こんにちは、毎年マウス買っているゆびきたすです!ガジェ好きの血が騒ぐ製品を早速レビューします
自身はコンパクトなマウスが好みでMX Anywhereシリーズのいくつかを何年にもわたり使用中です。
そんななか2023年10月同じロジクールより気になる製品が発売されました。
それがLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2です。ナンバリング通り先代モデルが存在します。最新の第2弾製品は海外の公式ストアで発売開始されるや否やたった数10分で完売したと言われる大人気ゲーミングマウスです。
先代PRO X SUPERLIGHT自体は2020年に先代モデルでコンセプトがスタートし、とても高価ながら非常に人気の高い製品だったもの。
しかし発売後しばらく経って店頭で触り、その軽さに驚きつつも充電の口がUSB-Cではないことから購買に至りませんでした。
欲しいんだけど、家中USB-Cにしたいんだわ。さよならわが青春のアルカ(ry
さて先代PRO X SUPERLIGHTのデビューの衝撃から数年。待望のUSB-TypeC対応を知り満を持して予約購入することになりました。
毎日仕事90%・ゲーム10%くらいの割合で、どちらかと言えばビジネス系のマウスMX Anywhere 3Sをメインで使い、その良さは過去レビュー記事にした通りです。購入後3ヶ月しか使っていないのですが…
手になじむ大きさと形状、静音スイッチが好印象で【Magspeedホイール】が素晴らしく便利で作業効率も爆上がり…
しかしそれら便利機能も吹っ飛ばすのが【60gという軽さ】です。それまで重いと思わなかったMXシリーズですが、激重と感じるほどにです。
ただ果たしてゲーマー以外が購入する価値があるのかどうかが気になってのレビューです。
結果的には先代と比較してかなりコスパは悪化したものの、軽い事務作業でも【非常に使い心地の良い製品】でした!
また後述する「PRO X SUPERLIGHT 2の良くない点」ではECサイトでのレビューのなかで悪い評価も拾ってみました。
それでは仕様や使用感をザックリ解説します。
なお文中で「レポートレート」という言葉がでてきますが、一般的には【ポーリングレート】と呼ばれるものです。
Logicool公式で【レポートレート】と表記しているため、本記事ではそれに合わせています。
ロジクール PRO X SUPERLIGHT2とは
未だにインパクトの強い先代G PRO X SUPERLIGHTですが、どのぐらい変更されたのか気になるので比較表を作ってみました。
ロジクール PRO X SUPERLIGHT2の仕様
まずは外見。ひとめでは違いを判別できないくらい似通っています。外見上は充電端子まわりや裏面のソール形状が一部違うのみです。
先代ユーザーしか気づかないかもしれません。
次にゲーミングマウスというものがいかにかけ離れたスペックを持つのか、いわゆる普通のマウス代表でMX Anywhere 3Sも比較しています。
※公式で詳細な情報が得られない部分はYoutube動画や海外掲示板などで可能な限り確認した数値です。
ロジクールG PRO X SUPERLIGHT2 | ロジクールG PRO X SUPERLIGHT(旧) | ロジクール MX Anywhere 3S | |
サイズ | W63.5×D125×H40mm | W63.5×D125×H40mm | W65×D100.5×H34.4mm |
重さ | 60g | 63g以下 | 99g |
外観の形状 | 左右対称 | 左右対称 | 左右対称 |
サイドボタン位置による利き手 | 右手 | 右手 | 右手 |
左右クリックボタンのスイッチ | LIGHTFORCEハイブリッドスイッチ(光学式) Omron D2FP-FH1(LOGI) | Omron D2FC-F-7N (20M) | 不明 |
ボタン数 | 5個:左右クリック・左サイド2つ、ホイールクリック1つ | 5個:左右クリック・左サイド2つ、ホイールクリック1つ | 6個:左右クリック・左サイド2つ、ホイールクリック1つ、モードシフトボタン1つ |
ホイール仕様 | ノッチ感あり | ノッチ感あり | ノッチ感あり/フリースピン・自動切換え |
センサー | HERO 2(32K) | HERO 25K | Darkfield高精度 |
解像度 | 100~32,000 DPI | 100~25,600 DPI | 200~8,000 DPI |
最大加速度 | 40G | 40 G | 不明(20G前後という情報あり) |
最大速度 | 500IPS | 400 IPS | 不明(400IPS前後という情報あり) |
USBレポートレート(最大値) | 0.5ms(2000Hz) | 1ms(1000Hz) | 8ms(125Hz) |
オンボード メモリ | あり(G HUB要) | あり(G HUB要) | なし |
マウスソール | ゼロ添加物PTFE | ゼロ添加物PTFE | 不明 |
対応ソフトウェア | G-HUB | G-HUB | Logi Options+ |
Magspeedスクロールホイール | なし | なし | あり:1,000行/秒 |
カラーバリエーション | ブラック : G-PPD-004WL-BK ホワイト : G-PPD-004WL-WH ピンク : G-PPD-004WL-MG | ブラック : G-PPD-003WL-BK ホワイト : G-PPD-003WL-WH マゼンダ : G-PPD-003WL-MG レッド : G-PPD-003WL-RD | グラファイト : MX1800GR ペールグレー : MX1800PG |
充電・接続インターフェース | USB-C/POWERPLAYワイヤレス充電 | Micro-USB/POWERPLAYワイヤレス充電 | USB-C |
バッテリー容量 | 290mA | 240mA | 500 mAh |
バッテリー持続時間 | MAX95時間(レポートレート1,000Hz時) | MAX70時間 | 最長70日(時間数は不明) |
OS互換性 | Windows10以降のPC およびUSB 2.0ポート | Windows: 8 以降 macOS 10.11 以降 | Intel Evoノート Windows10, 11 以降 macOS 11 以降 Linux ChromeOS iPadOS 14 以降 Android 9 以降 |
付属品 | USBドングル(レシーバー)、延長アダプター ソール付底面カバー(Gマークのフタと交換) USB-A to USB-Cケーブル(充電・データ) グリップテープ ワイピングクロス(グリップテープ準備用) 取扱説明書、保証規定、保証規定 | USBドングル(レシーバー)、延長アダプター ソール付底面カバー(標準Gマークのフタと交換) USB-A to Micro-USB(充電・データ) グリップテープ ワイピングクロス(グリップテープ準備用) 取扱説明書、保証規定、保証規定 | USB-C充電ケーブル(USB-A - USB-C) 保証書、保証規定 ※USBドングル(BOLTレシーバー)別売 |
PRO X SUPERLIGHT 2の特徴5つ
- チャタリング低減!
光学式ミックスのLIGHTFORCEハイブリッドスイッチ 軽量デザイン:機能・機構を極限まで切り詰めた軽量性 32KDPI/Hero2センサー:高精度なセンサー技術により正確なトラッキングとレスポンスを提供 95時間のバッテリー持続(※レポートレート1000Hz時) 充電インターフェースがUSB-Cになった
ゲーミングマウスのジャンルでは有名なPRO X SUPERLIGHT 2ですが、そのスペックを上回る製品はRAZER製などいくつもあります。
しかしゲーミングにありがちなイルミ関係をいっさい排除した思い切りのよい、地味~なデザインはなかなか新鮮で良きものです。
ゲーマーじゃないのにPRO X SUPERLIGHT 2を使ってみた
この種の軽量ワイヤレスマウスを使ったことがない場合60gは衝撃的な軽さです。
マウスを手にした瞬間、モックかと思うほどです。
PRO X SUPERLIGHT 2の第一印象
さて標準のソールに関しては人工レザーのデスクマットでも程よい滑走性です。
滑りすぎないのでデフォルトDPIではカーソルが走りすぎたりすることは少ないです。
また決してコンパクトとは言えないサイズなのに、その軽さだけをひたすら生かして手の中で指だけでコロコロ転がして操作できます。 つまみ持ちでも問題ないですが、マウスサイズが若干大きめで操作性は「かぶせ持ち」の方が良いと感じました。
因みに管理人は「つまみ持ち」に近いスタイルです。手のひらがペタッとマウスに当たるのが少し苦手です…
本来好みとしてはサイズが大き過ぎなのですが、軽さがそれを100%補います。
軽さは正義!
事務ワークなどの操作を含むブログ作成やマインクラフトなどのゲームを触った感じメリットは
- 頻繁なマウスの往復移動で手指の負担がほぼゼロになりストレスフリー
- カーソル移動(ゲームでは視点移動)が滑らかな動き
軽さはもちろん高いレポートレートによりゲームを除く通常作業でもゲーミングマウスの利点が生きてきます。
また充電端子が今どきのUSB-Cなのもうれしい部分です。
続いてゲーマーではない一般人が感じたPRO X SUPERLIGHT 2のメリットを少しだけ解説してみます。
メリット1:マウスの移動がノーストレス
とにかく軽さで指だけでのマウス運び、もちろんかぶせ持ちでガッツリ操作など持ち方の間口が広いです。
そのため感度は数千いくばくかのハイセンシな設定を行うよりも低めのDPIで運用する方が使い易いと思います。
総じて軽量なマウスはローセンシ気味な設定な方がゲームでも扱いやすいと思います。
32000(32K)までのDPI設定が可能ですが、32000はおろか2000でも管理人には速すぎて扱えませんでした。
ただハイセンシを好む層は一定数存在するので設定範囲が広いのはメリットと言えます。
例えばブログ執筆の場合に使うWordPressの編集画面での操作。
装飾の編集で画面左右のメニューを選択クリックすることがとても多く、1つの記事で何十回、時には百数回と繰り返すこともあります。
高頻度の反復作業は非常に重いストレスですが、重量体であるマウスがとても軽く・速く移動できるため手首の負担減や時短に繋がります。
ブロガーにもおススメできるマウスです。
文章入力がメインのための本来キーボード入力操作の多いWordPress作業ですが、ショートカット割り当てできない作業多く格段の効率を生み出せます。
メリット2:小気味よいクリック感とチャタリング低減
左右クリック共にカチッとした剛性感のあるクリック感。
特徴というかクセがややあり、タッチがやや重めというか硬めでストロークも深いという印象で誤クリックの防止に役立つでしょう。
とは言えモッサリ感は全くなく小気味よさを覚えるコリッとした感触で、個人的には使いにくさは感じませんでした。
そして構造的なポイントはチャタリング(やバウンシング)を起こす可能性が低く、レスポンスが速いということ。
上画像は公式のLIGHTFORCEハイブリッドスイッチの動作をイメージしたもので動作の仕組みがよく分かります。
光を遮るか否かでオープン・クローズを判断する構造でレスポンスが非常に速いという特徴があります。
物理的な接点に向けて押し込む通常のスイッチとは構造が違っており、大勢を占めるピン押ボタン式のマイクロスイッチと比較するとチャタリングやバウシングの確率はかなり下がりそうです。
※板バネ機構はあるため金属的な疲労などは考えられます
メリット3:カーソルの動きがスムーズ
この製品が特に優れているというわけではありませんが、デフォルトのレポートレートは1000Hzに設定されています。
レポートレートとは1秒間あたりにPCとマウスが何回通信されたかを示す値です。
125Hzなら125回、500Hzなら500回です。
例えばマウスを左から右へ平行移動した場合にマウスとの通信回数のイメージが上の画像です。
デバイスとCPU/GPUがデータをやり取りする回数や描画の頻度が増えるため、PC負荷は増えます。しかし昨今のPCスペックを鑑みるによほどロースペックではない限り、2000Hzの負荷でもカクつくことは少ないでしょう。
仮にレポートレートが低すぎる場合、マウスを連続で動かし続けるとカクツキながら移動していように見えます。
PRO X SUPERLIGHT 2のワイヤレスのレートは高い値となっており、非常に密に通信を行いスムーズな動きを実現します。
もちろん実際の描画更新を行っているモニター側のリフレッシュレートも関わります。
とりあえずモニターリフレッシュレートよりも高ければ問題ないのでは?と安易に考えていましたが、海外のサイトや掲示板で情報を探していると
「非同期(V Sync OFF)ポーリング(レポート)レートの場合は、マウスのマイクロスタッターを防ぐために、約6倍のオーバーサンプリングが必要」
Does matching polling rate to monitor Hz make sense or no? - Blur Busters Forums
という意見も目にします。詳しい動作原理には言及できませんが、240Hzや360Hzなどの高リフレッシュレートなモニターでは、2000Hzや4000Hzなどの更に高いレポートレートを生かせそうです。
次に遅延を考えてみます。
125Hzの場合、マウスを動かしたところから原理的に8msの遅延が生まれます。
次の更新のタイミングまで0.008秒のタイムラグがあるのです。
1(秒)÷125(回)=0.008秒
たった8msと感じますが、例えば125Hzから1000Hzに変更すると1000Hzでは1msなので遅延は実に8分の1になります。
これがマウスやゲームでの視点移動のスムーズかつレスポンスの良さをを演出するのです。
その恩恵は主にFPSジャンルのゲームで効果を発揮します。
ただ軽作業だと、感じ取れることはほとんどありませんでした。自分が鈍感なだけかもしれませんが。
このように高いレポートレートはマウスカーソルやゲームでの視点移動のスムーズさ、そして低遅延をもたらします。
一般的な作業ではそれほど重視されませんが、125Hzと1000Hzではその違いを感じ取ることができます。
G PRO X SUPERLIGHT 2は最大2,000Hzまで設定可能
G-HUBというロジクール純正ソフトを使うことで2000Hz(0.5ms)を使用することができます。
なお管理人環境の144Hzのリフレッシュレートのモニターでは、1000Hzと比較してカーソルの動きや視点移動、そして遅延も含めて違いがよく分かりませんでした…カジュアルゲーマーには2000Hzものハイレートは不要かもしれません。
ただ俗的ではありますが、スペック厨としては何も考えず2000Hzにしたいところです。
しかし2000Hzの場合では明確なデメリットがあるのでこちらで解説しています。
PRO X SUPERLIGHT 2のオンボードメモリ
高価格帯のマウスの中にはオンボードメモリが非搭載の製品も多く、カスタマイズする=ソフトの常駐化が必須の場合もあります。
しかしPRO X SUPERLIGHTシリーズはモデルを通して搭載しています。
オンボードメモリがあることはマウス内部に設定を保持できるメモリを持っていることを意味します。
設定したソフトがなくても任意にカスタマイズされた設定で動作できるのが大きなメリットです。
この機能はG-HUBから設定で行います。
一度設定すればソフトウェアを常駐する必要が無く、アンインストールしてもマウス側に設定保存された情報で動作します。また別のPCへドングルと一緒に移植した場合も同じように既設定の値で動作できるので、非常に便利な機構でもあります。
オンボードメモリを使う設定
G-HUBは公式のコチラからダウンロードできます。
G-HUB自体があまり評判の宜しいソフトではないのが悩むところですが。
因みに管理人環境ではKVM(DP1.4対応のPC切り替え機=過去記事はこちら)を使用しています。
しかし上の画像のようにKVMのUSBスロットにレシーバーを挿した状態だとG-HUB側で機種は認識するものの、「オフライン」と表示され、うまくデバイスを認識できません。
非常に特殊な組み合わせだと思いますが、G-HUBを常駐させて使用する場合には動作しない可能性があります。そのためKVMはもちろん遅延のことも考慮すると極力ハブなども使わない方が良いでしょう。
なおドングルとマウス自体の通信は非常に安定的で突如切断されるようなことはありません。
ただしUSB3.0のノイズ問題の存在もあり、可能ならUSB2.0スロットに挿して使うを推奨します。
今回はオンボードメモリでの使用がメインのため、一時的にPCのUSBポートへ直接挿した上で設定しました。
初期状態ではオンボードメモリは当然無効です。
手順としては
- G-HUB上で各種設定を完了させる
- オンボードボタンを押して有効化する
- オンボードメモリのメニューで任意のプロファイルを反映させる
レシーバーとマウスを極力近づけた状態で設定します。
うまく認識したらメモリアイコンと歯車アイコン以外の場所を押して各種設定を行います。
今回は他のプロファイル作成などは行わないため、上記画像のように「デスクトップ:デフォルト」のプロファイルのまま設定を終えます。
設定項目は以下のとおりです。
- DPI(~32,000)
- ワイヤレスレポートレート(~2,000Hz)
- 優先レポートレート(~1,000Hz)
- LOT=リフトオブディスタンス(低・中・高)
- ボタン割り当て
スロットがいくつかありますが、1番のスライダーを触ると自動的に「新しい感度プリセット」が作られます。
DPI設定から下へスクロールするとワイヤレス状態と有線状態で別々のレポートレートを設定可能。
ワイヤレスでは最大2,000Hz、有線では最大1,000Hzです。
また新しいプリセットが作成されると右上のグレーになっている「詳細」のチェックマークが押せるようになります。
詳細設定ではDPI設定をX軸・Y軸別々に設定したり、LOT(リフトオブディスタンス=マウスを持ち上げたときに反応が切れる距離)などを設定可能です。管理人は全く気にしたことがないのでスルー。
また画面左の「+」を押すと割り当て設定なども可能ですが多ボタンではないので使い勝手は如何ほどか…というところ。
一通り設定を終えたらG-HUBのデバイス画面に戻り、メモリを表すアイコンをクリック。
その際ウィンドウ上に「デバイス上に直接設定を保存すると、G-HUBに接続せずに使用できます」と表示されるので「了解」を押下。
次にマウス欄でメモリアイコン以外の場所をクリックすると画面が切り替わります。
ウィンドウの右下のブロック【オンボードメモリモード】のところで設定スロットを選択し、さきほど設定したプロファイルの情報を反映させます。
スロットは5つですが、切り替えはG-HUB上でしかできません。
ここでは【スロット1:プロファイル1】となっている文字部分をクリックして「デスクトップ デフォルト」を指定しマウスのメモリへセーブします。
【スロット1 プロファイル1】が「デフォルト」に変わりました。
これでマウス内のメモリにデータが移行されました。これでG-HUBをアンインストールしてもその設定でマウスが動作します。
なお設定の変更を行う場合には以下の手順です。
- G-HUBでオンボードメモリをいったんオフ
- 再設定を行う
- 再びオンボードメモリをオンにして、プロファイルをロードする
以上のようにオンボードメモリを一度オフにしないと再設定できません。
オンボードメモリ設定後G-HUBを非常駐化する
オンボードメモリの設定後、諸々の切り替えを行わない場合にはG-HUBを起動させる必要がないため、常駐を停止します。
常駐解除には2つの方法があります。
- G-HUBアプリの設定から解除
- G-HUBをアンインストールする
G-HUB内から常駐設定を解除する方法は下のように行います。
トップ画面の左上の「三」のようなマークをクリック。
設定確認画面を表示します。
「アプリ設定」内の起動に関する設定「ログイン後に起動する」のチェックマークを外します。
※デフォルトはチェックが入っています。
以上で完了です。
次にアンインストールする場合の注意点。
ごくわずかなリソースも無駄にしたくない場合には、ソフトをアンインストールする方法もあります。
注意点としてはアンインストーラーが起動すると
設定情報を残して削除 設定情報もすべて削除
の2種類のどちらかを選んでアンインストールします。
のちに再度設定する可能性がある場合は必ず設定情報を残すようにして下さい。
ここで設定情報を同時に削除する場合、次の手順を踏んだと仮定します。オンボードメモリはONにしつつ不要なG-HUBを消すパターンですね。
- G-HUBを設定情報もろともアンインストール
- そのままオンボードメモリのデータを使って継続使用
- その後再設定するためにG-HUBを再インストール
この手順を踏むとG-HUBがマウスを自動認識するとマウス自体の設定もすべてデフォルトに戻ります。
なぜならば
- 再インストール後G-HUB起動
(この時点でG-HUBは以前のユーザーデータは一切持っていない) - G-HUBがマウスを認識・接続
- するとマウスは、G-HUBの初期設定である「オンボードメモリOFF」に設定される
- マウス設定が初期化同然になる
こうなると再度オンボードメモリをONにしたうえで初めから設定のやり直しになります。
もし細かくカスタムしたデータをマウスのオンボードメモリに適用していた場合非常に手間が掛かります。
そのため再設定の可能性がある場合、設定情報を残してアンインストールする方が良いでしょう。
PRO X SUPERLIGHT 2 の残念な点
記事執筆時、発売後およそ2週間経った2023年10月のAmazonレビューでは
(3.7 / 5)と初代PRO X SUPERLIGHTの星4.7からかなり低下してしまいました。 新型は発売直後でレビュー数自体が少ないため厳密な優劣比較はできません。
>>>2024年5月後半ではレビュー数も増えて星4.5に上昇しています。
おそらく新規ユーザーの取り込みもあったのではないでしょうか。
しかしすべてのレビューを確認してみるとその内容はたくさんの方が感じるであろう特徴です。
少ないながらもレビュー中で指摘されるのは
- クリック音が大きい
- クリックが重い、硬い
- ポーリングレートを2000Hzにすると電池持ちに影響大
- 価格が高い(先代と比較してコスパ悪)
このあたりがそのままデメリットとして挙げられます。
クリック音が大きい、硬い・重い
まず左右のクリックボタンについて。
公式では以下のように大々的に謳われています。これがすべてを語りますが、行間も読む必要がありそうです。
非常に低遅延の信頼できるオプティカル アクチュエーションに加えて、明瞭なタクタイルクリックというメカニカルの優れた属性を提供
LIGHTFORCE:ハイブリッド オプティカル-メカニカル マウス スイッチ | ロジクールG (logicool.co.jp)
実際の使用感では、昨今の静音マウスと比較すると確実にクリックが大きいです。
例えば静音マウスのMX Anyweher 3Sは音質が低音かつ音量も小さいため、相対的にPRO X SUPERLIGHT2のカチカチ音が大きく感じます。
そのためそれまで使用したマウスの「音量」「音の高低」などでPRO X SUPERLIGHT2の評価は分かれるでしょう。
次にクリックの硬さですが、一部レビューにもあある通りクリックする部位によって重さが若干変化します。
- ホイール横あたりをクリック
- マウス先端付近をクリック
ホイール横付近をクリックする方がスイッチ感硬め、先端部付近では少し柔らかく感じます。
対して先端に近い方が、ほんの少し音が甲高くなります。個体差もあると思いますが…
そのためどこをクリックしているかで若干ですが印象が変わってきます。
クリックの硬さは
つかみ持ち・つまみ持ち >> かぶせ持ち
という順番です。
握り方によって人差し指と中指がどこを押しているかで変わります。
ただレビューを総体的に見ると前モデルよりクリック感は硬め、音は大きめと言えるでしょう。
補足でサイドボタンの印象です。
こちらは全く特徴のないボタン。
左右ボタンのカチッと感とは反対に、かなり柔らかいフニャッとしたボタンで、こちらは親指の腹で軽く押すだけ反応します。
カッチリ感あふれる左右ボタンとの差がかなり大きいので統一感がないような…押しやすいので不満ではありませんが。
レポートレートをMAX2000Hzにする影響
G-HUBでの設定でレポートレートを最大の2,000Hzにしたところ
バッテリーの持続時間が大きく減る! 1,000Hzから2,000Hzへ切り替えると 95時間 >>> 55時間(-42%)
仕方ないとは言え、ハイスペックを維持しながら使い続けるのは充電などの手間が掛かりますね。
そのためPOWERPLAYを使うなど手間が掛からない対策をした方が使い易いでしょう。
逆にレポートレートの数値を下げるとバッテリー持続時間はドンドン上がります。
500Hz時126時間、125Hz時168時間と表示されました。
ここまで落としてしまうとPRO Xの魅力半減で使うことになるので、1000Hzあたりがバッテリーとのバランスが一番良さそうです。
価格が高い!前モデルからの買い替えの必要性
使用している前モデルPRO X SUPERLIGHTにチャタリングなどの不具合がある場合を除き、先代からの買い替えの必要性は薄いと考えます。
というのも前モデルとPRO X SUPERLIGHT 2の価格差は
(2023年10月下旬 時点)
前モデルPRO X SUPERLIGHT …14,500円
現行 PRO X SUPERLIGHT 2… 23,100円
=========価格差 8,600円=========
※Amazon価格調べ(Amazonの販売かつ発送品に限定)
機能性が劇的には差がないと考えると、先代モデルと比較してPRO X SUPERLIGHT 2はどうしてもコスパの悪い製品だと感じます。
チャタリングしにくいであろう光学ハイブリットなスイッチやタイプCが欲しい場合にはPRO X SL2一択ですが。。。
PRO X SUPERLIGHT 2まとめ
LgicoolG PRO X SUPERLIGHT 2は前モデルLgicoolG PRO X SUPERLIGHTがブラッシュアップされた製品です。
先代モデル比で機能的には
- 左右スイッチがチャタリングしにくいLIGHTFORCEハイブリッドスイッチへ変更
- トラッキングセンサーが32,000DPIのHERO2センサーへ変更
- 最大レポートレートが2000Hzへアップ
- さらに少し軽量化(-3g)
- バッテリー容量が+50mAhで+25時間(レポートレート1,000Hz時)
- 充電端子がUSB-Cへ変更
という特徴があります。
前モデルと比較して設定の数値幅が広がったことでより広いターゲット層へ対応できるモデルになりました。
反面「クリック音が大きい」「クリックボタンが重い」など、スイッチの機構変更にともなうタッチの違いも指摘されます。
また先代モデルからの買い替えを考えた場合、高価になったためコスパは確実に悪化しています。
(発売当時のAmazon価格は先代16,200円、SUPERLIGHT2は23,100円)
それでも新しいもの好き人間には、待望のタイプC採用も相まって新しいSL 2一択です。
さて発売後およそ1ヶ月以上にわたり軽作業80%、ゲーム20%ほどで使用してみましたが、その身軽さで仕事での時短とゲームでの手指の疲労減に寄与してくれます。
また高レポートレートによるスムーズなマウス操作はハイエンド製品の良さを十二分に感じさせてくれる製品でもありました。
対費用効果は悪化してしまいましたが、軽量ボディで時短と手指保護で快適なPC生活が続けられそうです。
今後SL2用のソールやグリップなども試してみようかなと思っています。
では!
追記:グリップテープを貼ってみた
ボディがプラスティックなので手汗をかくとペタペタ感がでます。管理人はそれほど手汗ひどくないため滑ることはありませんが、手汗感を多少なりとも改善するためグリップテープを貼ってみました。
※SL2の発売後時間があまり経過していないため、先代PRO X SL用を人柱購入してみました。
改めて確認すると10月26日にSL2用がAmazonで発売されていました。
変更点は若干内容物に違いがある(テープが増えている)のと発送がAmazonではなく代理店のHotline Gamesに変更。
先代との外見的な相違はないため装着には問題なしなので、もし価格差が大きければ旧商品が狙い目かもしれません。
使用感では、プラスティックをつかんでいる感覚がなくなり手触りも改善。想像以上に手指に吸い付く感じが出ます。
汗かきの方でもこれならマウスが滑って困ることはないと思います。
フィッティングもピッタリです。
見た目がブツブツとしているのでシンプルさが損なわれますがおすすめの品です。
ただしマウスがブラック色以外だと目立ちすぎなのでやめた方が良いでしょう。