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【SEUS PTGI HRR3フレームレート】JAVA版マイクラでパス・トレーシング影modを解像度別で検証!

2023年10月15日

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SEUSxMincraft_TOP
ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは、やり込みたいゲーム多すぎ!で結局どれも手が付かないゆびきたすです!

激重で有名な統合版Mincraft For RTXですが、それ以上という噂のmodを試します。

2023年後半PCゲーム業界では最新のグラフィックカードをもってしてもとんでもなく低いフレームレート(以下fps)なゲームが続々登場し、ぬるぬる動かすにはそれなりのCPUとグラフィックカードが必要になります。

さてマイクラですが、影modや高解像度テクスチャを使う分にはそれ相応の負荷が掛かります。

影modによっては重いと言われるStarfieldやCyberPunk2077と肩を並べるほどの低fpsをたたき出すこともあるJAVA版マイクラ。

OpenGLというグラフィックAPIを使う上でDirectX及びDXR(DirectX Raytracing)対応の統合版と異なり、NVIDIA DLSSなどが使えないのも弱点かと思います。

OpenGLとは?

JAVA版はその名の通りJAVAというプログラミング言語で書かれたものです。

(因みに統合版とかベッドロック版と言われるエディションはC++言語)
Bedrock Edition - Minecraft Wiki (fandom.com)(右欄「開発言語」の項)

以下の過去記事「Java版マインクラフトの構造をざっくり解説」の項で解説しています。

Minecraft@RTX4090
Define R6のオープンレイアウト化でNoctuaが良い味を出し過ぎなので対策予定

以下の構成でfpsを確認しました。

  • CPU / intel Core i9 13900k
  • マザーボード / Gigabyte Z690 AORUS XTREME
  • メモリ / G.Skill F5-6000J3636F1616GX2(DDR5-6000/16GBx2)
  • グラフィックカード / Gigabyte Aorus RTX4090 Master

なおモニターはALIENWAREの3821DWでウルトラワイドモニターです。

WQHDモニターは所持していないため解像度はすべてドライバーから疑似的に変更して確認しました。

以上の構成で【SEUS PTGI HRR3】を検証してみます。

マイクラの超有名な影mod「SEUS」とは?

Seus Official

「SEUS」はカッコいい!と感じる名称ですが、正式には「Sonic Ether's Unbelievable Shaders」の頭文字です。

2012年初頭よりCody氏によってSEUSの開発・公開がスタートしました。

改変箇所が多く、長年バグやパフォーマンスの改善などを講じてきたシェーダープログラム(いわゆる影mod)です。

SEUS Renewed

SEUSのバージョンにはいくつも存在します。一番有名なのはSEUS Renewed1.0.1でしょう。

そしてさらに処理面や重さでも上を行くのが今回のSEUS PTGI HRR3です。

名称の【PTGI HRR】は「Path Traced Global Illumination Half Resolution Rendering」の頭文字をとった名称です。

Path Tracing(パス・トレーシング)はRey Tracingと比較すると物体に当たった光線の「拡散反射」も考慮された計算も行うため、動作の重さは

Path Tracing > Ray Tracing

となります。

動作原理に明るくないためその処理が疑似的なのかは不明ですが、重い理由が分かるような気がします。

そしてHRRの部分は直に和訳すると「半解像度描画」です。
内部解像度下げてレンダリングし、いわゆるアップスケーリングのような技術を使っているのだと思います。

この手法はNVIDIA DLSSAMD FSRなどでも採用される手法で、画質低下を最小限にしつつも負荷を低減しフレームレートを稼ぐことができます。

とはいえAIを活用した壮大なコストが掛かるものではないと推測します。

SEUS PTGI HRR3のインストール方法

SEUS@Apex-World

SEUS PTGI HRR3の適用方法を解説します。

方法はとても簡単で一般的な影modと導入方法は同じです。

  • PatreonのSEUS公式であるSonic Etherページからzipファイルをダウンロード
  • shaderpacks」フォルダへそのままコピペ

なお注意点は影mod全般ですが適用するには以下の手順をすでに踏んでいることが条件になります。

  1. JAVAプログラム(JREもしくはJDK)を一時的にでも適用(次のOtifineやForgeインストール用)
  2. 軽量化modのOptifine単体もしくは前提modのForge+Optifineインストール済み
  3. 上記(2)によってshaderpacsフォルダが存在していること

(1)のJAVAについてはForgeなどのmodを適用するときに使用するだけなので後ほど削除してもOKです。
マイクラ起動後は、特別な指定をしていない限りマイクラと同時にインストールされた内蔵型ともいうべきJAVA(javaw.exe)で動作します。

詳しくは別の記事で解説しようと思います。

SEUS公式からmodファイルをダウンロード

Sonic Ether@Patreon

Sonic Ether | Creating Minecraft Shaders | Patreon

SEUS公式はこちらになりますが、SEUS PTGI HRR3の配布場所は同作者のPatreonのページとなります。

SEUS PTGI HRR3 Download

表示されたページを下へスクロールすると記事見出しに「SEUS PTGI HRR3]がある記事のダウンロードリンク【SEUS PTGI HRR 3.zip】をクリックしてダウンロードします。

マイクラのshaderpackフォルダへファイル設置

Put The mod-File in Shaderpacks

次にマイクラの指定フォルダへダウンロードしたzipファイルを(解凍せずに)コピペします。

場所はマイクラがデフォルトであれば

%userprofile%\AppData\Roaming\.minecraft\shaderpacks

上記をエクスプローラーのアドレス欄へコピペすれば移動できます。

もしくはマイクラを起動し

設定 > ビデオ設定 > シェーダーの詳細設定

と辿った画面で、左下「シェーダーフォルダー」を押して出てくるエクスプローラー内へzipをコピペします。

なおこれらが開けない場合、前提条件のOptifieやForgeのインストールがなされていない可能性が高いためご確認ください。

マイクラ起動し、シェーダーを選択

SEUS PTGI HRR3 Shader-Settings

最後にコピペした影mod(=シェーダープログラム)を指定する作業です。

シェーダー指定

設定 > ビデオ設定 > シェーダーの詳細設定

と辿り、デフォルトの「なし」から指定する影modを選択、あとは順に「完了」をクリック

以上で影modの準備はできました。

激重SEUS PTGI HRR3でFHD、WQHD、WQHD+で検証

FPS-TEST@Vanilla
Beautiful Reflection

今回は記事を見た方も条件が揃えやすい配布ワールドを活用させてもらいました。

今回使わせていただいたのは「【APEX再現】フラグメントイースト/フラグメントウエスト」というワールドデータで、非常に精緻に作られていて気に入っているワールドの1つです。

APEX_MAP

【APEX再現】フラグメントイースト/フラグメントウエスト | クラフターズコロニー -マイクラの配布サイト-

また検証のためのFHDなどはネイティブ解像度ではなくNVIDIAドライバーから解像度変更を行う簡易的な方法で確認しました。
※ドライバーによる4Kへのカスタム解像度への変更は有効化できませんでした

なお記事中では影mod未適用時を「バニラ」と表現していますが、実際には軽量化modのOptifineが入っています。

そのためフレームレートが若干底上げされている可能性がありますのでご了承下さい。

また最大fpsにおいては空を見上げる動作を少しでも行うとfpsが跳ね上がる仕様のため、値は参考値です。

FHDでのフレームレート

まずはもっとも多いであろう解像度であるFHD(1,920×1080pixel)でのバニラ及びSEUSとの比較です。
バニラでの最大fpsが大きすぎるので縮尺の倍率を変えています。

SEUSE FPS@FHD

バニラかつFHDでは非常に描画における負荷が低く、ドライバーなどでフレームレート制限を掛けなければ無駄が多すぎる状態です。

平均だけを見るとバニラの8分の1までダウンしました。また安定的なフレームレートの判断として大切な1%Lowが約5分の1にダウン。

かなり大きな負荷であることが分かります。

WQHDでのフレームレート

続いてWQHDです。

SEUSE FPSグラフ@WQHD

WQHDであればまだぬるぬるプレイができます。およそ144Hzあたりのモニターの実力を出しきれます。

WQHD+(ウルトラワイド)のフレームレート

最後は3,840×1,600という変態仕様のWQHD+です。

SEUSE FPSグラフ@WQHD+

同じく影mod有り無しでフレートが急激に変化します。
WQHD+では144HZがぎりぎりイケる状態ですが、130台前半に落ち込むこともあります。

またその重さは1%Low fpsにも表れていますね。

検証のモニターはG-Sync対応品ですが、FreeSync(G-Sync Compatible)に対応しておけば充分滑らかに動作します。
※JAVA特有のスタッターみたいな症状(メモリ解放時)は仕方ないですが…

またFHD>WQHD>WQHD+への解像度の変化によるフレームレートへの影響はゆるやかな変化という印象です。

まとめ

Seus and Normal

SEUS SEUS PTGI HRR3へ変更すると

平均fpsがFHD91%ダウンWQHDで93%ダウン、WQHD+で94%ダウンと大きく下落

1%Low fpsがFHD82%ダウン、WQHDで85%ダウン、WQHDで86%ダウンという結果。

実際にSEUS PTGI HRR3を使ってみた感想は

  • ガラス窓の映り込みやフレアの表現など確かに美しいと感じる
  • バニラに比べて重すぎ
  • DLSS3.0のようなアップスケーラーやFG(フレームジェネレーション)が欲しい

です。

因みにレイ・トレーシングなどの設定は一切触っていないため、負荷はさらに積み増すことも可能です。60fpsあたりではイケそうですが、一度120fps以上の世界に慣れてしまうと60fpsはガクガクして残像のように見えてしまいます。

一番売れ筋である4060系モデルではかなりfpsが苦しい可能性があります。

こんな時はDLSS FGのようなフレームを中間作成してくれるようなールが欲しいです。

もちろんグラフィックカードの負荷も常に97%以上掛かっているため、温度上昇にもつながります。

また独自解釈ながら過去記事でも検証した「マイクラはCPUネックか?」に対し

  • バニラ・・・CPU影響度 > グラフィックの影響度
  • 影mod・・・CPUの影響 <<< グラフィックの影響度

という関係になります。

今回の検証から分かる通り、バニラでは解像度が上がってもfpsへの悪影響は想像よりも小さめです。

解像度を上げていった場合のフレームレートダウン率

FHD > -3.5% > WQHD >-12% >WQHD+

※-12%が大きいと感じますが、WQHDからWQHD+へはピクセル数で言うと1.67倍の67%も大きくなることから考えると予想より小さい目かなと思います。

つまりマイクラのバニラ時のグラフィックの負荷は歴然と「低い」です。

その対極の状態を作り出すのが今回のSEUS PTGI HRR3ですね。

今回検証した【SEUS PTGI HRR3】は数あるmodの中でも最高峰の重さで、その負荷はグラフィックカードへ最大負荷を与え続けるものです。

Intense Heat@Graphic-Card
4090が燃えやすいという意味ではありません(笑

そのため温度がかなり上がりがちになるので、ドライバーからのフレームレート制限などを駆使してみましょう。
(温度を下げるため、RTX4090で925mv/2745MHzの低電圧化を施してみたところ58℃@室温24.5℃でした)

それだけに描画された世界は非常に美しいものです。

重さが昨今の激重ゲームと比肩すること、ネザーなどではかなり暗いことから、常用は少し厳しいかもと思った方も多いのではないでしょうか。

しかし数分プレイしただけでずっとこれで遊んでいたい、そう思える影modでもありました。

無料でガンガン使えるのでぜひ世界最強の影modSEUS PTGI HRR3をぜひ試してみて下さい。

では!


(あとがき)
マイクラで使われるOpenGLをVulkanというAPIへ処理を置き換えるmodがあります。

因みに前提modとして「Fabric mod loader」が必須です。

GitHub - xCollateral/VulkanMod: Vulkan renderer mod for Minecraft.

これがあればいつかDLSS FGも夢ではない!?かもしれませんね。

以前から気になっていたので時間があればフレームレートの変化を試してみたと思います。

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  • この記事を書いた人

ゆびきたす

妻子持ち副業ブロガー 趣味のPCや家電の事を徒然なる心のままに。 ※アフィリエイトプログラム参加中

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