
こんにちは、暑がり寒がりのゆびきたすです!
今回は安眠グッズ兼快適化電化製品のレビューです。
現在シーリーングファン+照明という製品は中国製品を中心に数々販売されています。しかし製品の特性や部屋や天井構造をあらかじめよく分かっていないと失敗します。
そこで夏冬通して使える製品選びの一助になればと思います。
じっくり検討すべし!回転する+重量物であること
以下管理人が照明付きシーリングファンの検討材料にした条件を紹介します。
- ガタツキ・落下リスク回避・・・数ヶ所天井へネジ止め
- 常夜灯が明るすぎる製品を回避・・・常夜灯LEDを別体で内臓
- 静かであること・・・DCファンであること)
- 床置きの扇風機の代替になること・・・風量が必要
以上の4点とプラスα(のちに紹介)です。
回転+重量物の天井設置を甘く見ない
まず今回の製品の実測重量は
ホタルクス XZF-06665WRCSGA・・・3.4kg
コンセプトから推測しても可能な限り軽量に作っているにしてもこの重量です。
購入前に多くの製品を調べてみましたが、おおよそ3kg前後はあります。たかが3kg台と侮ることなかれ。
これを天井に設置にするわけですから固定方法は慎重に行う必要があります。
- 一部ねじ込みタイプ(E26など)ではキャッチ側の剛性や耐荷重の面で不安
- 固定が簡易的であるほど、ファン回転時の振動でガタつく可能性
振動により余計な音も出しかねないため、固定方法は複数の木ネジによる固定一択で考えました。
※それでも天井裏の梁の太さなども耐荷重に影響します

そして自身での取り付けは自己責任である
条件が整っていれば落下することはまずありません。
不安に感じる場合、購入前に電気機器取付の専門家に取り付け依頼の相談をしましょう。とくに寝室への設置は就寝時に人に直撃するリスクもあります。
例えば著名な各種代行サービス「くらしのマーケット」で電気設備に精通した人も多いため、相談するのが安心かなと思います。
くらし アフィリンク
照明・シーリング・ダウンライト取り付けを料金と口コミで比較!おすすめ事業者ランキング - くらしのマーケット
ホタルクス LEDシーリングファン 解説&レビュー
ホタルクスの概要と製品の仕様
当製品は照明機器を扱うホタルクス株式会社(HotaluX)というメーカーの製品となります。
ホタルクスはNECライティングから事業継承して今に至る国内の会社で、「照明+α」をキーワードに商品開発を行っているメーカーです。
同社ではホタルックという電源断や消灯後にしばらく蓄光塗料が光る技術で有名で、今回の製品にもあります。ホタルックは阪神・淡路大震災の教訓を生かし開発されたものでもあります。
地震などで停電するとこの蓄光塗料がボンヤリと光り視界を確保するため、防災の面でも寝室にあると安心な機能です。以下仕様。
適用畳数 | ~6畳 |
定格光束 | 3250lm |
定格消費電力( ファン ) | 20.0W |
定格消費電力( 照明 ) | 30.0W |
光源色( 主照明 ) | 昼光色( 6500K )~電球色( 2700K ) |
調光機能 | 5段階 100% / 約70% / 約50% / 約30% / 10% |
調色機能 | 5通り 昼光色 / 昼白色 / 電球色 |
常夜灯調光 | 3段階 |
固定方法 | 引掛埋込ローゼット/引掛ローゼットの場合にネジ止め ※丸型および角型引掛シーリングは、天井への木ネジの固定が必須 |
サイズ | Φ730×H254 mm |
重量 | 3.1kg |
保証期間 | LED光源およびLED電源5年間、その他1年間 |
生産国 | 中国 |
ホタルクス LEDシーリングファンは流通経路によりいくつかに分かれています。例えば住宅販売店やリフォーム業者での購入はSXZF系となります。

サイズはコンパクトなタイプで、羽根から羽根までの直径が730mmで、LEDカバーから天井面までの高さは254mm。

設置するうえで特に気を付けたいのが高さ。取り付けの条件は天井高2,400mm以上で天井高が約2,000mmになるのと同等になります。

物理的にはそれ以下でも設置可能です。しかしかなりファンが近づくため、意図せず手を伸ばそうとする場合や周囲のものには注意が必要です。
因みに管理人宅の寝室にはタオルケット掛け用のワイヤー( 巻き取り収納式 )を取り付けしています。ここに干し物を掛ける場合はファンを停止しておかないとかなり危険だと感じました。ワイヤーと羽根部のクリアランスは約18cm。

また書斎では一度立ったまま無意識に両手を伸ばして背伸びをしていまい、手が接触したことも。飛び上がるくらいビックリします…

ホタルクスのファンは縁が面取りされて丸くなっているので安全性には配慮されていますが、当たり所によってはかなり痛いです。

使いココチや所感
控えめに言って最高。
というもの狭い寝室に家族4人で川の字就寝の我が家では暑がる子供たち、エアコン28℃以上でも寒がる妻と間を取るのがなかなか難しい状況でした。
先に述べたように部屋スペースに余裕がないにもかかわらずできるだけコンパクトとは言え、サーキュレーター兼扇風機を設置。
しかし寝相の悪い次男が高頻度で蹴とばすなど、どうにかならないものかと思っていました。
そこでズバリ結論。以下のことが実現できました。
- 部屋の空気を攪拌して温度ムラを無くす・扇風機よりも柔らかな風で暑がりな子供対策
- 扇風機を撤去できる
- 常夜灯が明るすぎない
- さらに安心のホタルック搭載
- ファン回転を逆にできるので1年中使える
という5項目を一気に対策できました。
空気を強力に攪拌!温度均一化でエアコンの寒さ対策
我が家は断熱のおかげか、エアコンが非常に良く効きます。27℃あたりにしてしまうと暑がりの子供たちまで寒いと文句が出ます。
しかも温度ムラがかなりあり場所によって暑い寒いが顕著なためエアコンの各種モードをもってしても解消には至りませんでした。
しかしさすがシーリングファン。
温度ムラを感じなくなり、非常に快適。そして各人の適温を取るためのエアコンの温度設定がシビアにならなくなったのは大きな収穫でした。
さらに風量も絶妙。
もちろんお風呂上りに最強風量で涼むほどの風力はありませんが、寝室で使う分には快適さに十分な風量、そして最小風量もかなり落とせるのがポイント。
某製品群のレビューでは「最弱にしても風量が強すぎる」というのも見かけるだけに満足度の高い製品でした。
ちなみにホタルックス製品の風は真下はもちろん、横方向や斜め下方向にも広がる感覚で風が壁などにも反射しているようです。その結果風が良い意味でずっと均一ではなく強弱が付いています。

さらに「ゆらぎ」モードもあるため、より風力の分散が効く感じで、同じ風を当て続けることが苦手な方にもおススメできます。

部屋を広く使える!扇風機が撤去できた
はじめは壁掛け扇風機を考えましたが、最終的に断念しました。その理由は以下。
まず首振り角度に限界がある製品も多いこと。特に真下付近まで角度調整が効くものが少なく、設置位置によっては風向きがコントロールできない製品が多いと感じました。
次に就寝時にはやや風がピンポイント過ぎるという点と掃除の簡易性の問題。
ファンカバーの網部分の掃除を高所位置で分解することは避けたいこと
以上扇風機に置き換えてみましたが、邪魔な床設置物がなくなりとても快適です。さらに羽根1枚1枚が大き目サイズでむき出しなので、掃除も程よく楽であると言えます。
絶妙!常夜灯が明るすぎない
一番危惧したのは常夜灯です。
中国メーカー製の多くのレビューで見るのは「常夜灯が明るすぎる」という点。
メインLEDの照度を落としているのだと思いますが、最低照度に問題がある製品が多いように感じます。
今回のホタルックスは常夜灯がメインのLEDとは別に搭載されています。ここは大きなポイントでした。
そして実際の明るさ・光り具合もまさに常夜灯そのもので3段階の調整が可能です。

管理人は常夜灯が3段階調整可能であることに気づかず照度マックスで1ヶ月以上使っていましたが、それでも気になる明るさではありませんでした。光源は最小限にしたい方向きです。
もちろん通常の照明についても、畳数6畳対応の製品なので我が家の7畳弱ほどの寝室で明るさは十分以上の照度でした。

おまけ!防災グッズ機能も兼ね備える
最後にホタルクスがホタルクスである所以であるのが【ホタルック】機能。
消灯時や部屋のスイッチを強制OFFにした場合、青緑色に薄っすらと点灯します。

真っ暗闇にならないため、常夜灯で就寝している場合地震や雷などで停電時もすぐさまホタルック機能が起動します。壁のスイッチを切ると実験可能です。
しばらく無灯火状態でも歩き回れるくらいの照度があるため、防災面も優れた機能の1つです。
とくに寝室に最適な機能だと思います。
冬場も使えるファン逆転機能付き!
涼しげなイメージのシーリングファンですが、吹きおろし方向に風が循環する正転モードに対し、吹き上げ方向に回転する逆転モードも搭載しています。
「暖かい空気は天井付近に、冷たい空気は足元」
季節に関係なく空気の分布はこうなりますが、例えば同じく高所に設置されたエアコンで暖を取る場合、天井付近に暖められた空気が激しく滞留する可能性があります。そのため管理人宅ではファンヒーターがメイン。
エアコンの場合、寒くない程度に夏と同じ正転モード。ファンヒーターメインやエアコンの使用時の吹き降ろす風が冷たく寒く感じる場合には逆転モードで使い分けることが可能です。
ザックリ紹介 取り付け手順
取り付け手順は以下の通り。
できる限り天井の高さに近づける脚立などを用意しましょう。
( 1 )超重要!下地の確認~ネジ止め箇所に下穴をあける
まず天井に着いている配線器具を確認して【取り付け金具】を設置します。取り付け金具とは下のお皿のようなパーツです。
引っ掛けシーリングかローゼっとタイプかと使用するネジが変わります。
下地の確認用に長年安価なセンサーと針式の検査器を使っています。
できるだけ下地の角材の幅の中心をとらえることが重要。しかし使ってみた安価な機材で正確性は疑問なので、最後は気合だけ!でした。。。ここで脱落しそうな場合は素直に電気関係の業者に依頼した方が良いでしょう。
( 2 )ファン本体部およびLED部を組付ける
続いてファン&LED部を組み立てます。
一番の注意点は「羽根の上下の向きを間違えないこと」です。管理人、普通に反対につけてしまい、吹き付けの風弱いなぁって感じていました。
必ず「THIS SIDE UP」の刻印文字が天井側を向くように組付けましょう。
計10本をビス止めできたらLED本体部をファン本体部へ組付けます。コネクタの接続を忘れずに。
両者の組付けは小さなビスで行いますが、コネクタが邪魔になるかもしれません。しかしこのコネクタ、磁石で金具にくっつくようになっており、作りがなかなか秀逸です。
( 3 )ファン&LED部を取り付け金具へ合体させる
( 1 )の手順で天井へ設置した取り付け金具へ( 2 )で組み立てたファン&LED部を合体させます。
ここは2人での作業を推奨します。
手順は
- 落下防止ワイヤーを取り付け金具側のフックへ引っ掛けて仮吊りしておく
- 天井の配線器具にファンLEDのシーリングキャップを時計回りに回転しながら接続
- 天井側の取り付け金具へファン&LEDユニットをネジ4本で固定
基本的に取り付け説明書通りで問題ありません。最後のビス4本については予め天井側の取り付け金具へ2本がビス頭が微妙に浮いた状態で固定されています。
ファン&LED側のL時型の溝にはめ込みつつ回転させることで仮固定できます。ここでは手が離せる程度のゆるく仮締め固定でとどめておきます。
すると天井側の取り付け金具とファン&LEDのビス穴2本分の位置が合うことになるため、この2本を締めた上で先の仮止めビスを本締めしましょう。
以上で完成です。ウキウキしてリモコン操作してみましょう!
考えられるデメリット
さて今回のホタルックのシーリングファンライトは先の寝室に加えて書斎にも購入しました。
注意するポイントやデメリットは
- 天井裏の補強材への固定の難易度が高め
- 天井高が低い場合、背伸びをすると手をぶつける可能性がある
- 大きな部屋には向かない
- (重量物かつ回転振動を伴うため)たまに緩み点検をした方がベター
管理人は2ヶ月で慣れたころに稼働中のファンに手をぶつけました。。。ちなみに天井高の必須条件は240cm以上で、実際は225mmほど。
身長173cmの管理人が思いっきり背伸びして両手を万歳すると十分にファンに接触します。羽根は全体的に丸い縁取り処理されているのでケガをすることは稀だと思いますが、とにかくビックリするのは必至です。
まとめ
ホタルックスのシーリングファンライトの導入により狭小な部屋でも扇風機が撤去でき、かつエアコンの風も相当に攪拌してマイルドになります。
天井型扇風機としても秀逸でほぼ最大風力で使用することはなく、猛暑日でも1~6段階のうち3や4で使用中。
エアコン併用ですが、9月に入り夜間および早朝が幾分マシになった9月上旬では日によってはエアコン無しで就寝できています。
また扇風機では比較的強めに足元から首振りさせながら朝まで稼働させていましたが、風が強めに当たるためか、起床時微妙に体にダルさを感じる時も。
ホタルックスのファンライト設置後1ヶ月半ほど使った限り「ゆらぎ」機能を使わずともそういった体のダルさを感じなくなりました。この辺りは個人差もあるためいろいろ試してみる価値はあると思います。
さて今回は猛暑の8月上旬に設置しましたが、ファン回転を逆転させることができ、少し涼しくなるであろう秋口はもちろん、冬場も楽しみ。追ってレビュー追加したいと思います。
取り付け難易度がやや高いものの、もとからゆらぎ感のある快適さ、そして扇風機撤去のスペース効率の良さで非常に満足度の高い製品でした。
QOLがまた爆増してしまった今日この頃。
では!