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Windows10 エクスプローラの検索窓に履歴がまったく出ない!に対処

2024年3月23日

Recovery Serch-Box_TOP

https://creas-labo.org

ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは、Windowsって気分屋過ぎるだろっと常々感じるゆびきたすです!

今回Windowsの「検索」に関する不具合に対処してみました。

ある日仕事中にふと気づきます。

相当数のフォルダの中から該当するフォルダやファイルを見つける場合にWindows エクスプローラの右上の検索窓でよく検索します。

Serch Histories

Windowsを使う人なら必ず使う(ファイル)エクスプローラですね。

Recovery Serch-Box

しかし正確に覚えていないのですが、ある時から検索履歴が一切出なくなりました。
通常だと3件ほどは出るはずなのですが…でも3件って少なすぎるでしょ!?というのは置いて、事例を検索してみると巷ではそこそこ発症している不具合のようです。

検索時ヒットするのはWindows設定アプリ内の「検索」>「履歴」の下【検索候補の質を向上するには~】の確認方法。
しかしそもそも基本デフォルトでオンになっているので触る必要がありませんでした。

たった3つの履歴ですが、同じワードを繰り返し入力するのはかなり手間で地味に支障がでます。

そこで管理人環境で一発で解決方法を解説します。
なお同じ症状にPCが管理人と同じ事例とは限りません。もしこれでもダメなら本当にすみません…

エクスプローラの履歴表示の回復方法

行うことは1つ。

Windows標準機能の【グループポリシーエディタ】で所定の操作を行う

管理人環境では設定を元に戻してもそのまま履歴の表示ができるようになりました。この操作はWindowsのエディションが【Pro】以上ならば比較的簡単に試すことができます。

まずグループポリシーエディタはWindows設定がより詳細な設定ができるMicrosoftの管理コンソールです。
通常だとリスクの大きなレジストリ操作を行うような簡単なインタフェースで実現できるとても便利なツール。

注意点は先に少し触れましたが、Windows エディションが「Pro」(もしくは企業向け「Enterprise」)であることです。

残念ながらHomeエディションには、そもそもグループポリシーエディタは呼び出すことができません。

なお現在使っているWindowsのエディションの確認は下記「ms-settings……13443」の文字リンクを押し、ブラウザ上部に出てきたアラートで「開く」を押すと一発で表示できます。

Windows Edition

Windowsの仕様】のエディション項目がHomeとなっている場合、グループポリシーエディタは使えません。

諦めてください!

というのは酷なので参考情報として以下に載せておきます。
なお管理人の手持ち環境はすべてProエディションのため、DOS画面でのインストール完了までの確認しかできませんでした。

(参考)Homeにはないグループポリシーエディタの適用方法

この方法はMicrosoftから正式に案内されている方法ではないため、インストールできたとしてもエディタの動作の保証はできません

上記の参考にしたサイトでも「動作しない」という意見も見て取れます。

なお日本語で解説している様々なサイトでも記載されている内容は同じでした。

主にバッチファイル(.bat)から適用する方法です。
同じことを管理者権限のコマンドプロントでもできます。(※下段のURLサイトで解説)

なおグループポリシーエディタのインストールに際して注意事項を少しだけ記載します。

  1. 何らかのシステムのバックアップを必ず取り、システムを戻せる状態にすること
  2. インストール方法は多く報告されているが、逆にエディタを削除する方法は見つからない
  3. 環境により100%うまくいくとは限らない
  4. 間違った編集を行うと危険

巷のバックアップソフトを使用して外部から回復させることがベターですが、最低でもシステムの復元などでは行うべきでしょう。

トラブル時、自分で検索して何とかできる人でないと厳しいでしょう。

バッチファイル作成からの適用

Win Homeにグループポリシーエディタを適用する方法①バッチファイル

Win10 Right-Click-Menu

Win10:デスクトップ上などどこでも良いので何もないところで右クリックして「新規作成」>「テキストドキュメント」クリックして空ファイル作成。
Win11:同じく右クリックして最下段の「その他のプロパティ」で旧来メニューに切り替えて「新規作成」メニュー表示。以下Win10と同じ。

以下のコマンドを新規作成した白紙のメモ帳へコピペします。

ここでファイルを上書きして閉じても、名前を付けて保存してもOK。

上書きの場合ファイル名が「新しいテキスト ドキュメント.txt」となっています。ファイル名は何でも良いのですが、「.txt」のドット以降のファイル拡張子を変更します。

その際に確認するのは、登録された拡張子を表示する設定にしているのか、Windowsデフォルトの表示しない設定にしているのか、です。

普段【フォルダーオプション】から拡張子を表示する設定にしている場合には「.txt」部分を「.bat」へ書き換えます。アラートが出ますが「はい」で変更。

Select All Files
Change Extension To Bat

もし拡張子表示をしていない場合は、少し戻りますが「名前を付けて保存」するときのウィンドウで、【ファイルの種類】部分の「テキスト文書(*.txt)」を「すべてのファイル」へ変更。その後ファイル名のお尻に「.bat」を付けて【保存】します。

Change Extension

テキストファイルのときとファイルのアイコンが変わり、歯車のようになっていれば準備完了。

最後にbatファイルを右クリックして「管理者として実行」をクリックすればDOS画面のようなものが走ります。

「続行するには何かキーを押して何かキーを押してください」と表示されたら適当にキーを押して終了。
これでグループポリシーエディタはインストール完了です。

なお先ほどのbatファイルの場所と同じところに「List.txt」なるファイルが生成されますが、これは単にログを記録したファイルなので捨ててOKです。適用させた後全消ししても問題いありません。

コマンドプロンプトから適用

Win Homeにグループポリシーエディタを適用する方法②コマンドプロンプト

Start cmd.exe as Administrator

スタートメニューの検索枠に「cmd」と入力すると右欄に現れる「管理者として実行」をクリックします。

黒いDOS画面に上記のコマンドを1行ずつコピペして「エンター」を押し、それぞれで「正常に完了しました」が出るまで待ちます。

Run cmd.exe

「C:Windows¥System32>」と再度表示されたらウィンドウを消して終了させます。
これでグループポリシーエディタはインストール完了です。

グループポリシーエディタから検索履歴を復活させる方法

GPEDIT

手順を簡単に言うと

  1. 検索履歴保存を一度有効にする=履歴を保存しない設定
  2. 無効へ切り替える=履歴を保存する

つまり元々履歴保存が有効状態だったものを無効にし、次にその反対の動作を行います。

以下のように行います。

step
1
グループポリシーエディタを起動

Type gpedit@SerchBox

タスクバーの検索ボックス内に「gpedit」と入力(インクリメンタルサーチなので全文字入力しなくても出る場合あり)し、「グループポリシーの編集」をクリック。

Type gpedit.msc@FileSerchBox

上記の方法で出ない場合キーボードのWindousキーと「R」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを出します。

続いてそこに全小文字で良いので「 gpedit.msc 」と入力。group・policy・editの略ですね。

step
2
ユーザーの構成から「管理テンプレート」

Select_explore

現れたウィンドウの左欄「ユーザー構成」左の「 ∨ 」を押して下へ展開し、「管理プレート」左の「>」をクリックして展開。
そこで「Windows コンポーネント」もクリック展開します。そしてやや下あたりへ移動します。

step
3
エクスプローラー項目内へ

Select Serch-Box-Setting

さらに「Windows コンポーネント」左の「>」をクリックして「エクスプローラー」のフォルダアイコンをクリック。

ウィンドウ右一覧に移り、「エクスプローラーの検索ボックスで最近検索したエントリの表示を無効にする」をダブルクリック

step
4
一度有効化して適用し、再度未構成に戻す、

「ん?」と思われた方もいると思いますが、ここは本来、正常に履歴が表示されているのを無効化する設定箇所です。

ここで明示的に一度未構成の状態(=デフォルト履歴が有効状態)を「履歴無効化を有効」(つまり履歴をオフ)にします。

Select Enable@Serch-Box-Setting

一度「有効」にポイントし右下のOKをクリックして閉じます。万全を期すならばここで一度Windowsを再起動してください。なお管理人環境では不要でした。

Not Configured@Serch-Box-Setting

再度同じ設定箇所を開き、「有効」になっているのを「未構成」に戻してください。無効(=履歴無効の無効化でつまり履歴有効化)でも良いです。

ここでも再起動して確認してみてください。

これで履歴が復活したら完了。完了できない場合は違う箇所にトラブルが出ています…

まとめ

Serch Histories

今回の処置は「何かが壊れてしまったのではなく、何かが引っかかっている程度」へのトラブル対処法でした。

グループポリシーエディタが適用されていないHomeエディションでは手間が増えるのと、動作が確実に適用されるわけではないというリスクがあり、ハードルが少し高めです。

なおこのグループポリシーエディタ、見ていると非常に細かな設定ができて少し楽しいのですが、設定しても何故か反映されない項目もありやや謎アプリではあります。デバイスドライバの自動インストールなどは顕著に「無視」されることも。

さて簡単なポリシー操作だけで検索履歴がもし復活できる一助になれば幸いです。

それにしてもWindows、いつまで経っても個体差いろいろですね…
いっそmac系の方がハードもOSソフトも設計メーカーが揃うので楽かもしれないと思う今日この頃。

では!

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