが若干大きく【狭い場所】では取り回し難あり
- モップ幅の関係で壁際ギリギリは吸引&水拭不可
性能と引き換えにそれなりのサイズや重さの仕様になっていますが、家庭用の乾湿両用機として考えれば現状ギリギリ許せるサイズ感です。
これ以上大きいくなると無理ですが…
更に高機能な上位機種H12 Proになると
- 更なる吸引力16,000Pa(H12 Core 比1.6倍)
- セルフクリーニング時、双方向回転ウォッシュでゴミ除去率アップ
- 濡れたローラーの、熱風による乾燥機構付き
- ローラーの幅がヘッド部幅のギリギリまで拡大(壁際5mm)
といった強力な性能を携えています。どこまでやりこみたいかで選択できますね。価格差は順当だと思います。
購入できるところは
となっています。また現状Amazon(Amazonが販売・発送)以外での販売は、公式よりアナウンスされていません。
さて我が家の最後の【面倒くさい雑巾がけ】を解決してくれたDreame 水拭き掃除機 H12 Core。
普段の掃除はロボット掃除機 Dreame D10s Plusで吸引+水モップ(フロアのみ)、局所的な汚れの水拭きの掃除ならばH12 Coreがベストです。
掃除に関してはITや家電の力でドンドン時短にして、やりたいことの時間を確保したいですね!
では!
掃除こだわり派にはこちら。
H12 Coreの強化版 Proシリーズ