パソコン修理記録

富士通 A577/SX ビジネスノートPC 分解/SSDへ交換

2022年1月29日

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A577/SX Top
3年間使用済みのノートPC
ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは、若干神経質なゆびきたすです!

今回ノートPCのSSD化を目標に解体作業をレポします。
毎回壊さないか不安だったりします…

2018年製富士通 A577-SX のSSD交換の解体記事です。
特定型番ですが、ここ数年の富士通ノートは同じ構造のようなので他機種にも応用が利くと思います。

ずっと以前は本体裏側のネジ留めのフタをあければすぐにHDDにアクセスできる簡単さでしたが、ここ最近のモデルは型番が違えど全て「ほぼ全バラし」が必要となっています。

注意点は

  • 本体樹脂部のバラしはそれほど難しくはない
  • 最大の注意点は「フラットケーブル」など各内部ケーブルの取り外し

最悪ロック機構(樹脂製)部やケーブルの破損など覚悟が必要。
破損した場合、最悪メーカー送りの少し恐怖な作業です。

メーカーに修理対応状態を確認した上で作業を行った方が良いかもしれません。

SSD化の最初のハードルは「データ」移行準備です。

HDD自体にトラブルがあってSSDに新規にWindows10インストールであればより簡単です。

  • (HDDが物理故障していない場合)クローンソフトでクローン作製
  • (HDDが物理的に故障し、データ復旧しない場合)そのままPCバラシに入ります

筆者は複数ソフトのブータブルUSBメモリで毎回クローン化しています。
(Western Digital/San Diskなどは簡易クローンソフトが無料提供。条件あり)

では解体作業スタートです。

…の前に注意点。
もし冬場に作業する場合、不用意に基板に触れると静電気で一撃破壊の可能性もあります。

まずは必ず水道管の金属部に触るなど除電をして下さい。
もしくは帯電防止手袋(作業しにくい)で作業が必要です。

1.電源系は全て外す

Removing the battery

安全面としてACアダプタへつながる電源ケーブルはもちろん、バッテリーも外します。
またバッテリーの下に3ヶ所ネジがあるので取り外しておきます。

2.裏面のネジを全て取り外し

Remove the screws

合計14か所もありますので取り忘れなく...

3.スイッチパネルを外す

Remove the Switch panel with no screws.jpg
次は電源ボタンなどが付いているスイッチパネルを外します。

爪がかみ合っているだけですが破損リスクのある部分で樹脂製のヘラなどをうまく使ってコジていきます。

本体後ろ側からも。モニター部が若干邪魔になるのでモニター角度を変えながらしましょう。

Remove the Switch panel with no screws 02

4.キーボード取り外し

Remove the Keyboad 01

スイッチパネルを外すとキーボードを固定しているネジが見えるので外します。

あとはキーボードを上方へズラせば外れますが、キーボードの中央あたりで両面テープで止まっている場合もあるので慎重に剥がしていきます。

ここで気を付けるのは裏でフラットケーブルで接続されているので勢いよく引っ張るのは厳禁です。

続いてそのフラットケーブルの取り外し。
ロックの爪があるので、細いもので下へ慎重に押します。

※力の加減を間違えるとロック爪が飛びます...

Remove the keyboad 02

下写真のように下側へズレれば解除完了。フラットケーブルが外れます。

Remove the keyboad 03

これでキーボードはフリーになります。

5.各ケーブルを外す

Remove_Cables 01
クリックで拡大

以下の各ケーブルを取り外します。

  • 黄色の〇:スイッチパネル用
  • 青色の〇:左右スピーカー用
  • 緑色の〇(x2)Wifiアンテナ用
  • 赤色の〇:モニター用
  • 白色の〇:タッチパッド用

黄色〇:スイッチパネル用

Remove Cables 02

出来る限りに優しく上下均等に起こしてあげる感じでロックを開きます。

Remove Cables 03

これでスイッチパネルのケーブルを右に優しく引くと抜けます。

青色〇:左右スピーカー用

Remove Cables 04

このカプラーには爪のようなものはないようです。
ピンセットのようなもので簡単に抜けます

緑色〇(x2)Wifiアンテナ用

Remove Cables 05

アンテナ線(?)は本体下側に向かって刺さっているだけです。
こちらもピンセットなどでつまんで外せます。

場所が狭いだけに少し難儀な箇所です。

最大の難関/赤色〇:モニター用

Remove Cables 06

以前バラした時ここは外し方が全く分かりませんでしたが、細いピンセットで少しずつコジって隙間を確認。

こちらも本体下側に向かって刺さっているだけ!
…なのですがここは破損し易いコネクターらしくかなり慎重に作業して下さい。

凄く細いヘラなどで少しずつ時間をかけて浮かせていくイメージ。

Remove Cables 07
クリックで拡大

外れるときは「ポンッ」みたいな感じで外れるのでかなり心臓に悪いです。
一説には、ここは無理に外さずに作業した方が無難という情報もありました。
※但しケーブルが短いためかなり作業しにくいと思います

白色〇タッチパッド用

写真を撮り忘れましたが、こちらは黄色〇のスイッチパネルのロックと同じ「起こす感じ」のものです。

ただしかなり小さな部位なので破損に気を付けましょう。

6.モニターのヒンジ部のネジを外す

Remove hinge-screws

これを外さないと本体を覆っている金属パネル&パームレストが外れないのでここも外します。
左右で6個です。

これでモニターの自由度が上がりますが、先の難関のコネクターがフリーになっていない場合、モニターをズラすことが結構難しいです。

7.金属パネルのネジを外してパネル撤去

Remove Chassis

写真の4か所のネジを外します右寄りに「M2 ODD」なるネジもありますがコレは外す必要なしです。

これで金属パネル+パームレストが外れます。

Remove Chassis 02

スイッチパネルやモニターケーブル&モニターを撤去してズル剥けるとこんな感じです。

Base Unit 01

ここまでくれば簡単です。

ディスクドライプのケーブル外し&HDD取り外し

Base Unit02

HDDカバー(写真の黒い四角形のもの)の上にドライブ用のケーブルが横たわっているのでこれを外します。
ここのロックは上の「起こす感じ」に解除するものです。

Base Unit 03

なお外すのは左右どちらか一方で大丈夫です。
黒いHDDカバーは写真下側にロックがありますので簡単に外せます。

Base Unit04

HDDは必ず写真のように【平行にスライド】させて外します。
絶対に斜めに持ち上げてはいけません(SATA接続部が破損する為)。

Remove HDD

SSDへ交換して折り返し

あとは元々HDDについている衝撃防止用(?)のパッキンを付け替えて、取り外しと逆手順でクローン化したSSDを取り付けて完了。

New SSD

ここからはこれまでの手順の逆をして各パーツを戻します。
キーボードが金属プレートと両面テープで固定されていた場合は、張り替えておいても良いでしょう。

またフラットケーブルはしっかり奥まで入れてロックを掛けます。

ノートPCはこのような感じでかなり手順が多くて大変です。

今回はビジネスノートだったので、一般向けとは少し違いがあるかもしれませんね。
因みにNECのビジネスノートも同じ解体のやり方ですが、中にはDVDドライブも外す必要があるモデルがあり、知らなければ絶対に外せません。

なおこれら作業はメーカーからすれば「改造」にあたるので自己責任のもと行いましょう

やればできる!(かもしれない)

遅くなりがちなノートPCも快適に!

では!


プラスチックで傷つきやすいものをバラす時こんな道具があれば便利ですよ!

自分も現在使用しています。

低発熱で故障(初期不良)も今のところ無し!(今まで交換作業で15台ほど使用)おススメのSSDです。

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  • この記事を書いた人

ゆびきたす

妻子持ち副業ブロガー 趣味のPCや家電の事を徒然なる心のままに。 ※アフィリエイトプログラム参加中

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