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【DeepCool LT720 レビュー】見た目重視の簡易水冷とNoctuaファンを合体

2023年1月9日

LT-720 TOP Images
ゆびきたす
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こんにちは、新製品が出るたびにソワソワする変な大人ゆびきたすです。

爆熱過ぎると噂の13900K、それでも少し投資してカジュアルに冷やせる方法はあるハズ!

今回はそんな記事。

2022年PC自作の締めくくりとして、4年間使用しているゲームとクリエイティブ用途に使用している個体のCPU環境の刷新を行いました。

元々は8700K+Z390構成で、簡易水冷はFractal Design S24 にNoctua(ノクチュア)のファンを合体して使用していました。

S24+Noctua Fans
12cmのNoctua NF-A12x25を表裏で4台

今回の交換パーツは以下3点です。

  • CPU / intel Core i9 13900k
  • CPU用簡易水冷 / DeepCool LT720
  • マザーボード / Gigabyte Z690 AORUS XTREME
  • メモリ / G.Skill F5-6000J3636F1616GX2(DDR5-6000/16GBx2)

※CPU反り対策:PCER24 Anti Bent Cool Boosterも同時組込

13900Kの特性に関しては情報が比較的ある中で、最後まで悩んだのがCPUクーラー。
8700Kで使用した簡易水冷が想像よりも良かったので、同じく簡易水冷タイプとしました。

当初VRM冷却も可能なARCTIC Liquid Freezer II狙いでしたが、2022年末はどこのFCサイトにも即納品がなく断念。

すぐに入手可能だったのが今回のDeepCool LT720です。少し妥協ですかね…因みに一般ユーザーのレビューが殆どなかったので人柱覚悟!

では冷却性能はいかほどかをザックリ検証してみます。

果たして購入する価値のある製品なのかきになるところです。ズバリ言うと

DeepCool LT720は

・(予想より)冷えるラジエター&ポンプ

・13900Kはやはり高発熱。260Wあたりまで電力制限(PL1/PL2)すれば安心領域

DeepCool LT720の概要

以前の簡易水冷のCelsius S24では標準ファンは使用せず、静音を狙ってNoctuaの「NF-A12x25」を4機でサンドイッチ構造にして使用していました。
今回のLT720ではこの内3つのファンを再利用し3機をケースフロント・吸気側に配置。

追記:2023年5月にラジエター裏のエアフロー改善も狙って全部で6個のNF-A12x25に変更済。

CPU温度は…2〜3度下がったかな?というくらいの誤差。ここは期待してなかったのですが、主観でラジエター裏のエアフロー改善は効果あり!でした。

Noctua Fans

いつ見てもNoctuaらしい色合いで好みが激しく分かれるところですね。

さてLT720の純正ファンの仕様は

  • 500~2250 RPM(PWM)
  • 風量:85.85 CFM(=約146m³/h)
  • 静圧:3.27 mmAq(=mm H₂O)
  • 高負荷時ノイズ:32.9 dB(A)以下
  • 消費電力:2.64W
DeepCool FK120
9枚のブレードでなかなかカッコイイです

4隅のネジ止め部は防振のためかゴム素材になっています。

DeepCool Fan Blade
ブレードはごく一般的な形状・厚み。ノイズ音量は仕様上Noctuaよりも最大10dB以上大きい
(数値的にはおよそ2倍の音量で、音圧は1.41倍ほど)

対してNoctuaのファンは

  • 回転数:450~2,000PM(PWM)
  • 風量:102.1m³/h(=約60CFM)
  • 静圧: 2.34 mm H₂O(= mmAq)
  • 高負荷ノイズ:22,6 dB(A)
  • 消費電力:1.68W
Noctua NF-A12x25
9枚のブレードは触るだけで硬く剛性感の塊
Noctua FanBlade
ズッシリとした重さ、フレームギリギリ0.5mmまで伸びたブレードなど精巧さは随一

以前からNoctuaは静かで風量がある!と聞きます。しかしNoctuaと言えど最大で回せばやはりうるさいです。音質の傾向として、耳に付きにくい感じがするのはチューニングの上手さでしょうか。

さて今回の比較ではDeepcoolのファンの方が最大の風量・静圧ともに仕様上では上。しかし筆者の使い方として普段最大性能の高回転域であることの方が少ないのも事実です。

Noctuaのメリットは静音性とそこそこの風量とのバランスでしょうか。

あと所有感?でしょうか。
製品自体ズッシリと重量感があり、ファンブレード周りの作り込みの精巧さは手に取ると分かる良さがあります。

さてLT720のラジエターに関しては見た目的にもよくあるアルミ製の25mm厚前後のものです。
ラジエターの密度を測るFPI(Fin per Inch)でチューブ1インチ当たりのフィンの数を調べてみましたが、公式サイトには記載されていませんでした。

海外サイトで確認すると正確な情報なのかは追いきれませんが

  • LT720レビューでは実カウント21~22
  • よく似た360mmラジエターを採用するLS720がFPI=22前後
  • 1つ下のモデルLT520がFPI=20前後

カウントの誤差も考えると20とか21ほどでしょう。

なおFPIが高いほうが手放しで良いのか?と言われるとそうではないです。

フィン密度が高いと空気抵抗が大きくなります。
サラッと調べた感じ360mmかつ27mm厚くらいのラジエターでは15~20あたりが一般的なFPIのようです。LT720はやや高めの密度になります。

そのため風量の大きなファンを付属品としているのでしょう。
※レビューが増えてきた段階で見聞きするのが純正ファンの故障。代替案を用意しても良いかもせれません。

コラム:ラジエター厚とFPI

高性能な簡易水冷キットで知られる【ARCTIC Liquid Freezer II 】のFPIカウントは15
一見密度が低いように思えますが、Liquid Freezer IIシリーズのラジエター厚は圧巻の38mmで、高密度過ぎるとエアフローの悪化を招きます。

ラジエター厚、FPIカウント、ファン性能もちろんポンプ性能と様々な要因が絡むのでスペックだけでは推し量るのは難しそうです。

LT720 Radiater Size
出典:LT720 - DeepCool

比較としたFractal Design Sirius S24にあるようなファン用のピンがラジエターに付いているなど、独自な機構は特に無さそうです。
S24は31mm厚ラジエターでFPIは21です。

Fractal S24 Head-Pin
Fractal S24:ファン用ハブがあるのでマザーへの配線がファン用1本、ポンプ用1本で済む

冷却ヘッドの特徴は

  • 3100 RPM までの強力な三相駆動モーター
  • シームレスな厚い固体銅ベース

以上のように冷却ヘッドのカバーのデザイン以外は思ったより普通でした。

LT720の美しい見た目

Head Design LT720

LT720のデザインに魅せられたならばこれだけでズバリ買い。マザーのアドレサブルRGBの端子に接続することによってコントロールができます。

最近の製品ではOS側にソフトをインストールして使います。Gigabyteで言えば「RGB Fusion」というソフトウェアを適用します。
ただこのソフト、過去RTX3090導入時にフリーズや動作不良で苦労したことを思うと食指が動きにくいのも事実。

…しかし検証のため入れてみると予想に反して普通に動作して驚きました。やはりRGBコントロールできた方が自由度が高くてベターです。

以来不都合なくそのまま使っています。

※当時3080全盛で、爆熱Gigabyte RTX3090を情報が少ない中何とか最適化した記事は以下です。

LT720の冷却性能(1)

LT720 Temperature

13900KはZ系マザーと組み合わせればオーバークロック可能な動作周波数アンロック個体です。しかし各種レビューで見られる性能向上の割合とそれに対する急峻な消費電力や発熱上昇の傾向を見て断念。そもそもゲーム用途では効果は薄く、元々芳しくないワットパフォーマンスがさらに悪化します。

本格水冷ではない環境では厳しいと予想し、今回は13900Kの仕様にもとづきパワーリミット(以下PL)運用を行ってみます。
その他電力制御に関しては完全にマザー設定はデフォルト。

  • PL1=PL2/253W(=MTP / Maximum Turbo Power)
  • Tau=56s(短期間電力制限時間)

LT720+Noctuaファンx3 で冷やしきれるのか確認します。

ベンチマークはOCCT3D MarkのCPU Profileで行ってみました。

まずOCCT設定は

  • データセット・・・小
  • テストモード・・・Extreme
  • 負荷タイプ・・・変動
  • 命令セット・・・自動
  • 使用スレッド・・・自動
  • 時間・・・30分
  • 95℃超で即時中止の安全設定

手始めに短めの30分の温度確認。室温は21℃で低めです。

まず開始1分ほどの途中経過時、瞬間最大81℃でスクショ時79℃でした。
さてどこまで温度上昇するか見ていきます。

OCCT Start
CPU/Enhanced項目:開始後1分を超えたところ

下の画像は負荷テスト完了直後のもの。最高温度は1分後と変わらず81℃で、温度変化をみているとだいたい77℃~79℃で推移。

これは十分熱移動・冷却ができているということだと思います。余裕で90℃に収まったので結果としては満足ゆくものでした。

OCCT Finished
CPU/Enhanced項目:予想外に81℃で変わらず

別の日に60分間回した結果、室温20℃、ソフト読みで最高83℃でモニターを見ていると高負荷時は78~80℃をウロウロでした。

OCCT 60min
テスト中のトータル消費電力はワットモニターで430Wでした

あとは夏場の状況が気になります。
室温が25℃を超えてくると90℃に到達する可能性が高いです。

次に3D Mark CPU Profileの結果。

3D Mark CPU Profile 01
3D_Mark CPU Profile 02 Finished

最大16スレッドまでですが問題なく冷やせています。

今回はNoctuaファンに同時交換したためLT720純正ファンの性能が測れていませんが、それほど大きな差が出るとも思えません。簡易水冷としての素性は悪くなさそうです。

確認の意味でCPU-Zの簡易ベンチ中の温度は意外にも試したソフトウェアの中での最高温度でした。

CPU-Z Benchmark@13900K

LT720の冷却性能(2)13900Kの簡易的な低電圧化

記事の趣旨から外れますが、13900Kを少し低電圧化したテストも実行。

そもそもGigabyteマザーでは日本語で解説されている情報があまり見つかりません。マイナスオフセットやLLC(ロードラインキャリブレーション)を駆使してやってみても、温度的な効果がなかったりBSODやアプリ落ち頻発でなかなか決まりません。

色々行ってみた結論として

  • Vcore電圧モードはAuto
  • CPU VコアのモードはNormal
  • Dynamic Vcore 値は-0.145V ※ここの項目は上の「CPU Vコアのモード」がNormalの時のみ適用可
    ※現在-0.147vで安定動作
  • LLCは「Low」モード(下から2番目)

ザックリ調整すると以上のような設定値で安定しました。

GigaUEFI Settings Minus-Offset-Voltage
GigaUEFI Settings LLC

温度や安定性確認としてCinebench R23やOCCT@1時間を使いました。

Cinebenchは問題なく完走、OCCTを1時間という条件ではオフセット-0.160vや-0.155vでもエラー無し完走
最大温度も室温20℃で74~75℃と低くて良いのですが、低負荷時にBSODが発生。低負荷の時に電圧不足になるようです。

-0.150で安定しましたが、少し余裕をみて-0.145としました。

追記:2023年5月現在-0.147で運用中。特に問題発生に至っていませんが、個体差があるのでCPUに依ります。

以下2つのソフトでオフセット-0.145v時の温度を確認。
まず室温20℃でR23を走らせたところです。

CinebenchR23 multi+single@-0.145OFF

スコア的にはマルチ40,002でギリ4万超えですが、電圧を触る前と比べて少し落ちています。

下の画像は室温低めの19℃時OCCT(データ:小/Extreme/1時間)という条件で走らせた結果。

OCCT Small and EX 1Hour@-0.145OFFSET
高負荷時のコア周波数はPコアALL5.2~5.3GHzで変遷。電圧を下げるとコア周波数は微増傾向

PL253Wで最大温度75℃(Enhanced項目)なのでまずまずかなと思います。夏場の想定で、室温が25度付近まで上がれば90℃は切れるか?といったところ。

どちらにしてもエアコンは必須です。噂に違わず爆熱性能もトップクラスでしょう。

LT720および簡易水冷の注意点

Computer Assembly

ここではいくつか注意点を挙げてみます。1つ目の注意点はLT720特有のもので一番厄介ですよ。

LT720のダメポイント:史上最強に剥がしにくい保護シール

Protective Films
引っ張ると「ビヨーン」と伸びるタイプ。加えて粘着がかなり強い

まず開封して眺めていると、既に薄っすらとヘッドの照明部に既にキズらしきものがチラホラ見えます。しかも軽く擦るだけでキズが増えます。

しかしよく見ると透明部分に保護フィルムが貼り付けてあります。マザーやグラフィックカードもそうですが、剥がし忘れは普通にありそうです。

しかもこの保護フィルム、かなり強めな粘着力。

粘着力の強い重梱包用の布ガムテープを角付近に貼り付けて端を浮かそうにも微動だにしません。名刺など硬めの紙をU時にして角を浮かそうとか色々考えましたが、何で擦ってもキズが入りそうです。最後は根気よく指と爪で優しく擦って浮かしましたが大変な作業でした。

少し端が浮けばあとはマイクロセームなど柔らかい布で端をめくりつつ、指でつまめるくらいまで更に浮かします。

また保護フィルムはヘッド透明部に1面1枚貼り付けではなく、また1枚で全面貼り付けでもありませんでした。
2面分を1枚もので貼り付けられています。

RGB調整は必ずアドレサブル端子へ

ARGB-3Pins

LT720のヘッドカバーのRGB端子は「3ピン」のアドレサブル・コントロールのタイプです。
接続するときマザー側の端子に注意が必要です。

RGBコントロール用の端子には、単色に光るものを除き2つあります。

  • 4ピン:RGB LED(+12V)
  • 3ピン:アドレサブルRGB(+5V)

この2つ、そもそもピンの数・レイアウトや出力される電圧値が違います。

詳しい解説は以下のパソコン工房さんのサイトを参考にして下さい。
RGB LEDとアドレサブルRGB について | パソコン工房 NEXMAG (pc-koubou.jp)

今回のマザーではマザー側のLED端子に付属の2又ケーブルを刺し、このケーブルにアドレサブルRGBデバイスとRGB LEDデバイスを刺すように指定されています。

A-RGB and RGB Pins
出典:mb_manual_z690-aorus-xtreme_1001_j.pdf (gigabyte.com)

LT720のアドレサブルケーブルを2又ケーブル側の3ピンの方へ刺せば動作します。
なおZ690 Aorus Extremeの許容電流容はそれぞれ2Aですので、お使いのマザー仕様も一応確認しておきましょう。

ラジエターとポンプの位置関係

ラジエター内でもエアは、より高い位置へ移動します。
そして水冷ヘッドに内蔵されている圧送ポンプはエア噛みを繰り返すと故障の原因になります。

簡易水冷は本格水冷と違い、エア抜きも可能なリザーバタンクがありません。
そしてキット化された簡易水冷内に、エアが長期に渡って「ゼロ」であるはずがないと思います。

エア噛みの原因は

  1. 接続部などからの液漏れ
  2. 蒸発などによる液量減少

②についての補足:
もちろんチューブなどは水や水蒸気は通しません。
しかし熱・経年などによりチューブには必ず硬化や劣化の現象が起きます。

一般的に冷却水と呼ばれるものには浸食性があります。

例えばナイロン系ホースは素材自体の水分や油分が抜けた場合、その抜けた部分が冷却水に浸食されてその分冷却水が減少します。
液漏れは早期に、漏れなしでも長年使用すると必ず液量が減ります。

※耐久性については明言できないのですが、3年~4年で交換するのが良いと聞きます。

レイアウト上では空気が溜まる場所がヘッドにならないようにレイアウトする必要があります。
つまり

ヘッドよりもラジエター部を高い位置に設置すること

Installation Layout01 Movement of Blisters
ヘッドの方が高い位置になるのは「ラジエター部をケースのボトム設置」の場合。

最も確実にヘッド部よりラジエターを高く設置できる位置は天板設置のパターンです。
しかし静音性を重視する場合、ファン部を遮音することができなくなります。

またマザーとの干渉、排気ファンとの干渉などケースによってはなかなか難しいケースも多いでしょう。

幸い使用中のDefine R6では、5インチベイを取り外せば融通は利きそうです。
しかし静音性を重視する場合は、Define R6ではフロント設置がベター。

ケースのフロント位置への設置は、(特に発熱の大きい内排気型のグラフィックカードを取り付けている場合)一番冷えている空気で冷却できるのが大きなメリットです。

さて次に、フロント設置の場合ホースを上側にするか下側に持ってくるか、の問題。

筆者の場合は下図のようにホースは上側です。
それはグラフィックカードに干渉するためで、避けようとすると今度はホースの長さが不足します。

一般的には下の画像のようなレイアウトが多いのではないでしょうか。

Installation Layout 03

因みにホースはラジエター下端に接続される方法がベターとされています。
なぜホースが下の方が良いのかというと、下の画像のようなエアの動きイメージ。

Installation Layout 02 movement of blisters

冷却水が減ってくると当然ラジエター上側にエアが溜まります。
ホースが上側レイアウトの場合、万が一漏れなどで急激に減ってしまうとポンプがエア噛みを起こす可能があります。

その点ホースが下側に接続されていれば、ホース内は水切れする可能性は低そうです。
※それでも絶対にポンプがエア噛みしないとは言い切れませんが…

理想とはいえ、ヘッドからケース前面のラジエター取り付け部までの距離などにも左右されるので悩ましいものです。

アドレサブルRGBコントロール:RGB Fusionで動作

環境依存かと思いますが、2年前にRTX3090導入したときのRBG FusionやAorus Engineで痛い目にあっています。

  • いろいろ触っているとソフトがフリーズ
  • 動作したりしなかったりする

こんな経験からGigabyte純正ソフトウェアはあまり食指が動きません。
ただアドレサブルRGBコントロールの動作確認だけは行いたいため、RGB Fusion含めて2つのソフトウェアで確認しました。

まずオープンソースの「OpenRGB」。

zip形式で配布されて、任意のフォルダから起動が可能なのでポータブルアプリ的な使い方ができるのかと思いきやユーザーのAPPフォルダ内にも展開されます。
(アンインストールしても設定データその他を残していくタイプ)

カラー調整ができましたが、なぜかDirect(単色に光るだけ)モードは動作しましたが、明転するようなモードは全て動作不能。
なぜかGskilのメモリだけは反映されますが、筆者環境ではLT720およびマザーのRGBはDirectモードの単色動作のみ可能でした。

また管理者権限に昇格した上でソフトを起動しないと設定できません。
(RGB Fusionも同じ)

そしてGigabyte純正のRGB Fusion

なんと予想外に快適に正常動作。
安定動作しているのはマザーがGigabyteになったおかげかどうか。

ウェービングなどゆっくり点滅するようなモード各種確認しましたが、LT720およびマザー・メモリとも設定どおりに動作しました。

まとめ:見た目良し、冷却性能良し

LT720 Image

今回は事前に「高消費電力・爆熱世代」という事実を見聞きした上で、仕様通りに253Wのパワーリミットを施して使ってみました。

その状態であればLT720で使う限り、常用においても温度的な心配は全くなかったのが結論です。
簡易水冷というとハイエンドの空冷よりも劣るなどネガティブな世評も散見するなか、LT720は「冷やせる」クーラーです。

次はCPUの各種の制限を解除したらどうなのか、どこまで低電圧化できるかいろいろ気になってしまいます。

また今回はNoctuaファンNF-A12X25 PWMへの換装の上での温度でしたが、風量的なスペックはLT720純正の方が上です。
仕様上はLT720純正ファンだともっと冷えそうですが、ファンノイズに関しては妥協する必要がありそうです。

Noctua and DeepCool Fans

水モノだけに冷却液漏れの危険性は常に付きまといますが、作業を考えても本格水冷式より失敗が少なく、メンテがとてもラクなのがメリットの簡易水冷。

新しいCPUクーラーを検討する場合、今回のDeepCool LT720を1つの選択肢にしてみてはどうでしょうか?

では!


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  • この記事を書いた人

ゆびきたす

妻子持ちブロガー&駆け出しWEBライター 趣味のPCや家電の事を徒然なる心のままに。 ※アフィリエイトプログラム参加中です

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