こんにちは!
最近暑くなってきて仮面を取ってしまいたいゆびきたすです。今回はPC初心者には恐怖のパーティション操作のお話
皆さんのパソコンはパーティションで区切って管理してますか?
「いや1個だけだけど…」
しかし下図のような1つのSSDにCドライブだけがある…というこはありえません。
パーティションはうまく使えばとても便利にパソコン運用できます。
例えばエクスプローラから見てDドライブがDVDなどっディスク用ドライブだった場合
- CドライブはWindowsのOS領域
- Eドライブは自分が作成したデータを保管
と分けてみると、見た目では2つのSSDがあるように扱われます。
OS不調から修復したり再インストールしてもEドライブの自作データはそのまま維持できるメリットもあります。
実際にパソコンのディスクの中身は【ディスクの管理】から確認することができます。
通常は1台のHDD内でいくつかの領域に分割されています。
上のディスクの管理では見えていませんが、16MB分のMSR領域(パーティション情報がある)などもあります。
下の円グラフのごとくノーマル状態でも間仕切り(=パーティション)で区切られています。
この分割された1つ1つの領域が【パーティション】で、不用意な操作を行ってしまうと起動不能になることもある重要部分です。
SSDを大容量タイプにクローンしたけれど容量が変ってない!何とか増やせないかな~?
こんな悩みを解決するのがパーティションの管理・編集ソフトです。
今回幸運にもEaseUS Software公式より提供して頂きました。この【EaseUS Partition Master】のProl版を使って思う存分検証してみます。
使ってみたザックリとした感想は
ソフトウェア固有の問題や注意点も含めての使い方をレビューします。
EaseUS Software Co., Ltd 会社概要
EaseUS(読み:イーザス)は、中国四川省成都市に本拠を置くグローバル企業です。
2004年に中国のChengdu Yiwo Tech Development Co. Ltd.によって設立されたソフトウェア会社。
データ復旧、バックアップ、ディスク管理ソフトウェアを得意とし、160ヶ国を超える世界中でサービス展開しています。
EaseUS Partition Masterの機能の概要
対応OCと対応デバイス
対応OSはWindow系のみでXP(64/32bit)以降すべて対応しています。
なおWindows Serverに関してはProより上位のエディションで対応。
更に対象のハードウェアは幅広く以下の通りです。
Parallel ATA (IDE) HDD, Serial ATA (SATA) HDD
External SATA (eSATA) HDD, SCSI HDD
SCSI、IDE 及び SATA RAID コントローラの全てのレベル
RAID構成(ハードウェアRAID)
IEEE 1394 (FireWire) HDD
USB 1.0/2.0/3.0 HDD
MBR及びGPTディスクなどの大容量HDD/SSD
ライセンス体系とエディションの違い
ライセンス体系
最も一般的だと思われるProライセンスは1ラインセンス2台のPCまで認証が可能です。
期間やアップグレードの扱いによって3つのラインセンス体系で構成。
ライセンスの種類 | 1ヶ月ライセンス | 一般ライセンス | 永久ライセンス |
料金 | 3,949円 | 5,478円 | 6,589円 |
使用できる期間 | 1ヶ月※自動更新(いつでもキャンセル可) | 永続(同一バージョン) | 永続 |
【メジャー】バージョンのアップグレード | 1ヶ月以内 | 永続 |
なお1ヶ月単位の購入は自動更新されるサブスクリプションになりますのでご注意下さい。
解除したい場合はサポートへの連絡すれば解約処理を行ってくれます。
時々配布されているクーポンなどを使って永久アップグレードライセンスが一番コスパに優れると感じました。
パソコンが変わると認証できる?
万が一ライセンス使用中の1台が故障や廃棄をする場合はサポートへ連絡してライセンスのリセットができます。
つまり別ハードウェアへの移行可能。
エディションの機能の違い
パーティション操作における基本的機能の可否は以下の表でまとめてみました。
まずFree版とPro版の違い。
Free | Professional | |
タスクの実行速度 | 普通 | 高速 |
パーティションの作成・削除・拡張や結合 | 制限有 | |
パーティションの分割 | ||
パーティションのスキャンと復元 | スキャンのみ | |
パーティションのクローン | 制限有 | |
ディスクのクローン | ||
ダイナミックディスク・ボリュームの編集・変換など | ||
ブータブルメディア作成 |
他にTrial版(体験版)がありますが、制限が更に厳しいので動作安定性を確認したい場合はFree版をおすすめします。
※ファイル名に【free】の文字が付くならFree版、【trial】が付くならトライアル版
参考:EaseUS® Partition Master Professional - Windows用のディスク/パーティション管理専門ソフト
補足:他にServerやUnlimited、Technicianエディションがありますが、Server対応やライセンス管理方法、サポート体制において企業向けとなる製品です。
Pro版との比較として抜粋したのが以下。
Pro | Server | Unlimited | Technician | |
社内での使用回数の制限 | 2回 | 2回 | 無制限 | 無制限 |
Win Server 2003/2008/2012等サーバーへのサポート | ||||
RAID 5ボリュームの修復 | ||||
顧客に技術サービスを提供 |
※社内使用回数は【商用利用】を指します
※顧客への技術サービスは、他社や他者に有料サポートを提供した場合
データを失わずにパーティションの分割・結合をする方法
ここではEaseUS Partition Masterの最も基本的な操作をご紹介します。
なお検証のパソコン環境は
- 2つのSSD構成かつ各1ドライブ(パーティション)に割り当て
- WindowsのCドライブとデータ用のEドライブ構成
- DドライブはDVDなどのディスクドライブ
この構成を前提で手順を進めます。
パーティションの【分割】
分割は文字通り1つのパーティションを2つに分けたい場合に重宝します。
例えば1つのSSD内を
- OSのあるWindows領域
- 自分で作成したデータ群を置く領域
として管理上分けたい場合です。
この方法にはほかのメリットがあります。
- Windowsにトラブルが発生し再インストールをするケース
- 例えばCドライブがWindowsで、Eドライブがデータドライブの場合
【Cドライブ】に向けてWindowsを再インストールすればEドライブデータは無損失
前もってCドライブのユーザーフォルダ下などに残ったファイル群をEドライブにコピーしておけば戻すのも簡単。
パーティションの【分割】手順は以下ですが、事前の注意点を1つ。
指定のパーティションを選択して、右欄メニューから分割を選択
Cドライブを小さくして新たにEドライブを作成します。
※今回はDドライブが他にあるパソコンなので、最寄りのドライブレターを付与(選択可能)
スライダーでEドライブの容量を決めるだけなので簡単。
ただマウスで細かい調整がやりにくいため、「パーティションサイズ」でサイズを直打ちするのが良いと思います。
あとはお好みで「パーティションラベル」を入力すればエクスプローラ上で任意の文字列で表示できます。
これで新たにEドライブができたイメージがプレビューされています。
※また実行されていません
この構成でよい場合は右下の「1個のタスクを実行」を押します。
確認画面が出るので【適用】をクリック。
注意:すぐに再起動されます!
再起動によって一旦Windowsをオフラインにした状態でパーティション操作が行われます。
都合2回再起動します。
再起動が終わるとCドライブ容量が減りEドライブが新設されています。
※いつの間にかローカルディスク(Z:)が増えています。
実はこれ、普段はOSから非表示になっている隠しパーティションです。
つまり 意図せずドライブレターが付与されているのですが、【注意点】の項で対処を含めて解説しています。
パーティションの【マージや拡張・移動】
パソコンに関わると普段使わない言葉も目にします。
マージとは?
合体・結合・融合などの意味で使われる言葉
複数のものを1つにまとめるイメージの情報工学で使用される単語でもあります。
このマージと拡張、そして移動について実例で紹介します。
ケース1:容量が少なくなったCドライブの容量を大きくしたい場合
長期間使っているとOSのドライブ(パーティション)が圧迫されて動作が遅くなるケースがあります。
参考:Cドライブにデータがいっぱい?Cドライブの容量不足を解消する方法【Windows11】 (easeus.com)
使用中のパソコンが以下の仕様と仮定します。
- 1つのSSD(HDD)が搭載されたパソコン
- エクスプローラで【C】ドライブと【E】ドライブなどデータが書き込めるドライブが2つある
※DVDやブルーレイドライブなどがあるとそれが【D】ドライブだったりします
このような構成になっている場合、通常は【E】ドライブに作成したデータを保存することが良策です。
WindowsのCドライブが空き容量が少なくて動作が遅い場合には、移動可能なデータを【E】ドライブに移動すればCドライブの容量を削減できます。
しかしソフトのインストールデータなどコピー&ペーストで移動すると動作しなくなるものがある場合、Cドライブ自体を拡張する必要があります。
方法は複数ありますが2つ挙げてみます。
- 【マージ】例:すでにEドライブに作成データがある場合
- 【削除と拡張】例:Eドライブは空なので削除しても問題なしの場合
①のマージは簡単で時短機能です。
EドライブのデータをCドライブに転送しつつCドライブに統合できるのがマージ。
※意図せぬエラー対策に必ずEドライブのデータは外付けDDなどにバックアップしましょう
以下手順です。
まずEドライブ内にテストフォルダとテストファイルを作成しました。
残したいCドライブを選択し、右メニュー欄の【マージ】をクリック。
Cドライブにマージしたい隣接ドライブを選択。今回はEドライブです。
変更後が目指す形であればOKボタンを押します(まだ実行はされません)
この状態はまだ単なる【プレビュー】なので、右下の「1個のタスクを実行」をクリックします。
パーティション操作にはデータ損失リスクが付き物であるため、確認が入ります。
※左下に「再起動が必要です」とアラートが出ているので自動的に再起動されます
2回の再起動後無事に2つのドライブがマージされました。
EドライブがCドライブの中に吸収された感じでしょうか。
正常にEドライブのフォルダとファイルがCドライブ直下に転送されています。
ケース2:より大容量なSSDにクローンしたのに、ドライブ容量が変わっていないことへの対処
よくある【クローンソフトウェアを使って現在の500GBのSSDを1TBに増量】を想定。
しかしエクスプローラで見てみると元のディスク容量のままです。
実際は500GB分は確かにクローンされていますが、残りは【未割当】となり非表示になっています。
このままでは拡張された容量が使えません。
そこで未割当領域まで目的のパーティションを
- 【拡張】
- 【サイズ変更】
- 【マージ】
を使って1TBの容量をキッチリ認識させることができます。
なお拡張の機能はWindowsの標準機能「ディスクの管理」から【ボリュームの拡張】で同じことが可能です。
ただし未割り当て領域が拡張したいパーティションと「隣接していない」場合はこの方法が使えません。
例えば下のような状態。
Windowsのバージョンによっては拡張したいパーティションCが、非表示のパーティションによって前後をサンドイッチされている場合があります。
クローンした場合はこの構成そのままで複製されるため上記の単純な【拡張】や【マージ】ができません。
この場合行うことは拡張したいパーティションCに「未割り当て」領域を隣接させることです。
- 未割り当ての手前のパーティション(回復パーティション)を後端へ【移動】
- 拡張したいパーティションCを【マージ】
まずは下画像の回復パーティションを移動させます。
※未割り当て領域自体は移動できません
右欄メニューの【サイズ調整/移動】から行います。
未割り当て領域を含めた移動可能な領域が表示されます。
現在は未割り当ての左側にあります。
左端にあった(邪魔になっている)回復パーティションを右端にドラッグ移動します。
ドラッグ時の注意点
移動にはドラッグで行いますが、マウスカーソルが十字矢印の状態で行うこと 。
もし「↔」状態でドラッグすると回復パーティションのサイズを広げてしまいます。
※ミスした場合は「キャンセル」で戻る
最後にタスクを実行で移動。
Cドライブを選択し、右欄から【マージ】をクリックして隣接の未割り当てパーティションを結合します。
また【拡張】や【サイズ調整】する場合は以下のような感じになります。
画像ではドラッグしていますが「パーティションサイズ」欄に直接数値を入れる方が確実です。
パーティションのスキャンと復元
万が一パーティションが喪失してしまうトラブルに出会った時、スキャンと復元が可能です。
ただし復元できないケースもあるので、 あくまでオプション的な機能と捉えましょう。
今回の検証ではWD SN750というm.2 NVMe SSDを使用しました。
クイックスキャン
クイックスキャン・スピード(参考)
・NVMe SSD 500GBで28秒
・SATA SSD 1TB で4分30秒
パーティションやディスク自体の容量やSSDなどのアクセス速度にもよりますが、クイックスキャンであれば比較的短時間で完了します。
フルスキャン
フルスキャン・スピード(参考)
・NVMe SSD 500GBで1分50秒
・SATA SSD 1TB で44分
さすがにSATA 1TBのフルスキャンは少し時間が掛かりますが、専門のソフトウェアでは詳細スキャンで軽く一日以上かかる場合もあるので、正確性と時間のトレードオフだと思います。
なお時間が経てば経つほど、またパソコンを触れば触るほど書き込みが入るので復元が難しくなります。
パーティションを復元
続いてフルスキャンしたもので復元をかけてみました。
パーティションの位置関係が変化し、紛失して発見できないパーティションもありました。
システムの起動に関わらないものであれば起動できる場合もあります。
なお事前にスキャン結果から中身を確認することもできます。
実際に500GBのSSDで復元処理を掛けてみました。
もともと4つのパーティションがあり、3つまで復元できました。
見たところ「MSRパーティション」の復元ができなかったようです。
MSRとは
GPT形式のディスクにのみ存在するパーティションのデータを保持する領域
パーティションの管理に使用され、パーティション ID が割り当てられない予約パーティションである※Windowsのディスクの管理からも見えない領域
復元したパーティションにすべてドライブレターが付与され、Windowsから見える状態です。
起動できるかまでの検証はしていませんが、作成したデータを復旧するために使うくらいで留めた方が良さそうです。
【OS移行】と【クローン】
ディスク・クローンすればOSの移行はできるのでは?
そう疑問を持つのは普通だと思います。
管理人は
- 例:新しいPCを購入(自作)した。新しいPCのSSDにWindowsを移したい→【OS移行】
- 例:SSDの容量が不足、もしくはHDDからSSDに換装したい→【ディスククローン】
と認識しています。
サポートに確認すると公式ではコチラを参考とのこと
【詳細解説】ディスククローンとシステムクローンの違い-EaseUS
同社のEaseUS To Do Backupの解説記事ですが、下記の部分を見ると分かりました。
更にソフトウェアの言語設定を英語にした方が区別しやすいと思います。
日本語の【移行】は「Migrate」で、クローン(Clone)とは表現を分けています。
EaseUSのOS移行とは?詳しく解説
現在のパソコンのOSおよびOSに関係するパーティションを別のSSDへ複製し、他のハードウェア構成のパソコンでも起動できるようにすること
※他社では異なるハードウェア間のクローンなどと呼称されることも
時短にできる要素あり!
・Windowsの初期設定不要
・ソフトウェアをインストールおよび設定していく作業が不要
異種ハードウェア間で各種ドライバーの影響でエラーが出ないように移行するツールだと推察します
※今回は最終起動までは未検証
注意点として使用済みディスクを使うとき、移行先の空き容量が不足するケースでは既設のパーティションが全削除されます。
OS移行処理には「ディスクを自動調整」モードか「ソースとしてクローン」モードか選択可能。
「ディスクを自動調整」モードはいわばお手軽モードで、通常は未割り当て領域になる部分もすべてCドライブ容量の構成としてくれます。
異なるハードウェア対策の為か不明ですが、作成が無視されるパーティションがあります。
OS起動に関係ないデータ用パーティションも無視されます。
「ソースとしてクローン(→正確には【移行】)」は移行元のディスク容量そのままで構成されます。
この場合「セクタバイセクタ方式」の選択が可能(時間が掛かる)
なおこのケースでは大きく注意することがあります。
他のパソコンへ換装する場合の注意点
移行元のWindowsのライセンスの種類によっては、新しいパソコンでWindowsの認証が弾かれることがある
特にメーカー製パソコンのOEM版やBTO構成のパソコンに多いDSP版Windowsライセンスには要注意です。
EaseUSのクローンとは?詳しく解説
超簡単!EaseUS Partition MasterでHDDからSSD/HDDに移行する - EaseUS
OSディスクのクローン】と【ディスクのクローン】、【パーティションのクローン】の3つの種類があります。
【OSディスクのクローン】
クローン後のサイズに関して「ディスクを自動調整する」モードと「ソースとしてクローン」のモードの2つがあります。
先の【OSの移行】と違うのは、省かれるパーティションが無いことです。
まずディスクを自動調整するモードです。
次にソースとしてクローンするモード
ソースとしてクローンした場合、余った容量は全て後方に「未割り当て」パーティションとして構成されます。
【ディスクのクローン】と【パーティションのクローン】
公式においてはディスクのクローンは主にデータディスクのクローンに推奨されています。
動作上なにか違うのかもしれません。
しかしプレビューを見る限りOSディスクのクローンと結果は違いが無さそうに見えます。
パーティションのクローンはそのままの意味で、ほかのディスクにパーティション単体を複製できます。
管理人には現状使いどころが思い当たりません…
ブータブルメディア作成機能
Win上からお手軽操作できるEaseUS Martition Masterですが、基本的にこちらのツールを作成した上でWindows外からのパーティション操作をおすすめします。
左欄メニューの【ブータブルメディア】から入ります。
※【Patition Master PreOSを有効化】:パソコン起動時にWindowsを起動するのか、Win-PE領域内のPrtition Masterを起動するのか毎回確認されます。
おすすめはUSBメモリです。
作成可能な場所は
- USBメモリ
- DVDメディア
- OSディスク上にWin-PE領域を作成
の3種類。
なぜブータブルメディアからの操作が良いのかというと理由は2つ
- OS起動中のバックグラウンドプロセスなどの影響が全く無い(安全性)
- 意図しないドライブレターが付与される問題を
回避できる
※ドライブレターに関しては注意点の項で解説
操作方法はWindows上のソフトとほぼ同じインターフェースかつ操作方法で違和感がありません。
SSD/HDD廃棄時にワイプ操作で完全削除
ディスク廃棄や譲渡する場合に使いたいのが【ワイプ】機能。
これはディスクもしくはパーティションに対し、指定回数書き込みを行います。
HDDに対してSSDは動作がかなり違いますが、3回にしてみたら時間がとんでもなかったので1回で充分かもしれません。
※長すぎて処理キャンセルしました
上書きの方式が不明ですが、EaseUS製の他のソフトウェアで乱数書き込みという記事をみたことがあります。
ツールキット
使用頻度は低いですが、5つのツールがパック。
4KアライメントやMBR再構築はまれに用途がありそうです。
- 4Kアライメント・・・SSDへクローンした場合などにアライメントズレを補正する
- MBRを再構築・・・MBR(パーティション情報を記録したアドレス帳みたいなもの)が破損して起動不能になった場合のリビルドツール
- Win11Checker・・・使用中のPCがWin11へのアップグレード要件を満たしているかチェック
- 書き込み保護・・・ディスクへの書き込み禁止・解除
- WindowsISO・・・Microsoft公式のメディア作成ツールみたいなもの
EaseUS Partition Masterの注意点
プロでもなんでもない管理人が感じたデメリットや注意いただきたいことをご案内します。
日本語表現に若干難点あり
この分野のソフトウェアはかなり専門で使う用語が多いだけに、日本人が日本人に説明するのも大変なケースが多いと感じます。
公式Q&Aを含めて内容が非常に充実しているEaseUSですが、表現的に誤違和感を感じるところや読み返してもハッキリしない部分もありました。
例えばクローンで、EaseUSのソフトウェアにおける【OS移行】と【クローン】の違い。
パッと見分かったような分からないような…難しいですね。
外国語ソフトウェアではアジア圏であろうと英語圏のものであろうと常に付きまとう問題ですね。
優秀なトランスレータが求められます…
再起動を伴うシステム領域の操作を行った場合、非表示パーティションにドライブレターが付く
これはCドライブなどの操作をOSにインストールされたソフトウェア上から実行し再起動した場合に発生します。
全ての操作ではなく確認ウィンドウ上に「再起動が必要です」と書かれたケースです。
この条件で非表示の先頭パーティションに【Z】などのドライブレターが付与された状態になってしまいます。
通常時はこのパーティションはWindowsにはマウントされておらず全く見えないもの。
パーティション操作のタスクを適用させると、再起動してOSをオフラインとした上でパーティション操作が行われます。
恐らく非表示パーティションにドライブレターを付与した上で拡張やサイズ変更の操作を行っているものと思われますが、付与されたドライブレターが削除されないままWindowsが起動してしまっている印象です。
サポートによるとWindowsによって付与されたものが削除されない状態ということで認識しているみたいで、現在ソフトウェアの【仕様】のようです。
ただWindows起動後に隠しパーティションが見えているのも具合が悪いので、もとに戻す作業を3つほど考えてみました。
- EaseUSPartitionMaster上からZドライブで削除
- Windows機能コマンドプロンプト(管理者権限)から【mountvolコマンド】でマウントポイントを削除
- コマンド【diskpart】でドライブレター削除
一番簡単なのはPartition Master上からの削除です。
・ドライブレターが付いた非表示パーティションを右クリック【ドライブレターの変更】から
もしくは
・右欄メニュー(▼マークで展開)内の【ドライブレターの変更】から
変更ウィンドウでドライブレターを「なし」にして適用すれば完了。
またWindowsのコマンドプロンプトでマウントポイントの削除でも同様にできました。
・Windows10/11でデスクトップ下の検索窓で「cmd」と入力
・出現したウィンドウで「管理者として実行」をクリック
今回の「Z」を消す場合、コマンド画面に
mountvol z: /d
と入力してエンター。
半角スペースの位置に注意。
最後に三番目の方法はネット上での情報で知りました。
レジストリ操作を伴う場合もあるようなので回避…
コマンド【diskpart】でドライブレター削除 - Google 検索
では初めからドライブレターが付いてしまうことなくパーティション操作できないか?
あります!
USBメモリなどのブータブルメディアで操作すればOK
複数回行ってみましたが、この方法であればドライブレター【Z】が付きませんでした。
OSオフライン中にすべてのパーティション操作が完了するからだと思われます。
まとめ
EaseUS Partition Masterは、ディスクパーティションを管理するのに、簡単なインターフェースで初心者に最適と感じました。
また物理ハードウェアのパソコンでも仮想マシン上でも動作が軽いのでスペックの低いパソコンでも軽快動作。
ディスクの容量を調整したりパーティションを作成、削除、移動、および結合などおよそ考えられる基本機能がすべて内蔵されています。
更にパーティション管理ソフトなのに、OSの移行機能やディスククローン機能までついています。
マニアックなところでMBRのリビルドそしてパーティション復元機能をサポートしています。
100%とは言い切れませんが、万が一の時の一助になることもあります。
日本語表現が若干違和感がありPC用語に対する読解力が必要なところがありますが、公式サポートページなど内容が一通り網羅されています。
今回パソコン実機3台と1仮想マシンで検証しました。
ドライブレターの問題はあったものの、パーティション操作においてはどの個体も正常にパーティション操作できて安定性の高さを実感できました。
SSDやHDDで困った!という方へ。
パーティション管理ソフト「EaseUS Partition Master」を使って問題解決できれば幸いです。
では!