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【MiniTool ShadowMaker】レビュー検証:簡単クローン&バックアップ<PR>

2023年3月11日

ShadowMaker Eyecatch

https://creas-labo.org

ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは、変な仮面のゆびきたすです。

いつか書いてみようと思っていたバックアップに関する記事。
名前はずっと以前から知っていたのですが、気になっていたソフトの1つです。


長くPCを使っているとOSが起動しないなんて憂き目にもたくさん会います。
そのたびにバックアップの大切さが身に沁みます…

ハードウェアの故障リスクについてもバックアップは最重要課題。
管理人は普段からUSBメモリのブータブルメディアを主に使用中です。

ブーターブルメディアとは

Windowsを起動せずにソフトウェア起動し、操作できるUSBメモリやDVDのこと
※ほかに「リカバリメディア」とか「レスキューディア」と呼称

過去には製品インストール用のDVD自体がブート可能なモノもありました。
しかし最近その方式はあまり見なくなり、多くがWindows PE(以下Win-PE)を利用したものが多いですね。
Windows-PE版とLinux版を選択できるメーカーもあるようです。

Windows-PEとは

Windowsの機能を必要な最小限にし、外部メディアから起動を可能にしたコンパクトなOS

しかしソフトによってはブータブルUSBの作成時、Windows ADKやドライバを手動で適用しなくてはならず思ったより面倒なこともあります。
それなりに知識があれば問題ありませんが、管理人も含め初心者へのハードルは高いと感じます。

 Built-in WindowsADK
Microsoftのダウンロードサイトへ飛びますが、OSバージョンなどは各自で確認必須

最近になり比較的新しい環境の、複数のPC環境でソフトのインストールやUSB起動に問題発生に遭遇。
近いうちにソフト乗り換えも検討しようと思っていました。

そんなおりMiniTool 公式より製品の提供をいただきました。
PR記事ですが、デメリットの紹介にも快諾を頂いたので記事にしてみます。

ということで気になった点などもズバッと紹介していきます。
※MiniToolのツールは初めて触れました

結果としては2週間ほど使用して、日本語UIなど気になる点はありますが

ブータブルUSBの機能性も含めて常用に耐えるクローン&バックアップソフト!

と言える完成度。
復元後表面テストや実稼働も複数環境でテストしてみましたが、問題はみられませんでした。
※5台中メーカー製1台だけ表示上の不具合があり断念

なお記事中の写真や画像ではフリー版、体験版・製品版が混在しますが、複数台で同時に動作を検証したためです。

Minitool ShadowMakerについて

MiniTool Solutions Image
写真はイメージです

Minitoolの会社沿革

Minitool Top

開発・提供はMiniTool® Software Ltd.という会社です。

香港やカナダ・バンクーバーなどに拠点のあるソフトウェア開発会社。
2009年にWei Ming氏(現在最高執行責任者)によって協同組合として設立され、2010年から民間企業となっているようです。

ワールドワイドに展開しパーティション操作ツールやバックアップツールのメーカーとして世界から認知され使用されています。
機能の制限はありますが、丸ごとバックアップやクローンが可能なフリー版もあります。

バージョンによる違い

Minitool ShadowMaker Prices

機能制限があるフリー版をはじめ、サーバー対応するビジネス版まであります。
MiniTool ShadowMakerエディションの比較

バージョンフリー(無料)Pro (月次払い/年払い)Pro Ultimate(生涯)Business Standard(生涯)Business Deluxe(生涯)
WindowsバージョンWindows 7~11Windows 7~11Windows 7~11Windows 7~11Windows 7~11
Windows Server対応非対応非対応非対応 2003~2019対応2003~2019対応
無料アップグレード期間なし月払い:1ヶ月/年払い:1年生涯生涯生涯
1ライセンス適用台数-月払い1台 / 年払い2台3台1台10台
ファイル・システム・ディスク単位のバックアップと復元     
日/週/月 スケジュールバックアップ     
イベントをトリガーとした
バックアップ
     
増分バックアップ     
完全/差分バックアップ     
ユニバーサル復元対応     
ディスクのクローン(複製)     
WinPEでバックアップ
・同期・バックアップ管理
     
※詳しくは MiniTool ShadowMakerエディションの比較

英語サイトを見ると表の「生涯」は「perpetual(パーペチャル)」ライセンスと記載。
perpetualライセンスは「永続」といった感じのことばで生涯使える、というニュアンスです。

生涯版はプロダクトキーを入力するとライセンス期限が2099年と表示されます。

License Expiration

ただし生涯版をはじめライセンスの扱いには大きな注意点があります。
それに関しては後述します。
コチラへどうぞ)

バックアップ機能の中で共通するのは

  • 起動中のOS丸ごとバックアップ可能
  • 復元はUSBメモリなどのブータブルからのみ
  • <注>フリー版はブータブルからのバックアップは不可

自環境への相性の検証のためにも必ずフリー版もしくは体験版から始めてみましょう。
まず公式サイトからダウンロードします。

・フリー版はコチラの公式ページ
・30日体験版はコチラの公式ページ

(または機能比較ページからも可能)

ダウンロード前の見分け方は、リンクにマウスカーソルを重ねたときにブラウザの左下に表示されるリンク先URLで
・末番が「sm-pro」なら30日間体験版(起動するごとにシリアルキー入力および購入支援画面の表示)
・末番が「sm-free」ならフリー版

Two Installers

初見でリンクの違いが分かりにくいのは要改善だと思います。

30Days-Trial and Free-Version

体験版は30日間のカウントダウンが入り、毎回起動時に広告が表示されます。

Trial Commercial

フリー版で制限された部分も検証したい場合は体験版の方を適用します。

MiniTool ShadowMakerの機能

Shadowmakerの機能はよく使われるであろう主だった機能はほぼ網羅されています。
以下のようなものがあります。

  • OS実行中に丸ごとバックアップ
  • HDDからSSDへの換装:ディスククローン
  • OS上ソフトからスケジュールバックアップ
  • OS上ソフトからイベントバックアップ
  • 増分・差分バックアップ
  • ユニバーサル復元(異なるハードウェアへの復元)
  • ブータブルUSBからのバックアップ・復元など

※なおフリー版では制限があります

ほかに便利に感じたのがバックアップしたイメージをマウントし、そこからファイルを取り出す機能。
Windows起動中にバックアップ済のWindows各種フォルダ階層そのまま設置できるので、ファイルの取り忘れなどに地味に有用だったりします。
(エクスプローラの「PC」一覧に該当ドライブがマウントされる)

今回はマウント機能やファイル同期の詳細はタイトル上割愛します。
使いたいメインの機能の数々をザックリ解説していきます。

OS実行中の丸ごとバックアップ

SgadowMaker Backup Image
出典:Windows向け最高の無料バックアップソフトウェア| MiniTool ShadowMaker

最も基本的なバックアップになります。

方法は簡単ですが一つ注意点。

注意点

バックアップ中は可能な限りほかの操作をしないようにしましょう。
ファイルの更新などが数多く行われると不整合などの不安要素が発生します。

できればWindows Updateやセキュリティソフトの一時停止などを実行しましょう

左のメニュー内「バックアップ」からスタート。

まずはソース(バックアップしたい環境)設定です。

Backup Source
※Freeエディションで検証中

まずタイプを選択

Backup 02 Disk Select

(ディスクの場合)パーティションの選択。
管理人は毎回全てのパーティションを選択しています。

Backup 03 Partition Select

次にバックアップ先を選択し、保存先ドライブからクリックして入ります。

Backup 04 Target
Backup Location 01
画像ではUSB接続の外付けHDD

最終的に目的のフォルダに入り右下のOKボタンで確定。
階層を間違えた場合の移動は左上に小さな「戻る・進む」の矢印を使います。

Backup Location 02

最後にバックアップ画面トップで「今すぐバックアップ」を押せば完全(フル)バックアップがスタートします。

Full-Backup Start

最終的にプログレスバーが最後まで走れば完了です。
なお四角にチェックマークを入れるとバックアップ後にPCをシャットダウンすることも可能。

BackUp Process

なお万全を期すならバックアップおよび復元前後でコマンド【chkdsk c: /r】などチェックディスクを行うのも良いでしょう。
更に再起動後のログにおいてMFT Bitmapエラーがなければ、整合性の面では完璧かなと思います。
※容量やディスクによっては相当な時間が掛かります

ディスクのクローン化

ShadowMaker Clone Image
出典:Windows向け最高の無料バックアップソフトウェア| MiniTool ShadowMaker

新しいストレージへの換装で使いたいクローン作業も簡単に行えます。
OS上のソフトおよびブータブルの方の両方で可能です。

クローン可能なディスクとしては

  1. ベーシックディスク→ベーシックディスク
  2. ダイナミックディスク→ベーシックディスク

OSのあるディスクをクローンしたい場合が多いと思うので、基本的には①だと思います。

なおクローンはマザーボードやCPUなどのハードウェア環境に大きな変更がない場合のやり方。
異なるハードウェア構成になる場合は、バックアップファイルを作成した上で後述する「ユニバーサル復元」が必要。

さて初心者にとってのハードルは、ソフトの使い方よりもストレージの入れ替えの方だと思います。
特にノートPCは分解に骨が折れるモデルもあり難易度は高め。
※例として過去バラバラにしたメーカー製ノートのバラし方記事も公開中

当記事では作業がやりやすいデスクトップPCをメインとして進めます。

まずは既設のHDD(SSD)に加えて新規導入するSSDなどのストレージを接続します。
接続方法は2つ

  • PC内部にSATAもしくはm.2にて接続
  • PC外部からUSB変換器を使って接続

SATAとはPC内部でマザーボードというメイン基板とHDD、SSD・DVDなどドライブとの接続に使われている通信規格のこと。

SATA Cables
SATAケーブルは非常に繊細なので優しく扱う

なお接続するケーブルはSATAのほかにSATA用電源供給ケーブルあります。
また最近のマザーボードは板ガムのような形をしたm.2規格のSSDでも同じことが可能。
こちらはケーブルが一切ないマザーボード直付けになります。

SATA and m.2SSD

USB変換器というのは下記のような製品で、SATA規格のHDDやSSDをUSB方式に変換し、PCに認識させてあげる機器です。
※m.2には対応していませんので、m.2用USBケースなどが必要

USB変換器では現在以下のような製品を使っています。

m.2用の外付けケースに関してはm.2-SATAのみとかm.2-NVMeのみとか規格があるので注意してください。
両方対応の製品が手間無いですね。

複数ストレージに対応していないノートPCなどは、おのずとUSB変換で行うことになります。

one-SSD@Laptop-PC
写真はメーカー製ノートPC。内蔵は1つのストレージのみ対応。

新しいSSDのフォーマットやボリューム作成は必要?

結論を言うと特に必要ありませんでした。
クローンや復元を行う場合、ソフト側でフォーマットされるためです。

UEFIレベルでSSDの接続は認識されていて、OSからは未割当のディスクがあると認識されます。

その状態はWindowsの「ハードディスク パーテイションの作成とフォーマット」の項目で表示可能です。ただ未割当のSSDは、例えばエクスプローラからは表示できません。

しかしこの状態でもShadowMakerからは正常にディスクが認識されていて、それをターゲット指定すればクローンや復元可能でした。

クローン作業はソフトウェア及びブーターブルの

ツール」>「クローン

から行います。

Disk Clone Start

ソース(今まで使っていたHDDなど)とターゲット(新しいSSDなど)を設定するだけです。
設定はデフォルトで大丈夫ですが、ソースとターゲットは絶対に反対に指定しないようにして下さい。

万が一間違えるとソース元であるはずのHDDが完全初期化の憂き目に。

Disk-Clone Select Source Disk

クローン後シャットダウンして元の古い方を抜いてやれば新しいSSDで起動します。
必ずOS入りの古い方のストレージは取り外してください。
一応UEFIから新SSDの起動順の確認、必要なら変更も行うのがベターです。

スケジュール+イベントでバックアップ

Schedule-BackUp Image
出典:Windows向け最高の無料バックアップソフトウェア| MiniTool ShadowMaker

様々なスケジュールが組めます。

スキーム(完全・増分や差分)を特に設定しない状態では毎回完全バックアップになっていました。

まずはスケジュールバックアップ機能。
設定はShadowMakerのウィンドウから

バックアップ > (右下)オプション > ディスクバックアップの設定 > スケジュール設定

とたどります。

デフォルトではグレーアウトして設定できません。

Schedule Settings

右下の「オン/オフ」ボタンで「オン」に変更します。

Enable Schedule Settings

左欄から「毎日」「毎週」「毎月」でバックアップ頻度を選択します。

一例として下の画像は「毎月」の設定画面。

Monthly Schedule

月の項目の中で曜日や実際の日にちを指定するのですが、例えば下画像中の【最後】という設定ボタン。

この【最後】にしておくことで毎月最終日に自動バックアップを取ることができます。
例えば2023年の2月なら28日のことです。

Last Day Monthly

当然ですがスケジュールを設定する場合は以下に留意する必要があります。

スケジュールバックアップの注意点

予定されたバックアップ時にPCが起動していることが条件

点けっぱなしのPCなどでは良いですが、シャットダウンやスリープを多用する場合は使いどころを考える必要があります。

なおスケジュール設定を行った場合、1回目バックアップ(つまり完全バックアップ)の操作のやり方は2つ。
ソフトで「バックアップ」選択後

  1. 1回目は「今すぐバックアップ」ボタンからタスクを実行し、2回目以降を自動化
  2. 1回目を「あとからバックアップ」とし、1回目から以降自動化
BackUp Now and Later

いづれの方法においても、1回目が完了すると管理画面からも次回スケジュールが確認できます。

1st Backup and Next-Backup Schedule
管理画面。例として毎日設定にした場合の2回目の予定も確認可能
Edit Schedule
タスク右端の「・・・」からスケジュールやスキームの編集も可能

スキーム指定していない場合は2回目以降も「完全(フルバックアップ)」になっています。
完全や差分にしたい場合は、スケジュール編集時と同じく「ON」にした上で変更できます。

Default Backup-Scheme

もちろんスケジューリングすればソフトを終了させてもバックアップされます。

次にイベントバックアップ
PCへの「ログオン」「ログオフ」がトリガーとなってバックアップを開始します。

Event-Backup

1日に何度もログオンやログオフする場合、頻繁にタスクが走ることになりますので考えどころですね。

増分・差分バックアップ

Setting Backup Scheme
「バックアップ」からオプション表示

「バックアップスキーム」設定からできます。
変更できる場所は

  • バックアップメニューの「オプション」から
  • 既に1回目バックアップを取っている場合「管理」内の各タスクから
Backup Scheme Edit@Management_Screen
もう1か所管理画面から編集へ

手動バックアップ、スケジュール・イベントバックアップいづれにおいても適用できます。

なお増分と差分はそれぞれメリットとデメリットあります。
それぞれのメリットは

  • バックアップのスピード容量をセーブしたいなら「増分」
  • 復元スピード耐障害性を重視するなら「差分」

次にデメリット

  • 増分」は複数のバックアップファイル1つでも欠損が出ると復元不可
  • 差分」は複数バックアップをとると容量がかさむ

このあたりは好みの分かれるところでしょう。

ユニバーサル復元(異なるハードウェアへの復元)

Between Different hardwares

ユニバーサル復元は、バックアップと取った環境とは別の環境へ復元することを差します。
またMinitool ShadowMakerでは復元は全てブータブルから行います

異なるハードウェアへの復元とその注意点
例えばAというPCのバックアップを取っていたが、ハードウェア的な故障が発生。
新しいPCを調達し、元環境そっくりそのまま再現したい

※OSのライセンス上の問題やハードウェアの相性問題などが出る場合がありますので、上級コースと言えるかもしれません
マザーやCPUが変わるような大きな変更であれば、OSクリーンインストールが推奨されます

経験上異なるハードウェアへ通常のクローンや復元を行った場合、高い確率で環境依存(例:ドライバなど)の症状が出ます。
正常に復元出来て、起動まで問題なくてもソフトウェアに何かしらエラーがでたり不明な不具合を散見しました。

本当はクリーンインストールが望ましいです。
しかし諸事情でどうしてもは異なるハードウェア間で復元する場合は、ユニバーサル復元を使ってみるのも手ですね。

ブータブル環境からのバックアップ・復元

USB-Memories

Windows環境外でのバックアップ・復元には2つ方法があります。
※復元に関してはWindows起動中は不可でブータブル環境が必須

フリー版ではこのブート環境からの【バックアップ】はできませんのでご注意を。

方法1.ブートメニューの追加

何らかの原因でOSが壊れて起動しない場合、

  • DVDなどリカバリディスク(多くは自身で作成する必要あり)から修復や再インストール
  • 回復環境からブートし修復をかける

2番目の方法が手間がないのですが修復できないケースもあります。
そこでMiniToolではトラブルに備えてブートエントリーを追加することができます。

要は下で説明するWin-PE環境(ブータブルメディア)を別の場所にインストールしておき、そこから外付けHDDなどのバックアップファイルを使って復元する、という方法です。

方法は簡単。
ソフトのツール>Windows ブートメニュー とたどり「ブートメニューを作成」をクリックするだけです。
現れたツール画面で「ブートメニューを作成」を押してガイダンスに従うだけです。

Create Boot-Menu

この方法にはひとつデメリットがあります。
ブートエントリーがWindowsと新規作成したMiniToolの回復環境の2つになるので、

PCを起動すると毎回どちらか選択する必要がある

ことです。例えば下画像な表示が毎回出ます。

Select OS

回復環境をクリックするとブータブルメディアのものと同じものが起動し、復元ができる状態となります。
(※復元する場合はPC起動前に外付けHDDなどは接続しておきましょう)

毎回のこの操作を煩わしく感じる場合は削除することも可能です。

Delete Boot-Menu

方法2.ブータブルメディア(当記事のトピック)

MiniTool ShadowMakerのブータブルメディアはとても簡単なステップで作成できます。
かなりユーザーフレンドリーと感じました。

ShadowMakerのメディア作成では、ドライバーなど必要なものを自動で探してWin-PEに組み込んでくれるので全く手間が掛かりません。
もちろんネットワークもブータブルUSB起動時に使用できます。

Bootable USB

ここではWindowsを起動しない状態、すなわちOSのプロセスの負荷状態やバックグラウンドでのアップデートなどによる影響のない低負荷な環境下でのバックアップと復元を紹介します。

ブータブルメディアの作成

事前にUSBメモリを刺しておき、以下のようにたどります。

ツール>メディアビルダー>MiniToolプラグインを搭載したWinPEベースのメディア

流れに沿って進むだけで簡単作成できます。

Media Builder

デフォルトでドライバーの適用がどうなっているのか不明ですが、オプションから自動検出させて次へ進んでも大丈夫です。
(復元までの検証結果は変わらず正常起動)

Detect Drivers
USBから起動

恐らく初心者の方に一番ハードルが高そうなのがここでしょう。
普段行わない特殊な操作を行います。

電源ボタンを押した後、必ずUEFI設定画面(もしくは起動順の変更画面)を表示する必要があります。
詳しくは各メーカーのサポートページを参照する必要がありますが一例としてマザーメーカーロゴ表示のタイミングで

  • ESCもしくはF2を連打(NEC・富士通など国内メーカー)
  • deletキー連打(管理人環境4台はこれ)
  • ほかにF9やF12を連打で起動順を変える画面

UEFI画面から起動順を変更する方法はマザーボードによって違いますで割愛。
Googleで「型番 UEFI 起動」などのキーワードで探してみて下さい。

USBからバックアップ
Bootable USB Media

OS上ソフトとは見た目が少し違いますが、手順は「OS実行中の丸ごとバックアップ」で解説した内容とほぼ同じです。

上のタイルから「バックアップ」を選択しソースとターゲットを指定してバックアップ。
既にフルバックアップを作成している場合、差分や増分を選択することも可能です。

(参考)
バックアップのスピード:

Windows11 64bit 60GB使用中@Intel 13900K@DDR5-6000
(OS新規インストール直後)

  • USB-HDDへバックアップ:1分30秒
  • NVMe(Gen3・最大書き込み3,000MB/s)へバックアップ:49秒
  • 圧縮後(標準の中設定):17GB

Windows10 64bit 100GB使用中@Intel 12400 DDR4-3200

  • USB-HDDへバックアップ:11分50秒
  • SATA-SSD(最大書き込み530MB/s)へバックアップ:1分46秒
  • 圧縮後(標準の中設定):51GB

CPUやメモリなど環境がバラバラなので同一比較できませんが、標準設定の圧縮率(約50%)から考えると遅くないと思います。
特にSSD系の圧縮書き込みはかなり速いと感じました。

復元時間が伸びますが、最高圧縮だとおよそ30%の容量になるとのことです。

ブータブルメディアから復元
Restore from List

復元についても方法はインストールされたソフトと同様。
過去ブータブルからバックアップを作成した場合は、上の画像のようにリスト表示されます。
しかしOS上ソフトからバックアップを行った場合、リストに現れません。

その場合は下画像のように右上の「バックアップを追加」からリスト登録します。

Add Resotore-List@BootableMedia

ドライブ選択からスタートします。

Select The File@BootableMedia

目的のファイル場所までたどり、1回クリックして選択状態にすると「OK]ボタンが押せるようになります。

Selected The Restore File

これでリストに現れました。
右の復元ボタンを押せば復元ウィザードが現れるので各種の確認です。

Resoter Starting

間違いないかを確認していきます。

Restore-Wizard01 Day-Month-Year

復元するパーティションの選択。
管理人は毎回全選択していますが問題は出ていません。
(仮想環境での検証のため、表示されているパーティションが実際とは少し異なります)

Restore-Wizard02 Select_Partitions@win11VM

次に復元先のターゲットのドライブ選択
下の欄に書き込まれるパーティションの概要がアニメーション表示されます。

Restore-Wizard03 Target-Disk

上書きに関するアラートが表示されます。
OKを押すと復元スタート。

Restore-Wizard04 Alert

※スクリーンショット取得のためVMware上で行っています。

Minitool ShadowMakerの注意点

動作は安定していて問題は無いのですが、少し気になる点がありました。

  • 日本語表現が機械翻訳的で若干不自然なところがある
  • (小確率)ブータブル起動でUIの画面切れが起こる環境がある
  • ライセンスのとらえ方に要注意(後述)

日本語表現が少し不自然な箇所あり

Jananese Expression
例えばブータブルメディア。初見で意味が不明でした

この手の操作に自体に慣れない初心者の方には、インターフェイス上の日本語表現が少し気になるかもしれません。
いわゆる機械的に翻訳された箇所がいくつかあるという印象です。
このあたりは他社有名ソフトでも稀に見かけるので2日本語表現の難しさでしょうか。

英語アレルギーがなければ言語は英語のままが一番自然です。

ここから日本語が改善されれば、特に初心者の方には劇的に使いやすくなりますね。

ブータブル環境のウィンドウの見切れと対策

ブータブルをかなりの頻度で常用する管理人には、気になった部分でもあります。

まず軽微なところで、起動直後ほとんどの環境では少し見切れている状態。

Sscreen Cuts Out

左上の端や右端を見ると分かります。
右上は【X:閉じる】ボタンが切れています。
この状態での操作にはほぼ問題が出ませんが、キチンと表示するなら四角の最大化ボタンを押すと解決。

また複数環境のうち、少し古めの環境1台で盛大に見切れが発生して、そもそもツールの操作ができませんでした。
(最大化ボタンさえ切れてしまっている)
モニターを複数変えても症状は同じで、おそらく環境依存です。

MAX Sscreen Cuts Out
上部のメニューしかクリックできない

Loader画面にも戻れないので電源長押しシャットダウンしかなくなります。
サポートに確認したところ見切れの対策として

Alt+スペースキー でウィンドウサイズ変更をする

という提案を頂いたので記載しておきます。

上記キーの組み合わせで最大化や最小化の一覧が左上に表示されます。

Alt+Space and To Maximum-Size

ここからマウスなりキーボードで「最大化」を選択すれば、現環境の解像度の最大に設定されます。
困った場合はこの方法を試してみて下さい。

Chage To Maximum Windows-Size
最大化すると正常な表示に

ライセンスの注意点と解約の方法

Contract

ここではライセンス認証の方式の注意点サブスクリプション契約の解除方法をご紹介。
安心して購入するには事前にこうしたことも確認しておいた方がベターです。
ともに公式では詳細なページがないため、サポートの方へ確認した内容となっています。

契約前のライセンスへの理解が必要

License List

ライセンスはフリー版サブスクリプション版生涯版がありますが、注意すべきはライセンスの扱いです。

例えば「生涯」が指すのは紐づけされたPCそのもののみ。
生涯版は「3台のPC」対応版ですが、認証方式がハードウェア認証です。

つまりWindowsライセンスなどと同じで、マザーやCPUなどを含めた環境とシリアルキーが紐づけられます

困るのがアンインストールやサポートへの連絡でも紐づけの解除ができません。
また某社のように自分のマイアカウントページから特定PCの認証を切るといったこともできません。

更にBios(UEFI)の更新でもハードウェア構成が変わったと判断される場合もあります。
一般の方にはあまり関係ないかもしれませんが、機能改善する場合のUEFIアップデートなどには注意が必要。

例えば生涯ライセンス3PC版(Pro Ultimate版)で下記のパターン

  1. 1台認証させ、のちに故障。新しいPCを購入しそれを認証
  2. 1台認証済。PC乗り換えのため、現在使用しているPCからアンインストールし新PCで認証
  3. 購入後3台すべて認証させ、のちに1台が故障したため新PCを入手し認証

結果は

  1. 3台適用可能なうち、2台分消化。残り1台のみ認証可能
  2. アンインストールしても認証解除不可。新PCで2台分消化。残り1台
  3. 4台目になるので認証不可

公式では詳細に説明されていないのが残念です。

目線を変えて…
どこかで買い替えをしてもらわないと開発コストの吸収ができないため、生涯版というあやふやな表現よりも単純に特定バージョンや特定OSまで使える買い切り版とした方が分かり易くて違和感がないと思います。

サブスクの場合も同じなので注意してください。

故障などで新しいPCへ適用する場合は、一度サブスク契約を解約などする必要があります。
この辺りが若干手間ですね。
特に利用コストが掛かり続けるサブスクに関しては再認証ができる方式への改善を切に望みます。

サブスクリプションを解除したい場合

MyCommerce

解約の場合や返金リクエスト

①サブスクリプション解除不法(1)
返金リクエストは自動更新した後の7日以内に送信する必要あり
連絡先:support@minitool.com

②サブスクリプション解除方法(2)
サブスクリプションの管理は 決済代行サービス MyCommerce で管理され、サブスクリプションの停止は  MyCommerce 停止処理を行う。
※購入時MyCommerceという決済代行サービスで課金登録およびユーザー登録される

③30日間返金保証を使う場合
ソフトを購入してから不具合などで返金希望の場合、返金ポリシーをご確認の上、サポートへ連絡。
連絡先:support@minitool.com

MyCommerceとは米国のDigital River社が提供している 決済代行オンラインサービス

いずれにしても疑問点はとにかくサポートに問い合わせをした方が良いでしょう。
また外国ソフトにしては日本語マニュアルも充実しているので一読しておくと良いでしょう。
Windowsバックアップソフトウェアに関するFAQ-MiniTool ShadowMaker

ブータブルのバージョンは3.6.1(2023年3月現在)

ブータブルUSBを作成する段階で汎用のネットワークドライバも組み込むため、起動時にバージョン確認が行われます。
ここで最新バージョンがある旨表示され、インストールするか否か聞いてきます

ブータブル起動の画面左上に表示されているのはバージョン3.6.1です。

Update Announce@BootableUSB

しかしそのまま実行してもインストールはされません。
「インストーラーが個別に開きます…」と表示されますが、実際は何も起こらないのです。

Download Finished
結果的には「閉じる」ボタンを押すしかありません

どの環境で作成したブータブルUSBでも同じ状態だったため、ブータブルを作成したソフトウェア本体の最新バージョンは4.0.3ですが、ブータブルの最新バージョンは3.6.1だと推測されます。

つまり…アップデート案内はインストールしたソフトウェア本体に対するものだ思います。

これに関しては追加情報があれば報告します。

まとめ

ShadowMaker4

今回ShadowMaker(バージョン4.0)を使用してみて

  • バックアップソフトに必要な機能は網羅されている
  • ブータブルUSBの作成が簡単
  • バックアップ・クローン・復元ともに安定した動作

およそバックアップソフトとしてポイントが押さえられている内容でした。

その半面で

  • 日本語表現にやや不自然な箇所がある
  • ブータブル環境で表示に関する環境依存
  • ライセンスの扱いや解約方法に注意

といった若干ネガティブな要素も少しありました。

さて仮想環境も含めるとフリー・体験・製品版で合計20回ほどのバックアップや復元の検証をしました。
それを通じてバックアップのソフトとしては非常に優れた安定性や確実性を感じました。

ただ環境依存による不具合も歴然と存在するのと思うので、まずはフリー版や体験版を触ってみてはいかがでしょうか。

最後に管理人からの提案。
復元不能リスクを減らすため、2つくらいのバックアップソフトで交互に行うのが理想です。
復元ができなくて阿鼻叫喚という事態も十分考えられますから。

安心安全にPCを使うならShadowMakerのようなバックアップソフトは必須ですね。
続けて使用・検証し、気づいた点があれば追加していきたいと思います。

では!

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