こんにちは、夜中にPCをのぞき込むゆびきたすです!
管理人がPC自作中によく感じること。昼間の明るい部屋であっても
ブラック系のケースだと奥が微妙に見えにくいんじゃぁぁぁ!イライライラ…
そのため自作では補助灯が必須ツールの1つで、電動ドライバーなどとまず一緒に揃えたいアイテムです。自動車のボンネット内の作業なども同様ですね。
数々の安価なLEDライトを適当に入手していました。その数は数年で10本超。
しかし短命であったり欠点も多く理想のものにたどり着けません。そこでデスク周りの作業・PC自作などの比較的小さな空間で抜群の性能を発揮できそうな製品を本腰を入れて探してみました。
必須条件は
- できるだけコンパクト
- 点灯モードはできるだけ少ないこと (ボタンを複数回押す必要がない)
- マグネットが強力で姿勢を保持できること
- スタンドの適応性が高いこと
まとめると小さな本体で手元作業の邪魔にならず両手がフリーにできて「めっちゃ明るい」強力マグネット付の製品であることです。
今回の Laowei( メーカーはドイツ PowerXon ) K3300で、最終的には我がコンセプトにぴったりな製品でした。
ザックリな感想
作業灯としては
ニアフィールド作業で文句なしに強力な明るさ!
もう余計なもん買わんでよろし。K3300買っとけ!
PCケース内の作業にもデスク下に潜っての作業もコレ1台でOKです。なお夜の散歩や山道にも使えますが、遠距離の照射能力や形状的にそれほどオススメできません。
Laowei K3300 作業灯の概要
まずは開封画像。外箱にはロゴすらなく、不思議なパッケージです。むしろあり得ないくらいの無表記ぶりなのでリパッケージ化したものなのでしょうか。
同梱物は3つ。本体、充電用のタイプA-タイプCケーブル、取扱説明書とシンプル。
ボタンは1つだけ。押すたびに
電源ON > Highパワー > Lowパワー > 電源OFF
と切り替わります。点滅や赤色照射など余計な点灯モードがないがお気に入りポイントの1つ。
取扱説明書は英語と日本語。若干日本語とフォントが少し変なのはお約束でしょうか。
サポートに関しては以下の方法で行います。特定小型電動機付自転車販売のAINOHOTという会社の情報が出てきました。関係性は不明。
- 電話( 株式会社Funsedy )
- メール
- LINE ( IDは「Funsedy_amazon」)
裏側にはマグネット付のスタンド。最大開閉は120°まで。
実はドイツ Powerxonブランド
商品説明には「Lawwei」という中国メーカーらしきブランド名がついていますが、製品正面に「PowerXon」のロゴがあります。
PowerXonは2011年に創業され、ドイツに拠点を置くメーカーで、ポータブル電源や照明機器、バッテリーやソーラーパネルを製造・販売する企業です。
PowerXon ドイツの公式サイト
Lighting (powerxon.de) 英語表示のほかドイツ語
今回のK3300も同じ型番で掲載されています。
製品名は「Art.-Nr. K3300 | Ultra Slim Pocket Lamp」で€29,99(2024年9月1日時点でおよそ4,900円 )
※写真を見る限りPowerxonのロゴがないので販路で外見の仕様が違うのかもしれません
Amazonレビューにも一部指摘がありますが、輸入した中国の業者がリパッケージして販売しているのか、正式なOEM契約された製品なのかは不明です。
添付されている取扱説明書は英語と日本語で、ドイツ語表記はありません。そのためLaweiブランドとして日本向けに取説を作成・添付して販売しているのではないでしょうか。
さて製品のスペックは以下の通りです。
K3300 | |
光源 | 高輝度COB |
電源タイプ | 内蔵型1210mAh リチウムイオンバッテリー |
充電端子 | USB-C ( ※急速充電器不可 ) |
明るさパターン | 2段階 |
明るさ | 350 / 150 ルーメン |
持続時間 | High: 2時間/Low 4時間 |
スタンドありなし | 120° 折り畳み式スタンド / マグネット付 |
実寸サイズ / 重量 | 高 106×幅 55 ×厚 14.8(スタンド含 ) mm / 約35g |
スタンドはL字に開くタイプです。ヒンジの重さはそこそこで、本体の重さで勝手に開いたり閉じたりしない適度な硬さでGood。普段はデスク天板裏のスチールのリモコンケースにマグネット吸着させています。
なおスタンドの開閉は最大120°で、180°は開かないので注意です。
マグネットはスタンド根本付近についています。マグネットにはキズ防止シートが貼り付けられています。滑りにくいシートなので金属面とマグネットとの滑りも防止します。
マグネット磁力は大きさからいうとかなり強力タイプでドライバーにも「カチン」とくっつきます。
滑り止めシートも利いてかずり落ちにくいです。
スタンドが180°開閉できればモアベターですが、スタンドの使い勝手そしてマグネットの強力さは二重丸!
ネットで買うと思ったよりマグネットが弱いのが多かったよね
PC自作:ケースにいろいろくっつけてみる
スチール部分であれば基本どこでも付きます。
固定部が細い幅しかなくても強力なマグネットのおかげで安定しています。スタンドを120°に開き本体下向きでケース横に固定。
スタンド90°でケースフレームの下面へ貼付け。
ケースの背面ヨコのフレームに本体横向きに固定。ガッチリ付いてズレません。
スタンドを畳んでケースの天面フレームに装着。スタンドのヒンジはそこそこ硬いので開いたりしません。落ちてきたりしませんでした。
最後にデスク下のフレームへ固定。デスク下の配線作業にもバリバリ使えます。
正直今まで使った中で一番使いやすいです。価格も安いので壊れてもリピると思います!
Highモードでバッテリーのもち検証・仕様通り!
満充電状態からHighモードで連続点灯させてみましたが、結果的に
仕様でうたわれる2時間以上を点灯維持できました!
消えたときのタイムウォッチ時間は
LEDが消灯までに経過した時間
記録:2時間9分4秒!仕様の2時間を上回ってクリア!
1時間35分あたりでライト部分が点滅します。これはバッテリー残量が15%以下になった警告です。
そこからさらに点灯させ続けると途中で7回ほど点滅して充電のお知らせをしてきました。結果的に1回目の点滅から34分後に消灯しました。
仕様の数値ほどバッテリーが持たない商品も多いですがコレはGOOD!
K3300は当たり前なことを普通にできました。
ドイツの製品と聞いたら何となく納得できるような気がするゾ
K3300の注意点と対策
K3300の使い勝手及び性能は上々ですが、注意すべき点もありました。
- LED裏側がそこそこ熱をもつ
- 急速充電規格(PDなど)の充電器およびケーブルでは充電できない
- 使うフィールドは比較的狭い場所
ハイパワーゆえ発熱はあり
サーモグラフィーで計ったわけではありませんが、そこそこ発熱はあります。
火傷するほどではありませんが、手で触ると
うぉ!めっちゃ熱くなってる!
というのが感想です。明るくて低温なのは期待しないほうが良いでしょう。
ダイレクトに長時間手に持ち続ける使い方は適さないと思います。またそれは三番目の「やや幅が大きい形状」も相まって、
- 何かにぶら下げて使う
- スタンドで立てる、マグネットで貼り付けて使う
という作業灯本来の使い方がベターでしょう。
ただ扇風機の最弱の風レベルで温度はかなり抑えられ、ほんのり温かい程度になるので、放熱性が非常に良いと感じました。
急速充電器+急充対応ケーブルでは充電不可
急速・高速充電器でチャージできないことは想定していたので問題はありませんが、やはり使い勝手は落ちます。
- UGREEN CD226 (100W)
- UGREEN CD328 (100W)
- Anker Prime Wall Charger (100W)
- AOHi 140W PD3.1 などなど
上記充電器に
といういずれもeMarkerを内蔵したケーブルを組み合わせましたが充電ランプはまったく点灯せず。
通常PD充電器のタイプC系統は高電圧・高電流となっています。
充電器に最大充電力の小さいタイプA端子が装備されていればそこから充電できます。
しかし管理人は別の用途でタイプAは使用済みなので回りくどいですが別案を取りました。机上に出した高速充電用のタイプCケーブルをそのまま使うため、
- タイプC---タイプA 変換アダプタ 1個
- 何用か不明な タイプA-タイプCケーブル 1本
を用意しました。アダプタは以下のような製品で通信速度規格は何でもよくて、タイプCをタイプAに変換するもの。
こういった変換をかませたうえで高速充電できない普通のUSBケーブルを使うことで高速PD充電器として振舞わないようにしてやればOKです。
なおK-3300のマニュアルには5V / 1Aの記載があるので最大でも5Wです。
遠距離・広範囲向きではない
屋内や狭い場所を明るく照らす用途では抜群の使いやすさですが、屋外ではどうか。山道を想定した場所を照らしてみた2枚です。
あれほど明るく感じたK-3300ですが、意外と遠距離までは光が届かず、また左右上下の照射範囲もそれほど広く感じません。
そのため手元や手近なところを照らすニアフィールド特化として使ったほうが良いでしょう。
とは言え、ホムセンで見つけた同価格帯の製品では成しえない明るさと、バッテリー切れ直前までチラつかない安定性!
まとめ
Laowei ( Powerxon ) LEDライト K3300はニアフィールドでの使用であれば抜群の利便性と明るさを発揮します。
マグネットが非常に強力で、自動車整備やPC自作など細かい作業が伴う場合に本領発揮してくれます。
反面、路上の遠くを照らし出す遠距離照射には向きません。
それはLED形式が「COB(=Chip On Board)」と言われる近距離・広範囲照射タイプであることからうかがい知れます。
LEDライトで有名なジェントスでは「面発光LED」と呼称しており、
面発光による多重影のできにくさもニアフィールド作業向きですね!
手元を明るく照らしてくれるコンパクトなライトが欲しい!そう思ったらLaowei ( Powerxon ) LEDライト K3300を候補の1つに考えてみてはいかがでしょうか。
なおPowerxon製と思われるライトは複数あるみたいなのでしっかりチェックしたいところですね。
では!