こんにちは、激重な宇宙系のゲームが販売されるよ!に心ときめいたゆびきたすです!
数ヶ月前から「スタフィー」の愛称でチラホラ耳にしていたBethesda Game Studios製作の2023年後半の大作ゲームです。
基本的にぬるぬる動かせないゲームは目が疲れるのでCyberpunk2077なども「激重」という噂だけで敬遠していましたが、宇宙モノ超大作ということでアーリーアクセス可能な【DIGITAL PREMIUM EDITION】をSteamで購入してみました。
https://store.steampowered.com/app/1716740/Starfield/?l=japanese
本来グラフィックカードをRTX4090にしたいところですが、諸事象(3年使う約束で購入許可を得た3090)でごまめの歯ぎしりの如く我慢しつつ、低電圧化+253W制限した13900Kとのコンビでどのくらい歯が立つのか短時間ですが検証してみました。
検証機材のモニター解像度は【WQHD+】3,840×1,600pixかつ21:9の特殊なモニターで、解像度的には4K寄りです。
・4Kの75%のピクセル数
・WQHDの
使用したPCの構成は下記の通り。CPU以外はすべて型落ちでクラス的には現状ミドルくらいでしょうか。
- Monitor\ALIENWAREAW3821DW(3,840x1,600)
- CPU/intelCorei9-13900k
- CPU用簡易水冷/DeepCoolLT720(
過去記事) - グラフィックカード/GgabyteAorusRTX3090Masterrev.1(
過去記事) - マザーボード/GigabyteZ690AORUSXTREME
- メモリ/G.SkillF5-6000J3636F1616GX2(DDR5-6000/16GBx2)
- SSD/WDSN770+SN750他
なおフレームレートの確認にはnVIDIA FrameView(v1.4.8323)を使用・ロギングして作成したいくつかのcsvファイルより数値をグラフ化してみます。
またプレイ時点のnVidiaのグラフィックドライバーは537.13です。
またゲーム進行度は重いと言われるアトランティスより前までの最序盤です。アトランティスに入ると更に数段重くなりますので記載しているフレームレートは参考としてください。
Staefieldデフォルト設定でのフレームレート
ザックリまとめたら以下のような数値となりました。ゲーム側のグラフィックの設定をはじめ、ほぼノータッチでゲームスタート。
一瞬100FPSを超えるようなシーンもありましたが基本的にはFPS40弱から60弱を行ったり来たりで、アベレージは43FPSほどです。地上に出ての戦闘など動くものが増えるとはかなり重くFPSが下落します。
デフォルト設定の最高設定ではかなり厳しいフレームレートです。
そのためできるだけフレーム数を稼ぐために設定を中や低設定に落とすなどの調整が必要です。
すべての設定項目の効果を目視するのは面倒だと思うので、後述する「(完全な)フルスクリーン化」やNVIDIAのRTX系グラフィックカードの場合「modによるDLSS2への置き換え」などを試してみる価値はあります。
ただ不思議と低フレームレートでもカクカク感は少ない印象です。
もしかしたらGsyncの効果かもしれません。
ぬるぬる快適プレイのためには、少なくとも60FPS以上を維持してほしいところです。
プレイ中は室温27.5℃時のNVVIDIA Frame Veiweというソフト読みでは以下の通りでした。
- CPUの平均温度・・・59.8℃@平均クロック5.18GHz
- CPU パッケージパワー(W)・・・平均63W(Max 77W/min 61W)
- RTX3090の平均温度・・・53℃@平均クロック1.83Ghz)
- グラフィックカードパワー(W)・・・平均153W(Max 247W/min 98W)
CPU250W、グラフィック全体300Wあたりを想定していましたが…
思ったより低温だったのは過去行なったそれぞれの低電圧化が効いているようです。
過去記事:13900Kに簡易水冷LT720を装着&GIGABYTEマザーで低電圧設定
過去記事:熱いRTX3090を何とかしてみた
またCPUにしてもグラフィックスにしてもクロック周波数は上がり気味ですが、中身的にはそれほどの負荷ではないようで消費電力や温度も思っていたより大人しい印象です。
暴飲暴食コンビの13900KやRTX3090は相当の負荷を与えればかなりの消費電力と温度になるハズ。そうなっていないのはゲーム側の完全な最適化不足が読み取れます。
RTX3090の設定は、2年前記事のMSIのAfter Burnerでの設定内容そのままで使用中です。
FPS改善の方法
普段ゲームをするときは基本的にフルスクリーンでプレイしています。しかしStarfieldにはボーダーレスウィンドウはあれど、完全なフルクリーンに変更する設定自体がないようです。また視野角に関してももう少し調整出来たら…なんて思っていたらmodの方では旺盛に開発や改善の方法が提供されています。
いくつかのサイトを見た感じ、フルスクリーン問題は簡単に変更できます。
What’s with locking the resolution in full screen on PC, Bethesda? : r/Starfield (reddit.com)
Documents > my games > starfield > Starfield prefs (on notepad)
Change those 2 values
bBorderless=0
bFull Screen=1
*******************************************
簡単に言うと以下の階層をたどり赤文字のiniファイルをメモ帳で開いて編集します。
C:\Users\ユーザー名\Documents\My Games\Starfield\StarfieldPrefs.ini
※ユーザー名はご自身のPCのユーザー名
もしくは「%userprofile%\Documents\My Games\Starfield\StarfieldPrefs.ini 」
Cドライブからユーザーフォルダ、自分のユーザーフォルダ、そこのドキュメントフォルダ…という感じです。
万が一の時を考えて「Starfield」フォルダを他の場所にバックアップしてくださいね。
SteamのStarfieldコミュニティにも同じ情報がありましたが、思っていたよりもFPSの改善に効果がありました。
改善幅は意外に大きく、一番おすすめの方法です。1%Lowの改善が大きいです。
- フレームレートの「1%LOW」とは?
- フレームレートの統計の中で、下位1%から最小値までのデータにおける平均値です。(4Gamer 記事より)
例:サンプリングとして1秒(実際はもっと短い)間隔で計測するソフトウェアの場合、計測開始後1000秒経過。
フレームレートのサンプル数は1000個あります。サンプル数の1%の個数は1000×0.01=10個となります。
記録中した低いフレームレート順のサンプルを10個抽出して、それを平均化したものを指します。
参考)StarfieldPrefs.iniは編集せず、「StarfieldCustom.ini」に書き込んでもできます。
作り方は 「%userprofile%\Documents\My Games\Starfield」フォルダの空白部分でに右クリックから「テキスト」ファイルを新規作成。
ファイル名を「StarfieldCustom.ini」とします。元のテキストファイルの拡張子「.txt」を「.ini」へ必ず変更しましょう。
書き込む内容はStarfieldPrefs.iniのケースと同じです。
[Display]
bBorderless=0
bFull Screen=1
アップデートなどでゲーム側から変更されないようにこれらiniファイルを「読み取り専用」へ変更した方が良いかもしれません。
更にAMDのFSR2.0をDLSS 2.0にリプレイスするmod(無料)も公開されています。
※DLSS mod最新版では【NVIDIA DLSS DLL バージョン3.5.0】のファイルをダウンロードして使用しますが、最新DLSS 3.5そのものではありません。
Overvier(概要)には「This version only support DLSS2 and not DLSS3.」と記載され、主にアップスケールを行うDLSS 2.0です。DLSS3.0のフレーム生成機能(Frame generator)はなし。
フレーム生成機能(FrameGenerator=FG)付きのmodはいずれもRTX4000シリーズのみがターゲットで、RTX3000シリーズでは使用できません。
しかしDLSS2.0において、RTX3090の描画解像度が下がるので負荷が低下します。
そのため若干ですがフレームレートの改善効果がありました。
Starfield Upscaler - Replacing FSR2 with DLSS or XeSS at Starfield - Nexus Mods
9月22日時点でDLSS modはversion 1.0.3です。適用方法は以下で正常に動作しました。
- 上記リンクのファイル置き場のMANUAL DOWNLOAD】ボタンからダウンロードし、解凍
ReShade版(※Steamオーバーレイと干渉する可能性あり)とスタンドアロン版の2つあり - 解凍したファイルとフォルダをそのままゲームのインストールフォルダへ移動させる
※デフォルトの場所は、C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\starfield - UpscalerBasePlugin at Modding Tools - Nexus Modsの【MANUAL DOWNLOAD】を押してUpscalerBasePlugin-〇〇〇.zipをダウンロード
- 解凍したファイル「PDPerfPlugin.dll」を【C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Starfield\mods】内のUpscalerBasePluginフォルダへコピペ
- NVIDIA DLSS DLLページから左の一覧から最新版zipをダウンロード(※ダウンロード元はどのサーバーでもOK)
- ファイルを解凍し、「nvngx_dlss.dll」というファイルを先ほどのUpscalerBasePluginフォルダ内にコピペ
以上で準備完了です。
ゲームを起動してキーボードの「End」キーを押すとメニューが出現します。最下欄が「DLSS」になっているの確認してもう一度Endキー(もしくは×ボタン)で終了。
ディスプレイ設定で【解像度のレンダリングスケール】項でスライダーを動かしてスケールを変更します。左に行くほどゲーム内描画解像度が小さく、負荷が減少しFPSが向上します。
(注)クラッシュ防止のため「ダイナミックレゾリューション」と「V Sync(垂直同期)はオフにすること
※フルスクリーン+DLSS modのログを取り忘れてしまいました…
有料版(DLSS3)も存在
上記のDLSS2.0 modは無料ですが、同じmod製作者によるDLSS3.0対応版は最低金額で5ドル(2023年9月で740円強くらい)の有料となっています。
PureDark | Creating DLSS3 and DLSS2/FSR2/XeSS mods | Patreon
Discordとの連携(紐づけ)が必要かつチャンネル内のStarfieldページからダウントードします。DRMが組み込まれていて初回ゲーム起動後認証を行う必要があります。
なお5ドル支払い後にすぐに解約しても後の更新データはDiscordからダウンロードはできるようです。
作者コメント抜粋(DeepL和訳):
私がModsを使うために毎月のサブスクリプションを強制していると言っている人は全くの間違いで、投稿を読もうともしていません。
私は最初にDRMを追加したときからすべての投稿で、購読者は影響を受けないと述べてきた。文字通り、購読をキャンセルして1年待ち、別のコンピューターから認証を受け、購読期間が1年切れたアカウントでトークンを取得することができる。
管理人はいち早く体験したいのでRTX4090の導入に合わせて購読してみました。効果は素晴らしいの一言でした。
modは全て自己責任ですが、FPS改善効果を狙う場合は一考しても良いと思います。
2023年9月13日追記:
正式にStarfield側でDLSS対応が発表されました。ただしFGを含むDLSS3.0ではなく2.0の方という噂も。ぜひ3.0や3.5に対応してものです。
それもこれも発売時から対応していればもっと温かい目で見られたでしょう。
大人の事情というやつですね、きっと。
9月3日現在Nexus Modsのサイトでは非常に多くのmodが展開されています。もし興味がある方は探してみて下さい。
Nexus mods and community
なかには下記リンクの通りマウス感度などを最適化したiniファイルを公開している方もいました。概要では21:9のウルトラワイドを使用している場合には「fMouseHeadingYScale」の値0.03738を【0.042】へ変更を推奨とのことです。
Starfield ini Tweaks at Starfield - Nexus Mods
XBOX Game PassでDLSSは可能?
結論は可能のようです。※未検証
発売直後はGamePass版の情報が少ないなか、Youtubeでその手順を公開している動画があります。英語ですがゆっくり手順を追えば簡単に適用できそうです。
ざっくり言うと紹介した【Steam版】C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\starfield
というディレクトリを以下に読み替えて作業します。
- C:XboxGames\Starfield\Content
必要ファイルのダウンロードやファイルやフォルダの移動手順はSteam版と同じようです。
まとめ
プレイした結果、噂に反せず非常に重いゲームでした。高リフレッシュレートのモニターを使用している場合にはまだまだストレスが大きい印象です。
全体的にかなり最適化不足なのとNVIDIA DLSSに正式対応していなためです。
しかしFPS改善のためのフルスクリーン固定の方法、そしてAMD FSRをDLSS化するmodは9月1日早朝時点ですでに公開されていました。
更にmod開発者による【DLSS3】へ置き換えする有料・無料両方のmodも公開され、RTX4000シリーズオーナーには嬉しいニュースです。
PC版への最適化置き去りのゲームリリースには若干疑問が残りますが。
Starfieldで144Hzで宇宙を飛び回れたらさぞ楽しいだろうと思いつつも、ドライバーの最適化や(確率は低いかもしれませんが)DLSS対応も今後に期待ですね。
また今後の【ストーリー拡張コンテンツ「Shattered Space」】も楽しみにしつつ…みなさん今宵の祭りを楽しんで下さい。
では!
StarfieldをPCで楽しむにはSteamで購入する以外に【Xbox Game Pass for PC 】(通称ゲーパス)というサブスクリプションサービスで月々安価にプレイすることもできます。
もちろんプレイできるのはStarfieldに限らず数多くのゲームが楽しめます。
https://www.xbox.com/ja-JP/games/starfield
管理人のように1つのゲームを半年とか1年掛けてのんびりプレイするタイプには向きませんが、短期集中型でコスパよくプレイしたい場合おすすめなサービスです。
下記ECサイトではオンラインコードを使えば即日プレイも可能です。※ゲーパスのアカウント作成は必須
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