こんにちは、最近、着座時間の長さから腰と太ももが痛いゆびきたすです!
立ち作業って好きではないのですが、今回は格安スタンディング・デスクを検証。
最近休日のブログ作業などで長いと1日8時間以上チェアーで座ったまま作業をすることがあります。そんな生活を続けていて、最近になり腰と太もも、そしてふくらはぎに違和感や鈍い痛みを発症してしまいました。
何とかせねばと思い立ち、自分なりにいろいろ調べてみてビックリ。4時間以上の座り作業を続けると死亡リスクが高くなるそうです。
日本人は世界一「座りすぎ」? 糖尿病や認知症のリスク…仕事見直す企業も(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com
さらにメンタルにも悪影響を及ぼすということも分かりました。
そこで手軽にストレッチ気分で使えるデスクを探した結果がスタンディングデスク。コロナ下でのテレワークブームで一気に市民権を得たジャンルですね。
なお一番スペース効率が良いのは【昇降デスク】で、例えばFlexSpotなどが有名で評判も良い製品です。
国内メーカーではオカムラやコクヨのプレミアム系デスクも有名ECサイトでも多数ラインナップしています。
しかし昇降デスクには当然モーターが使われています。万が一の電子部品の故障で使用不可能になるケースもあり現状は踏み切れませんでした。
最悪のケースを想定して、もし3~5年での買い替えが可能であれば激しくオススメ!
さらに使用中のファントーニGTがかなり気に入っていて、手放すのがとても惜しいという点もあります。脚部の塗装が非常に弱く、カラーに関係なく短期間でムラが出てきてしまうイタリアンな(?)デメリットはありつつ、その剛性感とオプションの利便性は今までで買ってよかったものの1つに挙げられるくらいの製品です。
そこからのスタンディングデスクの追加案ですが、我が家は狭小な住宅ゆえに大きな机の追加は邪魔になってしまいます。そこで考えた条件は
- 天板色は濃い目の木目、脚部はブラック系
- 理想サイズ:幅1,000mm以下、天板高は1,000mm~1,050cm、奥行400~500mm
- 脚の間スペースに、既設の小型のシェルフ(幅780mm)を跨がせたい
- 4脚構造
こんな条件で探したのですが、結論「無い」です。色合いもできればファントーニの天板や既設シェルフと近づけたいため最後の「脚部」形状を妥協してみたところ候補2つ。1つは長期在庫無しとなっていたため今回の製品としました。
今回の製品の脚部の形状は「Z」型です。強度面で一抹の不安がありましたが、予想通り4本脚と比較すると安定性に掛けます。そのためちょっとした対策を行う必要があります。
武田コーポレーション T0-DSD90VBRの概要
【武田コーポレーション T0-DSD90VBR】は、格安で手に入るスタンディングデスクの一つです。このスタンディングデスクは、設置スペースを過大に取ることもなく座りっぱなしでの作業から立ち作業に切り替えることができます。
メインデスクのちょうど真後ろに設置して手間なく姿勢を変えられるようにしてみたところ、これは便利と感じました。
武田コーポレーション T0-DSD90VBRの主要な仕様
Amazonや楽天、Yahooショッピングなど広く販売されている当商品の概要は以下です。
サイズ | 幅900mm×奥行450mm×高1000m |
---|---|
天板の厚さ | 約18.4mm |
重量 | 8.25kg |
耐荷重 | 15kg |
天板材質 | 合成樹脂化粧繊維板(塩化ビニル樹脂) |
脚部・その他 | スチール/ポリプロピレン樹脂 |
格安製品のためある程度の妥協が必要です。
目の行きやすい天板についてはメラニン仕様の製品が多くありますが、当製品は植物系繊維を接着剤や耐水材を混合させた板に、恐らくフィルムのようなものを貼った仕様です。持ってみると意外に重量があり、スカスカ感な印象はありません。
高さはアジャスター含めてほぼ1,000mmです。
天板の厚さはおよそ18mm強。モニターアームなどは天板強度の面で避けた方が無難。またモニター+アームの重量がかさむのでグラつきの一因にもなり得ます。
T0-DSD90VBRの良い点
格安製品ですが、使用する場合の注意点を抑えれば非常にコスパに優れる製品です。
メリットと感じた点は
- 安い(概ね1万円以下)
- 遠目で見れば思ったより安物感は少ない
- パソコンのキーボードやマウス操作などの軽作業は問題無し
- 天板奥に配線の逃げ加工がされている
- 最悪もの置き台にも使える
【武田コーポレーション T0-DSD90VBR】の特徴は、価格が手頃であること。例えば昇降式デスクなどと比較すると、とても安価で入手できます。
天板後端の配線逃げの加工は壁付けでの使用では理にかなった仕様です。
また補強を兼ねた幕板はスチール製なのでマグネット付のタップなど軽いものなら固定できます。配線まとめに一役買う嬉しいポイントの1つ。
実際には組み立てる必要がありますが、それほど煩わしいこともなく簡単です。ただし脚部がZ型なので広い場所での組み立てをおすすめ。
実際に1時間半ほど作業した後このスタンディングデスクに向かうと腰と脚が楽になり、それ以降意外に立ち作業が苦になりません。着座していることでお尻から太もも付近の圧迫感から解放されての作業は、一時的とはいえ生産性の向上に一役買ってくれます。
格安でもスタンディング作業の有用性は非常に大きく感じました。
T0-DSD90VBRの欠点や注意点
【武田コーポレーション T0-DSD90VBR】には歴然と欠点や注意点もあります。いくつか感じたことを紹介します。
各サイズに注意
デスク天板の高さが調整できず、身長によっては合わない場合があります。そのため特に高さに関しては購入前の事前チェックが欠かせません。
以下のサイトを見るとだいたい慎重に対しての必要な高さが割り出せます。
スタンディングデスクでの最適な机の高さの自動計算ページ | Bauhütte® (bauhutte.jp) (ゲーミングツールで有名なバウヒュッテ様サイトですが、スタンディングのサイズ感が合わなくて断念)
身長173cmの管理人の例だと家屋内にあるものでいろいろチェックしてみて1,050mmあたりの高さがベストか?と感じていましたが1,010mmあたりが最適との表示でした。
ただ希望の1,050mmという中途半端な製品がほぼ無くキッチリ合わせるためには昇降式しかありませんでした。 (実際には1台発見しましたが、高さ以外が希望に合わず断念。)
また幅900mmかつ奥行450mmというサイズは作業性ではギリギリ問題無しのレベルです。人によってはもう少し作業スペースが欲しいと感じるかもしれません。この奥行の浅さのため大型のモニターの場合は不便に感じます。
ただ一般的な15.6インチ程度のノートPCを設置してみましたが、このくらいの大きさであれば距離感や視線の位置など問題はありません。
モニター面の高さが少し低いですが、ノートPCスタンドなど併用しつつ調整すれば良いでしょう。
下画像は最も一般的に見られる15.6インチ程度のノートパソコンを置いてみたもの。本当はMacBookみたいな薄くて洒落たパソコンを置きたいところ…
逆に例えば20インチを超える単体モニター+デスクトップの構成では
- モニターが近すぎる可能性がある(モニターのスタンドの奥行も考慮が必要)
- PC設置スペースが狭すぎる(奥側に配線類のスペースも必要)
など問題が出るケースが考えられます。
グラつき具合
最後に一番危惧していたのは
『Z脚という形状からのグラつきがあり不安定かもしれない』
ということ。実際にはキーボード操作やマウス操作ではグラつきはあまり感じません。
しかしこれも使い方次第で、例えば(体をあずけるように)肘を置き体重を掛けるとグラグラ感が顕著に出ます。安定性の面では4本脚もしくはT字型の脚が基本です。コスト面での採用だと思いますが、使い方の工夫などは必要ですね。
そこで天板を少し壁に押しつけて安定化してみます。
- 天板と壁を接触させるため、キズ防止のため硬めのゴムやスポンジなどの緩衝材を貼る
- 脚部底面のアジャスター調整において、前側の2か所を少しだけ上げ気味にして天板後面部を壁に押し付ける
この方法で安定性が改善できました。ただ天板にグッと体重をかけるようにして使うとやはり天板が手前に引っ張られる形になり、壁から浮き気味になります。Z脚形状やスチール角材の強度面で割り切る必要があります。
体や腕を天板に預けて作業したい場合は4本脚タイプの方がハッキリと優れています。とは言え今回のスタンディングデスクは姿勢を変えての一時作業用のため、充分やりたいことをカバーしてくれます。
まとめ
総合的に考えると、【武田コーポレーション T0-DSD90VBR】は、安定感などの問題もありますが手頃な価格でスタンディングデスクを手に入れたい人にはおすすめです。パソコンなどの操作では強く打鍵することがなければ特に問題を感じません。
書き物作業など天板が揺れる可能性のある作業を行うには4本脚構造などの剛性がある製品の方が向いているでしょう。
そして使用者の身長や使設置する機器によっては使いにくさを感じるケースもあります。展示品などで実物をチェックする際は
かならず靴を脱いで高さをチェック!
することに気を付けてください。室内シューズなど使わない場合数cmの誤差が出ます。
今回はパソコン作業用としてのスタンディングデスクの紹介でしたが、単純な置台としてキッチンなどでも使用できる汎用性があります。デザイン的にもシンプルで邪魔にならないのも良い点ですね。
健康を妨げる長時間の着座作業からのリフレッシュ時間として、格安なスタンディングデスクを使ってみてはいかがでしょうか。
生産性と健康、うまく両立したいものですね。これでダメなら諦めて昇降デスク逝きますか!
では!