こんにちは、最近は短時間クリアできるゲームにハマってるゆびきたすです!
休憩タイムにUEで作られたリアル志向アドベンチャーゲーム。
サクッとクリアできて時間が溶けないGOOD作品!
ゲーム【INDIKA】は雪と氷の景色の寒空ロシアを舞台とした3人称視点のアドベンチャー作品。若き修道女と悪魔の物語でもあります。
Unreal Engineで作られた高クオリティのテクスチャで、随所にフォトモード機能を内蔵していることから画質への自信もうかがえる作品です。
リアリティに満ちた世界を描くなか、突如ポップな音楽と共にありえないユーモアな場面が登場したりと非常に独特です。
またゲーム開始直後そして時折差し込んでくるドット絵風のミニゲームなど、良い意味で危ういバランス感を感じることも。
…とゲームストーリーは実際に体験して楽しんでみて、ということでPC(Steam版)で4~5時間でサクッとクリアしてみました。
この記事ではINDIKAの実際のゲーム内容には詳しく触れません。
INDIKAの簡単な紹介と、PC版でどのくらいのフレームレートが出るかを気ままに調査したものになります。
INDIKA について
ディベロッパー(開発元)は元々ロシアのモスクワを拠点にしていた「ODD METER」で、VRゲーム「SACRALITH」(Steam)を手掛けたチームです。多くのゲームは見つけることができませんでしたが、INDIKAも含めて「非常に好評」を得ています。
「元々」としたのは、2022年のロシアのウクライナ侵攻に伴い、カザフスタンに拠点を移し開発を続けてきたからです。
またパブリッシャーは「11 bit studios」で、開発とパブリッシングを手掛けた過去作「Frostpunk」が有名な会社です。
開発も手掛ける次回作「Frostpunk 2」や「The Alters」も楽しみなスタジオですね。
Odd Meterはトレイラーの中で侵攻を非難し、11 bit studiosとともに反戦の姿勢をあらわししました。INDIKAの売上の一部は、ウクライナ侵攻によって被害を受けた子供たちの支援に充てられるそうです。
※出典:修道女と悪魔のアクション『INDIKA』発表。- AUTOMATON (automaton-media.com)
なおディベロッパーとパブリッシャーの関係は以下の例が分かりやすいでしょう。
ポケモン各シリーズ・・・ディベロッパーはゲームフリーク、パブリッシャーは任天堂
マリオパーティ・・・ディベロッパーはエヌディーキューブ他2社、パブリッシャーは任天堂
マリオシリーズなどタイトルによっては開発元が多数存在します。
どれも任天堂のゲーム、というイメージですが任天堂が開発しているわけではないんですよね。
INDIKA:発売されているハード
一足早くPC版であるSteamにて2024年5月2日に販売開始。
PC版を手始めに少し遅れてコンソールゲーム機各ストアでも販売開始されました。
下の表の上4つはすべてPC(Windows)プラットフォームで、セール情報も併記としました。現状PC版ならFanaticalでキーを購入してSteamにキー適用するのが最安値です。
なお外部ストアのセール価格などはすべて2024年5月28時点のもの。(ドルは156.63円換算)
ハードウェア | 通常版 | Deluxe版(デジタルアートブック&サントラ付) |
---|---|---|
PC:Steam版 | ¥2,800 | |
PC:Epic版 | 発売予定 | 発売予定 |
PC:Fanatical ※Steam専用キー | ¥2,229(セール) | ¥2,933(セール) |
PC:GamesPlanet ※Steam専用キー | $21.24(約 ¥3,335@157円と仮定) | $25.98(約 ¥4,079@157円と仮定) |
Greenman Gaming ※Steam専用キー | ¥2,800 | ¥3,465 |
Playstation5(現在なぜか販売停止中) ダウンロード版のみ | ¥2,750 | --- |
XBOX SeriesX/S ※ダウンロード版のみ | ¥2,750 | --- |
安い価格なら外部ストア!でしたが円安のおかげでFnatical以外の外部ストアはうま味がありません。日本が最安国になってしましました…
なおPS Storeで販売中なのを確認(5月28日頃)していましたが、記事校正の段階(5月31日)の段階で残念ながらPS Sotreの該当ページが削除されていました。理由は不明。
管理人は発売後数時間後の夜11時に割引(10%OFF)になっていたこともあり即購入&プレイしてみました。
最終的に個人的にとても琴線に触れるものがあり、アートブックとサウンドトラックにまでお布施をしてしまいました。音楽もすごく雰囲気があって良作です。
INDIKA Steam版のフレームレート
フレームレートを確認した機材は下記のとおりです。
- CPU / intel Core i9 13900k @Off -0.12mv/PL1・PL2)253W(マイクラに効果大だった記事)
- CPU簡易水冷/DeepCool LT720 (13900Kに組み合わせた過去記事)
- マザーボード / Gigabyte Z690 AORUS XTREME
- メモリ / G.Skill F5-6000J3636F1616GX2(DDR5-6000/16GBx2)
- グラフィックカード / Gigabyte Aorus RTX4090 Master(簡単なPowerLimit設定方法の記事)
- グラフィックカード用L字電源ケーブル / LINKUP 600W PCIe 5.0 12VHPWR
- SSD / WD SN850X/1TB+SN750/1TB+SATA-BLUE/2TB
- 電源 / FSP 80+GOLD 1000W (HG2-1000.GEN5)
よりゲームに強いAMD Ryzen 3DキャッシュシリーズのCPUならさらに高フレームレートを出せる可能性があります。
現状性能や情報の多さから考えてゲーム特化とするならRyzenです!
とはいえ、次章以降を見ていただければわかりますが、fpsはIntelでも無駄に出ますが。
アップスケーラーを使えばどの解像度でも平均レートは200fpsを軽く超えます。ただし下記に示す留意点があります。
UnrealEngine+Intel問題(目下話題のアレ)と若干の不安要素はあったものの、ゲームクリアまでクラッシュなどの不具合は皆無で比較的安定した作品でした。
サクッと各解像度別のフレームを計測。
どのシーンが重いのかいまだに情報が少ないため、体感でフレームレートが瞬落しやすい場面(最初期のフィールド移動時)で確認しました。
- 映像設定は【ウルトラ】
- DLSSおよびアップスケーラー設定はともに【クオリティ】
なお以前の記事では最大・最小フレームレートを記載していましたが、意味がなさそうなので今回から最大fpsを「95パーセンタイルfps」、最小を「1パーセンタイルfps」に置き換えています。
パーセンタイルと1% Lowとは
計測されたフレームレートを低い値のものから高い方へ順に並べていき
- 下から95%に位置するフレームレート値が95パーセンタイルfps
最大値に近いがそのものではない(瞬間的な軽負荷のとき高fpsになった値を除外) - 下から1%に位置するフレームレート値が1パーセンタイルfps
最小値ではない。(瞬間的な高負荷でのスタッタリングを除外)
対して1% Lowは別の指標で、
- 下位1%までの平均フレームレート
そのためスタッタリングが多発してfpsが頻繁に下落すると、この平均値が悪化します。
1パーセンタイルfpsに対して1%Lowがかなり低い場合、スタッタリングが多発している可能性があります。
高解像度でもおおむね高フレームレートが狙えるゲームです。
もしDLSS(とTAAU)を適用しない場合、中間の解像度であるWQHDで平均フレームレート約20%減となることを確認しました。
ただ不思議なのは元々のTAAU(アップスケーラー)とDLSSの関係性がイマイチ分かりません。Steamのスレッドでも下記のようなコメントがありました。
Заметил такое, что настройка DLSS никак не реагирует на изменения, так как настройка TAAU её технически перекрывает, меняется только она.Прошу исправить это или помогите советом
(DLSS設定は、TAAU設定が技術的に重なっているため、変更にまったく反応せず、変更されるだけであることに気付きました)
よく分からないのでONとOFFは両方同時に行いました。
体感のスムーズさとスタッタリング
おおむねスムーズに動作します。
「おおむね」と表現したのは、例えば特定のフィールド上をダッシュしていると、高頻度で小刻みなマイクロスタッタリングのような症状が出るためです。いわゆる「おま環境」でないことを祈りつつ。
これは計測ログにも表れています。
前章の表中の1パーセンタイルと1% Lowの値に相応の開きがあるため、スタッタリングらしきものが発生していると考えられます。計測は各解像度で各4回ほど計測しましたが、スタッター発生と認識されたレートは1.2~1.8%と、比較的高めだと思います。
以上が唯一気になったパートです。逆にそれ以外のバグのような挙動にはまったく遭遇せず、ストーリーに没頭できました。
まとめ
クリアまではかなりゆっくりでも4時間~5時間でクリアでき、長大ストーリーを何十何百時間もプレイすることに苦痛を感じるアドベンチャー好きな人におススメできます。
ただし基本的に3人称視点の3Dアドベンチャーなので、画面酔いする方は注意が必要です。しかし検証の結果のようにフレームレート自体は高めなので低フレームレートが原因の画面酔いということは少ないでしょう。
管理人が動作上で唯一気になったのはフィールド部でダッシュをかけたときの高頻度のスタッタリング症状です。Vsyncなど様々な設定の変更を行ってみましたが、最後の砦G-Syncモニターでもマイクロスタッターは変わらず発生してしまうようです。最適化に関わるのかは不明。
とは言え特定フィールドを除けば動作は非常にスムーズで高フレームレートを出しやすいゲームだけに、他のCPU・GPUの組み合わせでも充分144fpsは狙えそうです。
なおこれから直近でCPUを購入予定なら、今後セールも多くなりそうな7000系Ryzen3Dシリーズが安定した高フレームレートを狙えるでしょう。なかでもゲーム特化なら7800X3Dなどの8コアかつ1CCD製品がおすすめ。
INDIKAはロシアが部隊の、寒く陰鬱な雰囲気のなかでシリアスと少しのユーモアが入り混じる不思議なゲームです。描かれたフィールドは氷と雪、そして対照的な巨大な機械施設などその独特な世界観に没入できる佳作です。
また(冒頭も含めて)一瞬「えっ!?」となるドット絵のミニゲームも登場し、リアル志向の3Dグラフィックと真反対で、良い意味で何とも言えない不整合感を感じます。
ロシアンな雰囲気の異世界感の漂う佳作「INDIKA」、ぜひお手元に揃えてみてください。短時間クリアなゲームなので積みゲー化の可能性は低いかな?と思います。
あ、難解そうなパズルが出てきたら祈りを捧げてみてくださいね。無事を祈ります。
では!