こんにちは、ゆびきたすです!
RTX5000シリーズの発表・ドライバーの公開から旧モデルでのDLSS 4の適用方法が日々進化!
前回の記事ではDLSS 4ファイル(v.310.1.0 )を手動・半手動( DLSS Swapper )で上書きし、新しいDLSSモデルを【NvidiaProfileInspector】というソフトで自動適用する方法を解説しました。
旧モデルでもキレイになった!フレームレートが改善した!などと評判のPreset( プリセット )〇〇というものです。
ところがそこから数日で
そんなことせんでも新しいDLSSファイルで自動的に上書き適用してくれる設定があるし!
という方法をReditで発見。
参考サイト Reddit
Globally force DLSS4 Preset K, using only official Driver and NPI
( ※記事作成時から、NvidiaProfileInspectorの更新に合わせて内容が変更されています )
Transformer model DLSS Ultra Perfromance in 4K with Preset K looks AMAZING
もちろんDLSS対応ゲームのみですが、早速やってみましたが、確かに2月3日時点で最新のDLSSファイルバージョン【 310.2.1】が適用されているのをいくつかのタイトルで確認。
この時のドライバーバージョンは【 571.96 】( CUDA Toolに内蔵 )以上推奨です。もしくは正式版の【 572.16 】、Hotfix版の【 572.24 】あたりです。ただし…
ドライバーバージョン 572.16や572.24( Hotfix版 ) は環境により様子見か
海外を中心に非常に多くの不具合が報告されているバージョンです。
管理人のPCではBSODやゲーム落ちなどはありませんが、2台のPCで稀に暗転したりと、ちょっと薄気味悪いので571.96 で様子見中です
ではざっくりやり方を解説します。
ただしRTX4000シリーズの方は( 環境依存かもしれませんが )注意点もあるので参考にしてください。
Reditのポスト内容更新に伴い新しい方法を最後に追加
当記事を作成後数時間後に改めてRedditをチェックしてみると,、NvidiaProfileInspectorの更新( v2.4.0.8からv2.4.0.9 )に合わせて内容がアップデートされていました。
そのため一応パターン2として追加・執筆しています。なおゲームでの適用状態そして【注意点】の項目で解説内容に変化はありません。
前準備 NvidiaProfileInspectorを用意
入手方法は以前の記事で解説しているので参考にしてみてください。ちなみにこちらからダウンロード( github )
以前の記事のようにすでにPreset J を使用中の場合、必ずカスタム設定ファイル【 CustomSettingNames.xml】は削除もしくはほかの場所へ移動しておきます。下のように3つのファイルだけでnvidiaProfileInspector.exeをクリックして起動します。
新規にダウンロード&解凍した場合にはそのままで良いのですが、すでにプリセットJなどを使用中だった場合にはデフォルト設定に戻します。
更に下の画像のアイコンをクリックして右上の【 Apply chages 】( 変更の適用 )ボタンを押しておきます。
Preset Kの設定方法①( NvidiaProfileInspector 2.4.0.8対応 )
まず一覧を下の方にスクロールして大見出しの【 Other 】を探します。
ここで以下の3項目の値を変更していきます。※DLSS-FGに対応しないRTX3000シリーズなどは-FG項目は触らないでください。
- Enable DLSS-FG override
- Enable DLSS-RR override
- Enable DLSS-SR override
初期値はともに【 0x00000000 】となっていますが
3項目とも【 0x00000001 】へ変更0x00000000
続いて残りの2項目。頭が Override~を探します。
- Override DLSS-RR Preset
- Override DLSS-SR Presets
こちらも初期値は【 0x00000000 】ですが
2項目とも【 0x00FFFFFF 】へ変更
値の変更は以上。最後にウィンドウ右上の【 Apply chages 】をクリックしてウィンドウは閉じて構いません。
これで最新の高性能はDLSS4 プリセットを自動上書きで起動できます。Transformerモデルの適用がいとも簡単にできました。
手持ちでいくつかのゲームで確認しましたがゲーム画面左下のDLSSバージョン表示で【 310.2.1.0 】で動作しています。
Reditの説明ではドライバーに内蔵しているDLSSファイルで置き換えるようなので、できるだけ最新のものを適用します。なおトラブルが多く報告される【 572.16 】やHotfix版の【 572.24 】を避けたい場合にはCUDA Toolkitからドライバーのみインストールします。
CUDA Toolkitからドライバーのみをインストール
通常のドライバーのように実行ファイルをダブルクリックから解凍・展開させます。3GBを超えるのでダウンロードにても解凍にしてもマシンスペックが低いと時間が掛かる可能性があります。
- NVIDIA ソフトウェア使用許諾契約書 画面で「同意して続行する」をクリック
- インストールオプション画面で【 カスタム (詳細)(C) 】を選択の上、下の「次へ」を
- カスタム インストール オプションの画面で不要なチェックボックスを外す
例:管理人はCUDA、NVIDIA App components( =NVIDIA App )、Driver components配下項目のHD Audioをチェックオフ - インストール完了
Preset Kの設定方法②( NvidiaProfileInspector 2.4.0.9-Pre対応 )
こちらもプリセットKとなるようにオーバーライド設定を行います。
nvidiaProfileInspectorのダウンロード
RTX4000と5000シリーズでは①の2.4.0.8版と同じくDLSS-FG設定も同時に行います。
なお2.4.0.8版とは見出し項目などから異なります。はじめに下へスクロールしつつ【 5- common 】の大見出しを探します。
そのなかで1つ目のグループが4項目でそれぞれ初期値【 Off 】や【 N/A 】から下記のように変更。( DLSS対応したシリーズ共通 )
- DLSS - Enable DLL Override >>> On- DLSS overriden by latest available
- DLSS - Forced Preset Letter >>> Always use latest
- DLSS-RR - Enable DLL Override >>> On- DLSS-RR overriden by latest available
- DLSS-RR - Forced Preset Letter >>> Always use latest
続いてRTX4000シリーズおよび5000シリーズのDLSS-FGに関する項目2点。
- DLSS-FG - Enable DLL Override >>> On- DLSS-FG overriden by latest available
- DLSS-FG - Forced Preset Letter >>> Always use latest
実際の6ヶ所を変更した画像が以下。
以上全4項目もしくは6項目変更出来たら、ウィンドウ右上の【 Apply changes 】で適用します。
ゲームでのDLSSバージョンの確認
以前のプリセットJの記事で行ったレジストリ操作により、いくつかのゲームでバージョン表示を行ったところ、最新のものに置き換わっていました。
Preset Kの注意点
うまくいった!と思ったのもつかの間…4000シリーズの問題なのか謎…
NvidiaProfileInspectorで【 Enable DLSS-FG override 】を有効にした場合、画面が真っ暗になるゲームがある!
おおくのDLSS FG対応のゲームを持っているわけではないので、標本数がかなり少ないのですが「サイレントヒル 2 リメイク」がその現象に遭遇。
DLSS自体はv310.2.1に置き換わっているのですが、肝心のFGの方が読み込みがうまくいっていないようです。
ちなみに画面真っ暗でもWindowsキーなどを押して非アクティブ化にすると画面が出てきます。
( ゲーム画面をアクティブ化すると再度暗転し、一部のオーバーレイのみ表示 )
スタートメニューを出したタイミングで確認してみます。
画面左下のDLSSバージョンはv310.2.1になっていますが、左上に表示されるはずのDLSS FGに関する情報がなにも出ていません。
ちなみにNvidiaProfileInspectorの【 Enable DLSS-FG override 】のみを「 0x00000000 」へ戻すことでゲーム画面は正常に表示されました。FGバージョンはオリジナルのものが適用されています。
以上よりDLSS FGの310.2系とゲームの組み合わせによっては使えないプリセットとなってしまいます。
原因はDLSS-FGのファイルバージョンとの適合性にありそうです。
どうしても対策したいなら…
DLSS SwapperでDLSS-FGのバージョンをいろいろ置き換えてみたところ、サイレントヒル2リメイクではFGがv310.1.0以上で画面が暗転します。
そのためオリジナルのx3.7.10より1つ上のv3.8.10までが正常に表示できるラインでした。
そのため今回の全タイトルを最新DLSS-FGに強制的に置き換える設定は使えず、FG関係の設定を切る必要があります。どうしてもできるだけ新しいバージョンのDLSS-FGを使いたいならば以下のような方法です。
- 特定のゲームでDLSS Swapperを使って暗転しないFGバージョンに探り置き換え
- DLSS-FG関係を切った設定でnvidiaProfileInspectorのPreset Kを使う
せっかくの全自動設定なのに少し手間ですが…
ちょっと不思議なのはサイバーパンク2077。
画面が真っ暗になることはありませんが、なぜかPreset表示がありません。またバージョンの末番が1つ小さいのも気になります。
( v310.2.1ではなくv310.2.0 )
つまりPreset Kが正常に適用できていないように見えます。
原因はレイ再構成設定!環境依存か既知のものか不明
Preset JもPreset Kもサイバーパンクの設定の「DLSS Ray Reconstruction (レイ再構成)」が【 ON 】になってきると設定がうまく反映されないようです。
ちなみにOFFにすることでPreset Kが適用できます。
また同じことですが、DLSS SwapperでDLSS-RRを最新のv310.2に置き換えつつゲーム側でレイ再構成をONにすると同じくPreset K不可。
DLSS-RRのバージョンが関与しているのか、環境依存なのかは不明です。
まとめ
世界のニキたちのアイディアのおかげで旧型GPUといえどもまだまだ活用の方法があるようで微笑ましいかぎり。
ゲームによっては今回のプリセットKには相性問題もありそうですが…
個人事ですが管理人は現在のRTX4090 Aorus Masterを不具合などの情報が出きった1年遅れで入手しました。
教育資金の貯蓄など子持ち家庭に一撃50万円超のPCパーツはかなり厳しいっす
もう少しパーツ貯金して買っても良いかなという気になってきました
もちろん今後はドライバーの最適化により5000シリーズが圧倒的に優位に夏可能性が大きいです。しかし入5000シリーズの在庫状態が落ち着くまでは旧モデルでもやりようはいくつもありそうです。
楽しい自作ライフを!
では!