こんにちは、ゆびきたすです!初めてのヘッドセット選びって超悩みますよね
普段手狭なデスクトップでは、ケーブル類が少なく掃除が容易な2chのアクティブスピーカーを愛用中の管理人です。
しかし夏場はエアコンや扇風機、そしてPC自体のファンの音など音源以外の環境音が多数あるもの。そこで没入感に浸るにはヘッドフォンは強力なマストなパーツ。
さらにマルチプレイなどでは何らかのマイクが欲しいケースもあります。オンラインでのミーティングなどもその一例ですね。
そんなときFIFINE公式より【AmpliGameH9】というヘッドセット製品を提供いただいたのでレビューしてみます。
管理人は学生時代、オーディオ機器にアルバイト代を突っ込む程度にはオーディオ好きだったので当時を振り返りながらレビューしてみます。
電車で1時間かけて目当てのRCAケーブル探しに行ったこともあったっけ…(懐
要はぼっちヒマ人の無駄使いか
目次
FIFINEはどんな会社?
ちなみに管理人はFIFINEのことは初耳だったため調べて分かったこと挙げてみます。
FIFINEという会社の概要
- 中国の企業である
- コンデンサーマイクなどのOEM製品の製造が前身
- 2015年に最初の自社ブランドのUSB式コンデンサーマイクK028をリリース
- その後コンデンサー+USB方式を踏襲した利便性の高いマイクを発売
- 米アーカンソー州本部のウォールマートへ進出したりアリババグループの国際事業に参加
- 2020年には希少だったUSB-タイプC対応、3カプセル・アレイ・マイクを展開
- 今後アメリカ国内に店舗展開予定
コンデンサー型マイクで培った技術を安価で市場投入している会社です。販売展開はおもにAmazonなどのECサイト。
ただ今回の製品ヘッドセットで気になるスピーカー技術についてはとくに記載を見つけることはできませんでした。
マイクでは一定数以上の評価を得ているようですが、ドライバーユニットを含めた音質の傾向をチェックしたいと思います。
…もし予想外にヒドイ音だったらどうしよう…(提供品なのに)ドキドキ
FIFINE安価ヘッドセット AmpliGame H9の概要
ヘッドフォン種類 | 半密閉型? ※排圧ポートあり |
イヤークッションのタイプ | オーバーイヤータイプ |
入・出力インターフェース | USB-A、もしくは4極3.5φアナログピン |
重さ(公称) | 本体のみ 260g / ドングル含 325g |
重さ(実測値) | 本体のみ246g、マイク付256g、ドングル・コード類含 321g |
スピーカードライバーユニット | 50mm ダイナミック型 |
スピーカーインピーダンス | 32Ω ±15% |
感度 | 95dB ±3dB |
周波数特性 | 20Hz-20kHz |
USBオーディオボックス 消費電力 | 5V±0.25V /50mA(0.25W) |
ビット深度/サンプルレート | 16bit 48kHz/44.1kHz (≒音楽CDレベル) |
マイクの種類 | コンデンサー |
マイクの収音指向性 | 無指向性 |
マイクの感度 | -42 ±3 dB |
カラーバリエーションは今回紹介するブラックのほかにホワイトとピンクが設定されています。昨今のホワイト系の人気や淡いピンクのラインナップで幅広い層にアピールできそうです。
さて音の世界は「スペックが良い=音が良い」がまったく当てはまらない世界。
管理人の経験上「数字の高低はまったく当てにならない」です。それだけに数値には現れないところが楽しみなのがオーディオ機器です。
なお密閉型や開放型の話に関して、AmpliGameH9はハウジング外側がメッシュなどになっているわけではなく一見密閉式に見えます。
しかしハウジングの一部には圧を逃がすポートがあるため、密閉型と開放型のあいの子のような構造となっています。
低音や高音の抜けに変化があるか確認するため排圧ポートを覆ってみましたが、通常の音量では大きな変化はありませんでした。大音量になれば変化が分かりやすくなりますが、逆にこもりの原因になる可能性があります。
ケーブルは布巻気タイプ。品質感向上に一役買いますがが、頻繁に擦れると毛羽立ってくる可能性があります。また高周波を除去するマグネットタイプのノイズフィルターがUSB端子近くに取り付けられています。
また各種ケーブルの長さは以下の通り(根本の屈折防止部は除きます)
- マイクアーム部・・・76mm
- ヘッドフォン部~3.5φ端子まで・・・990mm
- プロセッサ(コントローラー)部~USB端子まで・・・1,905mm
FIFINEヘッドセットの設定方法と注意点
FIFINEの従来からの特徴の1つである「接続設定が簡単なUSB方式を採用」しているため特殊な設定は一切不要です。
USB端子を挿すだけでデバイスの自動認識が完了します
デバイスの選択に関して、Window10/11共にUSB端子を挿し電源をONにすれば自動的にヘッドセットが選択されます。
逆に抜くと元のスピーカーに戻るので非常に簡単ですね。
下はUSBをサクッと挿したところ。
Windows内蔵のドライバーの割り当てが終了するとすぐに音を出せます。
Window10および11ではWindows設定アプリ内でのオーディオのところで「FIFINE Headset」として認識されています。
またデバイスマネージャにおいても「オーディオの入力および出力」そしてサウンドデバイスとしても認識済み。
音を実際に出す前にWindows側、もしくはヘッドセットのUSBコントローラーで爆音防止のため音量を下げ気味にしましょう。
FIFINEゲーミングヘッドセットの音質とサウンドを徹底解説
管理人は配信を行ったりしていません。そのため使用レビューでは以下の条件でシンプルに使ってみました。
- 音楽鑑賞@Spotify
- 映画鑑賞@Amazon Prime Video(Primeのブラウザ視聴は2chソースのみ)
- ゲームクライアントSteamでのボイスチャットしながらゲームプレイ
ゲームプレイ中はキーボードを操作するため、マイクの指向性や感度なども他社製品と比較してどうなのかもレポートします。
またボイスチャットにおいては生声を普段から聞いている子供たちの評価も交えてみます。
FIFINEヘッドセットの音質:2chオーディオ機器として
製品のコンセプト的には2chオーディオを分析的に聴くようなカテゴリではありませんが、ドライバーの評価のため厳しめの検証をしてみます。
なお高音質ソースの存在(リファレンスソース)などは全く使わない試聴スタイルで、ジャンルもかなり偏っていることはご了承下さい。
Spotifyにおいて「宇多田ヒカル/BADモード」「YOASOBI/祝福」「米津玄師/KICK BACK」あたりを聞いてみましたがその印象は
- 音の厚みはそれほどない
- 中・高音と比較して低音感は少し大人しめ(※ただし後述のイヤークッションの位置で変化)
- 中音域、とくに「サ」行のキツさがない自然な音
- 音の解像度は高くない、平凡
- 7.1chモードは回避推奨
ドライバーユニットのセオリーから言うとユニット口径や振幅の奥行が大きいほど低音を出しやすくなります。
しかしヘッドフォンのドライバー口径は非常に小さく、ドライバーユニットのストロークも短いせいで重低音がゴリゴリ出にくいのが常。
AmpliGame H9もその例に漏れず、また価格的な限界もあり低音の量はそれなりのものでした。
しかし低〜中低音はコモったりブーミーさはなく、中音域に被さってくる印象はありません。
そのため低音域の分離感はそこそこあり、比較的明瞭さがありました。
全体的にはすこし中高音よりな印象で、もう少し低音の量感や全体の厚みが出ればベターという印象でした。
ただどの帯域も独特の色付けやクセが少なめなのでモニターに近い音作りのように感じました。
2chソースとの相性
相性は普通!
BGMとして聞き流しながら…みたいな使い方なら最適!
※低音の量感が極端に少ない場合のチェックポイントは後述。
FIFINEヘッドセットの臨場感:サラウンド効果
次にAmazon Prime Videoの映画。
なおWindows(のブラウザ)からの視聴の場合、音声は2chソースとなります。
PCからサラウンド再生させるにはNetflixアプリ経由で再生させるなどの方法を取る必要があります。
しかし今回のAmpliGame H9はDoby Digitalなどのマルチチャンネルに対応しているのではなく、あくまで【疑似サラウンド】なのでソースのチャンネル数はあまり関係ありません。
おそらくスピーカーの位相などをコントロールしているのかな?と想像。
視聴ソースは人気ドラマ「FALL OUT」や戦闘機のスピード感が圧巻な「マーヴェリック」。
- 音場感は狭い
- 期待の疑似7.1chではさらに音場感が狭く感じる。BGM以外が中心に寄る印象
- 音の厚みの少なさは音楽再生ほどは気にならない
- セリフが聞き取りやすく明瞭
まず7.1chも含めて広大な空間を感じられるか?を聞き込んでみましたが…
これは難易度が高かったようです。
数cmの超ニアフィールド視聴になるため、多少の位相のコントロールを駆使しても広い音場感や躍動的な移動感は出せないようです。
なお価格的に上位の疑似7.1chヘッドセット(Logicool G533)でもその傾向はまったく同じで、実際に複数スピーカーユニットがあるサラウンドシステムにはとうてい太刀打ちできません。
どういった処理が為されているのか不明ですが、7.1chモードだと音と音の距離感がさらに詰まって聞こえる印象です。
では7.1chの効果がゼロかと言えば、例えばBGMなどはやや上方向へ定位が変化します。そのため聞こえ方はずいぶん変化します。
総じて7.1chモードにすると
低音がさらに弱めになるなぁ~もっとガンガンに鳴ってほしいな!
低音の量感が少なくなり、相対的に中高音域が少し強調されて聞こえます。
映画ソースの相性
相性は…視聴に耐える!7.1chは不要
アクション系を好む場合には低音はもっと欲しい。音像は全体に大きめながらセリフは明瞭で聞き取りやすい
AmpliGame H9でゲーム体験
最後はPCゲームでの聞こえ方のチェック。
「Cyberpunk 2077」や「Minecraft」での音場感やBGMバランス、そして「フォートナイト」などでボイスチャット視聴してみます。
音場感はやはりそれほど広くありません。
PCゲームでの特徴
- 外部スピーカーと比較して左右の移動感は明確に掴みやすい
- 前後方向は7.1chであってもヘッドフォンの限界を感じる
- 7.1chは音の響き方に違和感があるため2chモードが最適
- マイク性能は折り紙付き。とても感度が良く生声に近い。
音の方向感に関しては左右感は非常にビシッと決まりますが、前後方向は2chそして7.1chともに空間表現に限界を感じました。
ゲームにおいても7.1chモードよりも通常モードの方がやはり自然な音。色付けがなく聞きやすさでも軍配があがります。
7.1chに関してはプロセッシングがどうのこうの、というよりも限られた価格の中で少し詰め込みすぎたかな?という印象で、おまけ感が強いです。
そしてやはりヘッドセットをうたうだけにボイスチャットしながらが最高にフィットします。
SteamクライアントやDiscordを用いてボイチャを行ってみましたが、他社ヘッドセットはマイクをかなり近づけないと拾いにくいのに、FIFINE AmpliGame H9は程よくマイクを離し気味にしてもシッカリ拾ってくれます。
当製品のマイクは無指向性マイクで全方向から拾うタイプです。
そうなると気になるのがボイチャ中のタイピング音。AmpliGame H9も確実にタイプ音を拾ってしまう反面、Logicool G533と比較して青軸キーボードの音量がほんの少し小さく感じました。不思議。
マイクのチューニングは確実にFIFINEに1日の長があります!
(番外)PS4/5との接続
FIFINE AmpliGame H9は、Playstetion 4 / 5対応です。
使用するインターフェースはPCと同じくUSB-A端子。
基本的にはUSB端子を指すだけでヘッドセットに切り替わります。PS4内の設定を見てみると正常に入出力デバイスを認識していました。下の2枚目画像のように「自動切り替え」が設定されていれば特にすることはありません。
もし変更されない場合には「出力機器(=ヘッドフォン)」と「入力機器(=マイク)」の切替が必要になります。
(番外)Switchとの接続
任天堂Switchの場合、USB-A端子がないため従来のヘッドセットと同じく4極のアナログ端子を使います。アナログ端子で使う場合は、USB-A端子---コントローラーからアナログ端子を引き抜きます。
Switch本体の天面にPINコードを挿せば自動認識されてヘッドセットに切り替わります。特に手間はありませんね。
価格差2倍の製品と比較してみた
安価な製品からそこそこの価格帯まで幅広く製品展開を行うLogicoolはおそらく日本で一番ゲーミングギアを販売している企業。
そのなかでワイヤレスなのもあり価格が2倍以上のひらき(現在1万4千円台が)ある【Logicool G533】というワイヤレス製品と音質比較、およびマイク比較をしてみました。なおヘッドセットのことはほとんど何も知らないため、単に知っているメーカー品ということで過去に購入した製品です。
- 低音の量感や重さ・・・G533の勝ち
- 中音域ボーカルのクセ(サ行のクセなども含む)・・・AmpliGame H9の勝ち
- 高音域の明瞭さ・・・AmpliGame H9の勝ち
- 音場感/サラウンド感・・・G533の勝ち
- マイク性能・・・AmpliGame H9の圧勝
- 疲れ感・・・バッテリレスのAmpliGame H9の勝ち
- 耳のムレ感・・・G533の勝ち
- 利便性・・・ワイヤレスのG533の勝ち
本来は価格的にはまったく勝負にならないハズですが、意外にAmpliGame H9も負けていません。ドライバーユニットまわりはLogiの特徴、そしてDTS Headphone:X 7.1に対応している部分は単純にコスト差が大きいかと思われます。
聴感上G533は低域の鳴りっぷりなどに色付けはなされています。そのため迫力は1枚も2枚も上手になりますが、反面G533は高音域がやや大人しく感じます。
なおロジクールG533のドライバーユニットはやや前よりに固定され、かつ後方に向かってややスラントして取り付けられており、より耳に音が届きやすい構造になっています。こういったところにも音圧感を感じやすい工夫がされているのかもしれません。
音楽再生における腰の据わった鳴りっぷりは価格の分だけG533に軍配があがりますね。ただ音楽ジャンルによってはボーカル帯域で刺激的な音が出ないAmpliGame H9はかなり聞きやすい印象です。
ヘッドセットの快適さ
快適性に直結するイヤークッション周り。ここは外耳の大きさなどにより快適性に個人差が生まれます。質感はもっちりとした柔らかな弾力感があります。
外皮が薄いイメージの柔らかさなので耐久性がどうなのか気になります。耳あたりは非常に良いです。ただし密封性と引き換えにムレやすいというデメリットも。
そのクッションの口径は小さめだと思います。手計測では
- クッション内径のヨコは約40mm
- クッション内径のタテは約60mm
外耳がそれほど大きくない管理人の場合ギリギリ耳がすっぽり覆われる感じですが、ずさんな装着を行うと密閉度が落ちるせいか、低音が著しく損なわれます。
これは先のクッション内径が、人によってはやや小さいことが原因となっています。
実際の装着は、やや前よりにズラすことで良好な音域バランス(とくに低域の量感)を得られました。
ただすこし耳介(じかい)が若干前に押される感じなので、もう少しクッション内径に余裕が欲しいかなというのが正直なところです。
ヘッドセットのバンドの調整方法と快適性
ヘッドバンドは引き出す方式。小刻みなノッチ感がわずかにあるタイプでヘッドを支えるフレームはスチール製です。
そのバンドはおそらく合皮で巻かれたもので、頭側はやはりモッチリとした柔らかなクッションでとても快適です。手に取ったときの品質感も価格を考えると上々という印象です。
FIFINEヘッドセットの長時間使用による疲れ
有線方式であるメリット「軽量であること」の恩恵が現れており、映画視聴やゲームなどおよそ1時間半ほど連続使用してみましたが、とくに疲れは感じませんでした。
ただしヘッドフォンの宿命であるムレは回避できません。
FIFINEヘッドセットのAmazonでのレビューをチェック
FIFINE製品は主に各国のECサイトで販売されています。店舗をもたないため、購入には各販売サイトでのレビュー評価に頼ることになるでしょう。
そこでAmazonでのレビューをザックリ拾ってみます。
2024年6月21日現在のレーティング一覧は以下の通り。
(5 / 5.0) | 42% |
(4 / 5.0) | 39% |
(3 / 5.0) | 14% |
(2 / 5.0) | 0% |
(1 / 5.0) | 6% |
総評価数はまだ87件と少なめで平均レート4.1です。件数に関しては6月時点で月100台以上販売されているようなのでこれからもレビューが増えてくると思われます。
なおサクラレビューや恣意的なネガティブ評価も含まれている可能性も排除できませんが、おおむねユーザーに好評な製品であると言えるでしょう。
高評価の意見を拾ってみると
- 安価なわりにはマイクの性能が良い
- コスパがとても優れている
- 音質・低音感などは評価が分かれる
反対に「悪い」のレート1に関しては製品の初期不良の可能性がある事象です。
ただ評価の低い製品はレート1や2で10%を大きく超えてくる製品もあるため、AmpliGame H9は概ね悪い評価は少ない製品とも言えます。
音質に関しては、過大な期待は禁物ですが、価格と性能がバッチリかみ合っていると言える値付けだと思いました。
セール時やクーポン配布期間であればさらにコスパは上がります。
FIFINEのサポート体制
国内では修理対応はしておらず、該当製品への交換となります。
Amazonにおいて製品の保証は1年間と明記されていますが、Amazonの注文番号をFIFINE公式へ登録すると
+1年間の延長保証あり
初期1年に加えてトータル2年間の交換保証が付与されます。
※ただし「購入は、(Amazonの)FIFINEの公式チャネルから行うものとする」
公式案内ページ https://fifinemicrophone.com/pages/privacy-warranty-policy
(英語のためブラウザで翻訳してください)
公式登録ページ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeawn3neg_Hp0BAgDlp5D8B9iqx1RuEEqHxtMRw4qfwg7aZRg/viewform
(英語のためブラウザで翻訳してください)
また「当該事象をFIFINE側が不具合であると確認した場合、同一新品製品との交換対応を行い、送料はFIFINEが負担」とも明記されています。1年で元が取れてしまいそうな価格の製品ですが、必要に応じて延長保証の登録が可能です。
まとめ:コスパで選ぶなら最強のデバイス
AmpliGame H9のレビュー評価ではおおむね高評価で、「価格のわりには音が良い、マイク性能は価格を超えた性能」というレビューが多数。管理人の評価もそれに即したものです。
足音の認識が重要なフォートナイトなどのFPSジャンルも含めて、音が明瞭に聞こえる点はハッキリとメリットと言える製品でしょう。(奥行き感が出ればなお良し)
低音域ゴリゴリな製品はゲームや映画視聴の迫力で勝りますが、当製品のように多少低音がスリムな方が微細な音を聞き逃しにくいと感じました。
また派手にドンシャリ音に色付けされたりしていなため、どちらかと言うとモニター系に近いでしょう。
FIFINE AmpliGame H9の総合評価
管理人のヘッドセットとしての総合評価は、5,000円という価格を考慮するとボイチャしながらのゲームでは星4つです!
マイナス1点分は、もう少し全体の解像度感と音の厚みという点を期待して厳しめの採点としました。
価格的にドライバーへコストが掛けられないのは仕方ありませんが…なお比較したお値段2倍以上のLogicool G533と比較してもマイク性能はダントツの性能です。
音楽や映画の再生だったら、もう少し音の厚みや低音の量が欲しいな
あらゆる用途に使える製品は得てして高額なもの。そのなかで5,000円という価格帯のAmpliGame H9でその性能を生かし切れるのは
ボイスチャットを併用したゲームに特化した用途です!
なかでもマイクの性能が非常に素晴らしくヘッドセットを入れ替えながら何度も試聴しましたがAmpliGame H9がダントツの聞こえやすさ。
ボイスチャットやオンライン会議、そして録画配信などコチラの声を明瞭に正確に届ける意味で、マイク特化メーカーであったメリットが最大に生かせているデバイスです。
なお管理人は低音感をわりと重視する聴き方になりますが、イヤーカップ位置を耳や顔に対して少しずつ位置調整してやると低音感が増えるポイントがありました。
下のようにLogicool製品と比較してイヤークッション内径が若干小さめなのが影響している可能性があります。
耳の形や大きさ、側頭部の形でイヤークッションの当たり方が変わり密閉度が変わるためだと想像。このあたりは側頭部やあご関節付近の形などでケースバイケースの調整になりそうです。
以上の理由から適当に装着するとクッションとの間に隙間ができやすく低音が逃げてしまいます。そもそもドライバーユニットが小さいため、密閉度を上げて音圧が確保できればより良く聞こえます。
…あの、バランス的に低音が弱すぎる気がするんだけど…
そんな場合は顔に対してイヤークッション位置を微調整してみてください
逆にマイク性能では価格が2倍以上違う製品も圧倒します。ボイスチャットが俄然楽しくなるヘッドセットです。特にマイクを口に極限まで近づけないと声を拾わないなどで困っている方の参考になれば。
5,000円前後の安い価格帯で登場した戦略製品と言えるFIFINE AmpliGame H9、ヘッドセットの入門機として非常におススメな商品です。
なお管理人としては(イマイチ使いどころが分からない)7.1ch部分は外したうえで更なる高音質化を期待します。
はじめてヘッドセットを購入するのに高額なものはちょっと…と躊躇する場合、1つの候補として考えてみてはいかがでしょうか。
では!