こんにちは、オーディオにちょいハマってしまったゆびきたすです!
普段はクリプトンのアクティブスピーカーで細々と小音量で音楽を楽しんでいた管理人。
3年使ったしそろそろスピーカーのグレードアップしたいな
以前から非常に高評価なアクティブスピーカーGenelec G Oneをターゲットとしましたが、できれば一度音を聞いてみたい。
そこでまずはレンティオでレンタルしてみたのがGenelecのG Twoというアンプ内蔵スピーカーでした。
G Oneを考えてたのに借りたのはG Twoかよ…
G Oneが人気過ぎていつまで経ってもレンタルできないので、G Twoにしてみました
レンタルでワンランク上を狙ってしまい、結果的に欲しかったG OneをスルーしてG Twoにしてしまったお話です。
レンティオとは?
さまざま家電品をレンタルできるサイトで、毎月サブスク契約や製品によっては2週間の短期レンタルも可能で、過去にSonosのサウンドバーやウーハーなどいくつかレンタルし、気に入ったものを購入・レビューしています。
またレンティオでは紹介リンクを経由してレンタルすると借りる人がレンタル500円引きになるので少しだけお得になる制度があります。
また紹介者(つまり管理人)には500円分のレンタル用ポイントをもらえるというシステム。
下のリンクを踏んでレンタルしてもらえたら、次回の記事用の仕込みが捗るので管理人ニッコリ
レンタルする場合はぜひ使ってください!
※割引は精算時に自動的に適用されます
500円割引リンク >>> https://www.rentio.jp/?invite=afdb85a9
Genelec G Twoの寸評:スタジオモニターの音とはかくありき
こ、これは…!?
一音めから目からウロコ、とても感激です!
素晴らしい音でGenelec製品はスタジオモニター用途で長く愛されてきたという評判その通りだと思いました。
- 解像度が高い
- 音像定位は良好
- 一音一音の粒立ち感の良さ
- エネルギー感たっぷり
- 小型スピーカーにしては豊かな低域
音楽はもちろんですが、ホラーゲーム好きな管理人は足音や環境音にゾクゾクする臨場感を感じました。良すぎ。
既設のKRIPTON / KS-1HQMとはキャラクターがかなり異なるものの、あらゆる面でアップグレードに成功と言える結果でした。交換して良かったです。
趣味性の高い製品は価格が上がるほどには性能差が比例しないような面があります。しかしG Twoは比較的ローエンド製品だとしても、価格差以上の効果を感じました。
ということで間髪入れず即購入!嗚呼…レンタル期間が勿体ない…
結局レンタルした分損しとるやないかい…(毎度のこと)
Gシリーズと8000シリーズの違い:ローエンドモデル比較
実際にGenelecのスピーカーを購入する段階になると100%困ったことが起こります。
そもそも見た目が同じなのに何が違うんじゃーーーー!?
そう、見た目が同じ製品がゾロゾロ出てくるイメージのGenelec。
そもそもアンプなどとの接続方式に大きな差異がありますが、想定される環境については以下の通り。
- Gシリーズは一般家屋を想定
- 8000シリーズはスタジオでの使用を想定
アンプのスペックや筐体のサイズはそれぞれ同じか近いスペックだと想像しますが、方向性がやや異なります。
なおシリーズ中Genelec G Three以上はデスクトップ環境にはかなり大きいため、最適サイズなG OneおよびG Two、そしてそれに対応する別モデル( 8000シリーズ )をまとめてみました。
Genelec | G One | 8010A | G Two | 8020D |
公式サイトページ | G One - ジェネレックJP | 8010A - ジェネレックJP | G Two - ジェネレックJP | 8020D - ジェネレックJP |
本体サイズ + Iso-Podスタンド高 | H181 x W121 x D115mm +Iso-Pod 14mm | H181 x W121 x D115mm +Iso-Pod 14mm | H230 x W151 x D142mm +Iso-Pod 12mm | H230 x W151 x D142mm +Iso-Pod 12mm |
重量 | 1.7kg | 1.5kg | 3.2kg | 3.2kg |
周波数特性 | 67Hz~25kHz( -6dB ) | 74 Hz–20 kHz( ± 2.5dB ) | 56Hz~25kHz( -6dB ) | 62Hz~20kHz( ± 2.5dB ) |
クロスオーバー周波数 | 3 kHz | 3 kHz | 3 kHz | 3 kHz |
ツィーター口径 | 3/4インチ/ 19mm | 3/4インチ 19mm | 3/4インチ 19mm | 3/4インチ 19mm |
ウーハー口径 | 3インチ/ 76mm | 3インチ/ 76mm | 4インチ/ 105mm | 4インチ/ 105mm |
アンプ方式 / 台 | 2スピーカー2アンプ駆動 | 2スピーカー2アンプ駆動 | 2スピーカー2アンプ駆動 | 2スピーカー2アンプ駆動 |
アンプ出力 | ウーハー・ツイーター各25W | ウーハー・ツイーター各25W | ウーハー・ツイーター各50W | ウーハー・ツイーター各50W |
入力端子 | RCA端子のみ | XLR端子のみ | RCA端子のみ | XLR端子のみ |
入力感度の調整 | -10dB / ON-OFF式 | -10dB / ON-OFF式 | -10dB / ON-OFF式 | -6dB~+6dB( 無段階ノブ ) |
8000シリーズ基準の入力感度 | -10dB | 0dB | -10dB | 0dB |
トーンコントロール | Table Top / Bass | DeskTop 200Hz / Bass Tilt | Table Top / Bass / Low Bass | DeskTop 200Hz / Table Tilt / Bass Tilt / Bass Roll-Off |
ISS ( 自動スタート機能 ) | あり | あり | あり | あり |
ISS のON / OFF 切り替え | なし | なし | あり | あり |
想定される環境 | 一般家屋 | スタジオ | 一般家屋 | スタジオ |
LEDの色 | ホワイト | グリーン | ホワイト | グリーン |
LEDの ON / OFF スイッチ | なし | なし | あり | なし |
カラーバリエーション | ブラック / ホワイト / RAWフィニッシュ | ダークグレー / ホワイト / RAWフィニッシュ | ブラック / ホワイト / RAWフィニッシュ | ダークグレー / ホワイト / RAWフィニッシュ |
スタンバイ( ISS )消費電力 | 0.5W 未満 | 0.5W 未満 | 0.5W 未満 | 0.5W 未満 |
無音待機時電力 | 5 W | 5 W | 3 W | 3 W |
フル出力時電力 | 30 W | 30 W | 60 W | 60 W |
各マニュアルのリンク | G One マニュアル | 8010A マニュアル | G Two マニュアル | 8020A マニュアル |
それぞれのモデルで見た目がよく似ていますが、デフォルトの入力感度( ≒音量 )やトーンコントロールなどの調整項目は使用環境を反映したつくりとなっています。
また周波数特性だけを見てもスタジオワークを主とする8000シリーズ( ± 2.5dB )では、コンシューマ用のGシリーズ( -6dB )とは表記が異なっています。
そのため見た目の周波数の数値はGシリーズのほうが一見優れているように見えますが、±2.5dBでの数値はより厳し目な切り口でのスペック表示となっています。
なお当環境にはバランス伝送のXLR環境がなく、変換アダプターはできるだけ使いたくないため一般向けのGシリーズをターゲットとしました。
おすすめの「もう一品」:専用スタンド
まずは1つ1つ環境に合わせて微調整できるディップスイッチで切り替えつつ傾聴してみます。
結果的には中低音の若干のモヤつきを改善すべく下の写真のような感じにセット。
付属の標準スタンドであるIso-Podをそのまま使っても良質な音質や空間感は大いに感じられます。
とくにエネルギー感の強いスピーカーなため、クリプトンのときとは比較にならないくらい設置にやや敏感な印象。
デスク天板の反射をできるだけ排除したいのでG Two専用のスタンド【8020-320B】も購入してみました。
※現在入手性が非常に悪いです
これが大正解で
高音域もスッキリして分離感向上!さらに中低域のモヤつきが解消して音像定位も鮮明に!
専用スタンドの注意事項
8020-320B/W 8020用L型テーブル・スタンド - ジェネレックジャパン (genelec.jp)
ユーザーマニュアル:23274_tischstativ.pdf (ctfassets.net)
- 多くのECサイトでの表示価格は【片側1個】分のため、2個分の購入必須
- 価格が高い( 2個で3万円近い )
- 電源ボタンやディップスイッチの操作性がやや悪化
手に取るとズッシリとした重さと剛性感で、もし価格が許せるならぜひ欲しい追加装備です。たまに見かけるGenelc互換品のK&M製でも問題ありません。
ちなみにVESAに対応しているのでモニターアームへ固定することも可能です。
Genelec G シリーズスピーカーの注意点
「G Twoの良かった点」を挙げるとキリがないので購入に踏み切るまでに留意しておきたいポイントを挙げてみます。
本体にボリュームなし:音量設定に要注意
ボリュームに関するものは、本体裏のディップスイッチの「-10dB」がそれにあたりますが、微調整はできません。
基本的にPC本体やボリュームコントローラー内蔵のDAコンバーター、もしくはアンプなど本スピーカー以外から調整するようになります。
ゆえにスピーカー自体は常にフルボリュームで音出しされているイメージ。
そのため一番初めの音出しは、スピーカーの前のデバイスでかなり音量を絞っておかないと大音量の洗礼を浴びてしまいます。
またPCのアナログ出力だと、PC内部の構成によってはデカいバツ音が鳴ったりします
※PC電源ON/OFFに伴うバツ音に関しては「USB-DAC」を介入させることでほぼ解消。
左右の区別なし:スピーカーごとに電源1本ずつ
既設だったクリプトンスピーカーのように片側スピーカーに内蔵されたパワーアンプともう片側スピーカーを専用ケーブルでつなぐ形の製品もありますが、Genelecでは各スピーカーに2アンプ内蔵(バイアンプ構成)です。
そのため太めの電源ケーブルが1台ごとに1本ずつ接続必須となり、コンセント周りの余裕を確認しておく必要があります。
デスクトップ環境では、スペース的に多くの電源コンセントを用意するのが困難なケースもあります。
またノイズを考慮すると、PCおよびその周辺機器とは別のコンセントから引き回した方が無難でしょう。またアース側はコンセントからキチンと合わせておきましょう。
管理人はFargoのノイズフィルター付きのタップを使っていますが、堅牢な作りで音質も少しだけシャープに変化しなかなか良い印象です。プラシーボ効果99%かもしれませんが。
G Two付属の2ピン変換アダプターを使わず3ピン電源コードを直挿しできます。
また写真に写っているRCAケーブルはMOGAMIのケーブルを使ったショップのオリジナル商品。カラバリもあり、評判も高く、手に取るとその高品質さを感じる秀逸な製品です。
なおGenelecスピーカには左右の区別がありません。そのため片側のみ1台として販売している場合もマレにあるのでご注意を。
老眼殺しの硬めのディップスイッチ
上の写真はスタンドを取り付けた後のもの。スタンドにより角度によっては非常に見えにくく操作しずらいです。
しかもスイッチ自体がやや硬いため爪楊枝などの柔らかい材質は折れてしまいます。
ディップスイッチ操作では大きさと剛性感のちょうど良いマイクロドライバーのマイナスをいつも使っています。
ディップスイッチでの調整は必須!
スタンドで天板反射を抑えたうえでケーブルを変えたりDACを追加したりで設定を見直しました。
何度も何度も試聴を繰り返しながら、スピーカー電源を切ってディップスイッチ操作、さらに試聴と繰り返します。
これが楽しめるかがオーディオ好きのポイントの1つかもしれませんね。
デスクトップ環境の設定例
※左のディップスイッチから順に
- LEVEL -10dB --- ON
- ISS(電源オートスタンバイ) --- ON
- TABLETOP --- ON
- LED OFF --- OFF
- LOW BASS -4dB --- OFF
- BASS -2dB --- ON
管理人環境では、右側に硬いガラス面の設置物が近いため、BASSをほんの少し絞るだけで定位の不安定さがやや改善されました。
部屋の左右前後の環境がそろっていないのでなかなかの苦行でもあります。
何日も何日もスタンドの角度や内振りの角度、壁からの距離などを煮詰めてみました
そんなことするのオーディオのプロかチミみたいな暇人だけやないかい?
全体の音量調整のLEVELスイッチは -10dBで使用中。
これでWindows側のボリューム位置は20~30ポイントですが、これでも夜間は家族からの苦情が出るほどです。
音質のことを考えると伝送元(PC)は最大ボリューム、スピーカー側で絞って使うのがセオリーだと思います。(聞きかじりですが)
しかし今回はスピーカー側では-10dBしか絞れません。
これでPC100%音量で鳴らすとニアフィールドなのもあり超爆音。
途中にアッテネーター的なものをかませばよいのですが、間に危機を増やしたくないため最終的にPC側に絞りを入れました。この辺りがやや扱いにくさを感じます。
まとめ
みんな買っときなさい
と言いたいところですが、オーディオの音質には激しく好みがあるため、実際には合わない人も数多くいると思います。
できればよく聞くソースを持参して視聴したいところですね。
オススメできるのは以下のような音を好む人。
- やや硬めでハッキリ・クッキリ系の音
- 情緒的な雰囲気よりも正確性を求める
- 超低域の領域は別売りのウーハーでアップグレードすれば良し
まさに音のチェックに適したスタジオライクな聞き方を好む人向きと言えるでしょう。
なお中低音に関しては十分な量感を持っていますが、沈み込むような低音はさすがにサイズ的に無理。
そういった音も味わいたい場合は低域を35Hz( -6dB )あたりまで拡張できるGenelec F Oneを検討すべきでしょう。筐体がアクティブスピーカーと同じアルミダイキャストで、超便利なISS機能も装備。
現状は安価なYAMAHA のサブウーハーを組み合わせていますが、ローパスフィルター特性( 調整不可 )に大きく課題を残している組み合わせ。いつかはF OneもしくはF Twoを導入したいです。
とは言えおよそGenelec G Two へのリプレイスで大きく好みの音に近づけることができました。
個人的には体感の音質 2倍以上向上し、音楽を聞く時間が3倍以上になりました!
最終的にはスピーカー導入からおよそ1週間で下記の構成に一部置き換え。
ただスピーカーとスタンドで予算を使い切ってしまったため、できるだけ低価格なもので選定しました。
- Topping E30 II D/Aコンバーター追加
- USBケーブルはエレコムの「すこしオーディオ寄り」なケーブル
- アナログRCAケーブルはMOGAMIの線材を使ったショップオリジナルケーブル
- 電源タップはノイズフィルター付きのFargo STEEL TAP PT406SV
1本で数万円するケーブルはさすがに手が出ませんが、お手軽なデスクトップのオーディオとしては第一段階は完成かなと思っています。
すでにやべぇところに向かってるような気もするが
上を見ればキリがないオーディオ沼で興味がない人々にはオカルト的な世界です。
とりあえず沈み込むのは沼ではなく低音だけで良かと。F One欲しいっす!
ということで少しずつコスパ優先でアップデートしていきたいと思います。
では!
追記:
管理人がG Oneではなく G Twoを選択したのは、低音域を完全にサブウーハーに任せきれないため少しでもメインで低音がなるようにと願いを込めて、です。
またレンタルで G Oneが人気過ぎて、長期貸し出し中で音聞きできなかったのも理由の1つ。
そもそもGenelecスピーカーは全般サイズを超えた低音再生能力を有しています。
上で紹介したように結局BASSレベルを絞っていますし(笑
そのため低音再生やより大音量にそれほど重きを置かない場合、音の方向性はまったく同じG Oneで十分です。
高解像度なGenelecの世界をぜひ体験してみてください!