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ATERNOS: マイクラ無料サーバーの立て方をザックリ解説

2022年10月19日

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Aternos Server TOP
ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは!

ゆびきたすです。

どうせゲームするならぬるぬる高FPSでしょ!
でも無料のサーバーでも可能?

世の中にPCゲームする人は精細な解像度を求める人、とにかく画質は低設定でフレームレート重視の人、好みいろいろ。

中でも下の2点を気にされる方は一定数いらっしゃると思います。

  • グラフィックスの高フレームレート
  • モニターの高リフレッシュレート

なお混同されやすいのが「FPS」と「リフレッシュレート」。

動く絵は「フレーム」という画像が複数連続で表示される仕組みなのは万国共通。
フレームはパラパラ漫画の1枚1枚の絵を想像すると分かりやすいでしょう。

FPS(Framerate Per Second)とは?
1秒間あたり出力できるフレーム数。
単位はFPS
少ないとカクカクして見える。
主に「グラフィックスの出力」能力。
リフレッシュレートとは?
モニター表示で1秒間にリフレッシュ(更新)される回数。
単位はHz

仕様上大きくうたわれていないモニターは60Hzであることが多い。

さて今回のトピックは無料のAternosを使ったマルチサーバーとFPS
サーバーとクライアントで分けると負荷が分散されると聞いたことがありますが本当でしょうか?

これが今回の検証の発端につながります。
多くのサイト情報でAternosはカクカクしているイメージでしたがどうでしょうか。

結論から言うと

Aternosでプレイ中のFPS

・ぬるぬるスムーズネスはクライアントPCの性能による

・そこそこのCPU・グラフィック性能があれば移動は滑らか

手持ちのPC性能によるというのは身もフタもないのですが、Aternosサーバーが一律でカクカクしているわけではありません。
また「移動は」と書いたのは訳があります。

では解説していきます。


※無料サーバーと比較するため、国内最安とうたわれる有料「Agames」を検証してみた記事は以下。
有料と無料は果たしてどのくらい違うのか?を検証しました。

MultiPlay EyeCatch@Agames
AgamesでForgeマルチプレイ:国内最安サーバーの立て方と契約の注意点

以前Aternosという無料サーバーでマルチをしていました。
そうすると解決したい課題も見えてきます。
まずはラグを何とかしたい、でもできるだけ安価に。
それを実現すべく国内最安とうたわれるAgamesというサーバーを、使い方を含めて検証!

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Aternos 登録は簡単・手間なし

Aternos Account 01

無料サービスの登録はある程度覚悟が要ります。

メールアドレス登録、および認証など煩わしい場合もあり、メアドに関しては知らないサイトで登録したくない気持ちもあり…

しかしAternosはかなり簡単。
基本的にメアド登録は任意アカウント名とパスワードで登録完了

こちらAternosから入ります。

Aternos Account 02

アカウントを新規作成するかGoogleアカウントがあればそちらでログインも可能です。

パッと作ってささっとサーバー設定に行けます。

Aternos Account 03

「アカウント作成」から入る場合
まず好きなAternosアカウントの名前を任意入力し次の画面で任意のパスワードを入力。もしくはパスワードではなくGoogleアカウントでログインして紐づけすることも可能。
最後に「アカウント作成」を押して完了

「Googleでログイン」から入るとGアカウント選択画面に切り替わるので紐づけするアカウントを選択、その後の画面でAternosアカウント名を任意で入力し「アカウント作成」ボタンで完了。

マルチサーバーの中では個人情報の入力も無く最も楽なタイプでしょう。

なお記事中の操作側である手元のPCを「クライアントPC」と表現します。

なおマイクラのクライアントとかサーバーの動作の仕組みがイマイチ分からないという方向けには別の記事でザックリ解説をしています。
プログラマーでも鯖管でもない、ちょいゲーマー風の筆者が一生懸命説明してみます。

「Java版マインクラフトのクライアントとサーバーとは:ザックリ解説」

では次に作成したアカウントでサーバーに入りそのままプレイしてします。

デフォルト設定でプレイ

Atrenos Server Top Page

では実際のサーバー側の設定を行います。

すべてMicrosoft Edge、Google ChromeやSafari、Firefoxなどのブラウザから行います。

サーバーの立て方:ワールドの作成方法

Aternos Server Settings 01

先ほど作成したアカウントでログインしてみましょう。
上の写真のようにサイト内にはたくさんの広告が貼られていますが、真ん中の「+サーバーを作成」からスタートします。

Aternos Server Settings 02

「サーバーを作成」画面で
①Java版かBE版を選択
今回はJava版で作成しました。
(Bedrock Edition:Win10版やPS版、Switch版)

②あとは「+作成」ボタンをクリックでマルチサーバーは作成完了
とても簡単。

Aternos Server Settings 04

初期状態では2022年10月現在最新版のバージョン1.19.2かつ「Vanilla(バニラ)」で作成されるようです。
そのままで良ければ「起動」ボタンを押せばサーバーが起動。

接続アドレス」を押すとサーバーの住所が表示されますのでコピーしておきます(アドレス欄の「コピー」ボタンでも同じ)

では作成したサーバーのワールドへログインしてみます。

通常通りマイクラのランチャーを立ち上げ、先ほどのサーバー側のマイクラと同バージョン、今回は「1.19.2」で起動させます。
※2022年10月現在Aternosデフォルトサーバーはバージョン1.19.2かつ「バニラ」
(ランチャーでmodなしの「バニラ」プロファイルから起動)

Aternos Server World Login 01

いつものマイクラの起動画面で「マルチプレイ」を押します。

Aternos Server World Login 02

マルチプレイ未体験の場合サーバー欄が空なので右下の「サーバーを追加」をクリック

Aternos Server World Login 03

サーバー情報の編集画面で上段に任意のサーバー名を入力。
ここはAternos側の情報ではなく操作側PCのマイクラ内で付与する名前なので好きにつければOKです。

下段には先ほどコピーしたサーバーアドレスを貼り付け。
入力出来たら「完了」ボタンを押します。

Aternos Server World Login 05

正常に登録出来たらサーバー一覧のアイコンが読み込まれているのでアイコンを押す、もしくは下の「サーバーに接続」ボタンを押します。
問題なくサーバーのワールドに入れたでしょうか。

Aternos Server World Login 04 OFFLINE

なおウェブからサーバーを起動した後、もたもたしているとAternosサーバーが閉じられてしまうので迅速に接続しましょう。

もし間に合わなかった場合はもう一度ウェブからサーバー起動し、マイクラの方のサーバー一覧の「更新」を押せばオンライン表示に変わります。

以上でサーバーへ入れたと思います。

Aternosサーバー: 操作感とラグ

fps Check

ではFPS数値を見てみます。

検証したPC構成はCPUが今では下の下仕様。

  • ケース/Fractal Design R6
  • CPU / Intel Core i7 8700K@ALL 4.7Ghz
  • マザーボード / Asrock Fatal1ty Z370 Gaming K6
  • メモリ / CORSAIR DDR4 VENGEANCE LPX 8GB×4(XMP3200)
  • グラフィックス / GIGABYTE AORUS GeForce RTX3090 MASTER 24G
  • SSD / WD Black SN750 1TB x2、WD SATA BLUE 1TB+2TB

通信環境それほど劣悪な環境ではありません。

Lag Report
国内サーバーへの接続としては標準的な10ms台

また自分のクライアントのワールドをアップロードして使用します。
(自ワールドや配布ワールドのアップロード方法は後述)

まずAternosデフォルトの描画距離「5」シミュレーション距離MAX値「5」に揃えて比較します。
描画クオリティやアニメーションに関しては全て「高」設定。
(解像度はフルスクリーン3,840×1,600ピクセルのウルトラワイド環境)

  • 描画距離=グラフィックによって描画されるチャンク単位の距離。値が大きいと遠方まで見える。
  • シミュレーション距離=「演算距離」ともいう。自分中心に回路や植生状態が計算・演算される距離

恐る恐る動かしてみると…

普通に移動がスムーズ

意外というかカクカクするのを想像していただけに拍子抜け。

ローカルとAternos:FPS(フレームレート)比較

看板やチェスト、ホッパー、地下のスライムトラップなどやや重めの拠点付近と出来たてのワールドでFPSを見てみます。

やや重めの拠点でのFPS計測

写真の場所は少し重めの拠点です。
額縁200以上+各アイテム、いくつかの回路・ホッパーなど。
※額縁を撤去するとものすごくFPS上昇します

注釈:拠点は7年前にYouTubeを見て丸パクリで建てた家です。
Minecraft How to build a house」さんのチャンネルの「マインクラフト: 家の作り方 ”簡単のおしゃれな家を作ろう」という動画を参考にしました。

自環境のみのシングルプレイ時。

動き回ると負荷がコロコロ変わるのですが、100~140FPSくらいです。

SinglePlay Local 5Chank Load
完全ローカル環境:描画5チャンク、演算5チャンク

続いてAternosのサーバー。
こちらも同じ傾向で動き回ると100弱~130FPS強。

SinglePlay Server 5Chank Load
Aternosサーバー::描画5チャンク、演算5チャンク

写真では差があるように見えますが、いづれも最大値。
あちこち動き回る移動時は両者の差はほぼありません。

因みにAternosサーバの管理画面で、負荷の参考値「TPS」が確認できますが、MAX20のままで意外と低処理状態。
メモリは2.4GBほどのようです。

TPS

元シングル環境のワールド程度では、サーバー処理的に大きな負荷は掛かっていないようです。

次にAternosで設定可能な最大の描画距離10チャンクにそろえて比較。
(Aternos設定ではシミュレーション距離は最大5まで)

まずは自環境のみの10チャンク・シングルプレイ

SinglePlay Local 10Chank Load
完全ローカル環境

大きく20FPSほど低下しました。
はっきりと描画負荷が増えています。

続いて10チャンク描画のAternosサーバー

SinglePlay Server 10Chank Load
Aternosサーバー

ローカル環境のシングル時最大値も並びました。

どちらもサーバーの「シミュレーション距離5」は不変

全体のFPS低下の原因は「描画距離」が伸びたものと言えそうです。
つまりクライアントの負荷が増したことが原因でしょう。

立てた直後のワールドでのFPS

適当に「0000」というSeed値で作成した以下の未建築ワールド比較。
描画10チャンクです。

ローカル環境が640FPS台。
動きのあるエンティティも少なく回路や建築物がないので軽い状態です。

Single Play Local 10Chank seed 0000 Loaded

対してAternosサーバー接続の場合は620FPS台。

Single Play Server 10Chank seed 0000 Loaded

20FPSも差があるように見えますが、動き回るとやはりそれほどFPSの高低差はありません。
出来たてのワールドでは負荷がかなり低めでその差は3%ほどで誤差に近いです。

8700kくらいではAternosサーバー側の処理とそれほど能力に違いがないのでは?と思いました。

クライアントのハードウェア性能を落としてみる

クライアントPCのハード性能がもっと弱い環境でもFPS数値を見てみました。
( Intel4770+nVidia GTX1080Ti、FHD環境 )
10チャンク描画・5シミュレーション距離設定です。

4770のPCのローカル環境プレイ時は70FPS後半から90FPS付近。

4770@Local fps

Aternosサーバー内では80fp後半から100FPS前後。
写真では最大110FPSまで行きました。
サーバー機能が分散されてクライアントPCにとっては負荷が軽くなった印象です。

4770@Aternos fps

概して混みあっていない場合のAternosサーバー自体が処理能力が低すぎる、ということはなさそう。

なおマイクラ内の時間帯(mobスポーン条件)やマルチ人数でもFPSは変化します。
人数が多かったり回路やエンティティ発生規模が大きいとFPSが大きく低下するでしょう。

AternosサーバーでのFPS

検証のマルチ環境は2~3人ほどで軽く遊ぶ程度です。

これくらいでは自環境でサーバーとクライアント兼任する場合とサーバーのみAternosに接続する場合とで大きな差はないという印象。

大きくFPSを左右するのはクライアントPCの性能。
ワールドが軽くCPU・グラフィックがそこそこの性能がある場合はAternosでも高FPSが出そうです。

しかし回路や建築物、参加人数が増えていくと高性能なサーバーと差が出てくると思います。

さらっと触った感じでは

ポイント

・2~3人でマルチプレイ

・大規模建築や回路を避ける

くらいの条件では比較的高めのFPS維持が可能でしょう。

しかし長く使っていると次第にワールドも重くなっていきます。

そういう意味でサーバー性能のアップグレードプランがないので限界がありますね。

Tips (1):Aternosサーバーの各種設定

サーバーの起動方法に続いて、ここではデフォルト状態を変える設定について解説。

マイクラサーバーの種類の変更と注意点

マイクラ標準の「Vanilla(バニラ)サーバー」からの変更は

  • バニラ、paper、Forgeなどのマイクラサーバーの種類の変更
  • 1.19.2、1.16.4などマイクラのバージョンナンバリングの変更
  • 使用するmodやプラグインの選定

などが可能。

変更方法は一例として以下の場所から行います。

  • modやプラグインを活用したサーバーの種類へ変えたい場合は「ソフトウェア」へ
  • 「1.18.2」などのバージョンのナンバリングを変えたい場合は写真の「バージョン」ボタン
    もしくは左欄の「ソフトウェア」からVanillaほか「サーバー名」を選択
  • modやプラグインは「modpacks」へ
Software@java

遊びたいサーバー・バージョンなどへ変更してみましょう。

但し変更すると現在のバージョンやワールドは削除され、再インストールとなります。
それまでのワールドも無くしたくないのであれば、一旦自分のPCにワールドをダウンロードして保存しておきましょう。
(ダウンロードのやり方は後述)

Aternos Server Other Version

なお複数アカウントがあれば複数の種類で遊べそうです。

お好みのワールドのアップロード

World Upload

今まで自分のPCで遊んでいたワールドを使いたい場合や配布ワールドを使用したい場合はAternosサーバーへアップロードすればそのワールドが使えます。

管理画面の左欄の「ワールド」をクリックし、出てきたワールド編集画面の「アップロード」からファイルを選択してアップロードします。

ワールドがそもそもどこにあるか分からないよって方は以下をしてみて下さい。

ワールドデータの場所

Windowsキー+Rを押して出てきたウィンドウに %appdata%\.minecraft と入力してエンター

「.minecraft」フォルダ内の「saves」の中に今までに作成したワールドが個別フォルダで格納されています。

これをAternosへアップロードすれば完了。

ワールドデータをダウンロード(バックアップ)

World Download

今度はトラブル対策やサーバーへ変更を加える時のバックアップ方法。
とても直感的で簡単です。

上のアップロード項目と同じく管理画面の左欄「ワールド」から入り「ダウンロード」ボタンを押して、任意の場所へ保管してください。

ホワイトリストとUUID

Setting White List

手間は増えますが、基本的にはホワイトリスト設定するのをおススメします。

ホワイトリストは、サーバー管理画面(上写真の左欄)の「設定」をクリックすると「server.properties」画面に入れます。
そのなかの「ホワイトリスト」をチェックオン。
これでリストに無いユーザーはワールドへ入れません

次に実際にリストにユーザー登録をします。
その時必要なのが「ユーザー名もしくはユーザーID」なるもの。
※以下「ユーザー名/ユーザーID」を「ユーザー名」と統一

自分のアカウント情報でどの部分がユーザー名に該当するのか不明な方も多いと思います。
筆者も同じで、探し回りました。

調べ方は以下のようにして下さい。

  1. 自環境のシングルプレイ時の好きなワールドを起動
  2. ワールドに入ったらまず「/」と入力しコマンド欄を出す
  3. 続けて「list uuids」と入力しエンター(listの後ろに半角スペース
  4. 出てきた「○○〇/アルファベットの数字の組み合わせ羅列」がID

コマンド欄が以下のようになっていれば大丈夫です。

/list uuids

※初めにコマンド欄を表示する「/」入力後に上のコマンドをコピペすると文頭が「//」となりエラーになるのでご注意。

UUID on Minecraft command
UUIDは隠す必要はないのですが一応適当にボカシています

なおアルファベットと数字の組み合わせの文字列が「UUID」と言われるプレーヤーに付与された識別名です。
(実際にはmobやエンティティなど全てにこのIDがあります)

上の写真で先頭の文字列(/より前ユーザー名です。

ユーザー名の確認は他にマイクラのランチャーからも可能で
ランチャーの左下「設定」から表示された画面の「アカウント」をクリック

User ID On Minecraft Lancher
Registered User and Regist@WhiteList

このユーザー名をホワイトリストへ登録することによってそれ以外の人がワールドへ入れなくなります。

また 「/」の後ろの32文字の小文字アルファベット&数字が「UUID」を表します。

ユーザー名とuuidは紐づいていて、UUIDの方は一切変更できません

ホワイトリスト登録ではユーザー名でもUUIDでもどちらでもワールドへ入ることができました。

White List ID

UUIDはユーザー名から簡単に取得できるサイトもあります。
(使用は自己責任です)

参考: Minecraft UUIDチェックサイト

オペレーター権限を付与

Console no op

サーバーを立てた直後プレイをしていると、例えばクリエイティブなどにモード変更したりする場合コマンド入力してもエラーが出ます。
例えばサバイバル、クリエイティブを切り替える「/gamemode 〇〇」などです。

この操作を行うためには「オペレーター権限」(op権限)というものが操作するプレーヤーに付与されている必要があります。

なおサーバー作成の直後は権限者は不在の状態。

オペレーター権限はゲーム内でのコマンドオペレーションなどの各種変更に関わる部分です。

やり方は2つ。

基本的に1番目の方法で良いでしょう。

1.サーバー管理画面の「接続済みプレイヤー」から

サーバー管理画面の左欄「接続済みプレイヤー」をクリック。
「権限者」という項目から設定が可能です。

Operator

空欄になっているので薄く「ユーザー名」のところに先の「ユーザー名」を正確に入力。
続いて「+追加」を押せば完了です。

Add Operator

2.サーバー管理画面の「コンソール」から

サーバー管理画面の左欄「コンソール」をクリックします。

Console

黒い画面に白文字でログが出ている部分の一番下に

/op (ユーザー名)
もしくは
op (ユーザー名)
※/(シュラッシュ無しでも同じ)

と入力し、エンターで確定。

Console op

※ここは先の長い文字列の「uuid」ではありません。
もし入力しても英語で「コマンドの引数が正しくありません」と表示されエラーになります。

op権限が付与されると下のような表示になります。

Console Server op

これでゲーム内でコマンド操作できます。

なお他のユーザーを追加でOP権限者にすることも可能ですが、セキュリティやミス設定の可能性には配慮した方が良いでしょう。

Tips (2):サーバーの種類とmod

Aternosの「ソフトウェア」内にはVanilla以外いろいろなものが並んでいます。
Aternosで使える複数サーバーを少し補足。

いくつかサーバー名に/Bukittと付いていますが、恐らくこれは「Bukitt系プラグインサーバー」という意味だと思います。

Javaマイクラは見た目に反してかなり重いゲームです。
特にバニラと呼ばれる素の状態。

ゆえに以前から「Optifine」「Sodium」など軽量化modを使用して読み込みや計算方式を最適化する手法が人気なほど。
追加プログラム(modやプラグイン)を適用するとドンドン重くなります。

人気のサーバーは最適化されていて軽い動作のものが人気のようです。

Vanilla(バニラ)とは
この後説明するマイクラの改変・拡張を伴うmodなどを導入しない全くの素の状態。
マイクラを始めてする人は必然的にバニラでプレイすることがほとんどでしょう。

なぜに「バニラ」?
これはアイスクリームのいわばデフォルトとイメージされるのがバニラだから。
ゲームだけでなく、システムやハードウェアにおいて完全に素の状態を指し示します。
Paper(ペーパー)/Bukkit(バキット)
Bukkitとはマルチ専用のプラグイン作成を簡単に行えるようにするツール群。
2014年にツール類が削除されダウンロード不可に。

そのBukitt系から派生したサーバーに後述の「Spigot」がありますが、そのSpigotを更に軽量化したもの。
Spigot/Bukitt系のプラグインが使用可能
バージョン1.18系まで。

公式では「It's stupidly fast.」(バカみたいに速い)と表現。
公式はコチラ

軽量なサーバー。
プラグインに加えてmodも使いたい場合は「Mohist」「Arclight」サーバーへ。
Fabric とは?
前提modの1つ。
Fabricが予めデフォルトで適用されたmodサーバーで、操作側クライアントPCにも適用すること。
Fabricに対応したmodが適応可能です。
バージョン1.14~1.19.2まで対応。
Spigot(スピゴット)/Bukkit(バキット)
Bukkiteプラグインに互換性を持つプラグイン・サーバー
Bukkit派生・後継プラグインサーバーの1つとして現在に至る。
製品版初期のバージョン1.0.1から1.19系まで対応がかなり幅広い。

軽量なサーバー。
modは使用不可。
modも使いたい場合は「Mohist」「Arclight」サーバーへ。
Glowstone(グローストーン)とは
完全オープンソースのプラグイン・サーバー
公式のMinecraftサーバーのコードに依存性がないそうです。
Spigotなどbukitt系プラグインの使用が可能。
バージョン1.12系まで対応

軽量なサーバー。
公式はコチラ(英語サイト)。
Aternosがスポンサーのようでリンクが貼られていました。

modも使いたい場合は「Mohist」「Arclight」サーバーへ。
Forge(フォージ)とは
マイクラで1番有名な前提modの1つ。
シングルプレイで初めてmodを導入する場合はForgeから、というパターンが多いと思います。
予めForgeが適用されたサーバーでmodの種類も豊富。

かなり古いバージョン1.6.4~最新1.19.2まで幅広く対応。
Mohist とは
mod、プラグインのどちらにも対応したサーバー
modに関しては後述の前提mod「Forge」ベースプラグインは先の軽量「Paper」ベースとなっていて、それぞれ対応したものが使用可能。

軽量なサーバー。
公式はコチラです。
対応バージョンは1.12.2、1.16.5、1.18、1.18.2となっています。
Arclight (アークライト)とは
Mixin(ミックスイン=プログラミングの技法の1つ)を利用し、前提modのForgeに実装されたBukitt系サーバー
Forge環境でBukitt系プラグインをロード可能。
つまりForge系のmodとBukitt系プラグイン両方が使用可能なサーバー。
1.19系対応。

githubのソースコードなどはこちら

ほかにもマイクラサーバーの種類はあるようです。

続いてサーバーの種類ではなくバニラ以外のサーバーに追加可能なプログラム類。

なおmodやプラグインの違いは以下

mod(モッド)とは?
「modification」の短縮形。
主にPCゲームにおいてシステム改変を目的としたプログラム。
バニラでは存在しない効果・効能を持ったアイテムを導入するなど。

このmodを導入するために必要な前提modと言われるプログラムが「Forge(フォージ)」や「Fabric(ファブリック)」。
Forge用のmodはForgeだけに適用可能。

ネットで見ているとmodは操作側クライアントPCに入れるモノと言われます。
しかしマルチサーバーにおいては、
・そのままクライアントだけ良いもの(例 Optifineなど)
・操作側のクライアントPCにはもちろん、サーバー側にはそのmodのサーバー専用の別のファイルを入れるもの
など特徴があるので下調べが必要です。
プラグインとは
サーバー側にだけ導入すれば追加・拡張した機能でマルチプレー可能なプログラム。
筆者は随分長い間modと混同していました。

modと違うのは、素のマインクラフトには存在しない機能は追加できません。
modでは全くの新要素を追加できますが、プラグインはあくまで素の状態で存在するものを利用した改変であること。

例えばチャット欄をDiscordと紐づける、砂漠に砂岩の巨大建造物を生成できるようにするなど。

各種modやプラグインは今回は割愛します。

Aternosの優れたところ

Aternos Top Good

今回無料マルチサーバーAternosを使って良いと感じたのは言わずもがな

・無料

・導入が簡単

の2点。

そして更にそこそこのクライアントPCの性能があればFPSも問題なしという結論です。

無料という面が最大に前面に出るAternosですが、難しい知識なくお手軽にすぐ始められる初心者向けサーバーと言えます。

Aternosの注意点

Aternos Top BAD

反面、我慢しなければならない部分もあります。

  • ラグが大きい
  • サーバーに入るまでの待機時間
  • 無操作や1人プレイしていないと比較的短時間でサーバーが閉じる
  • FPS低下を気にする場合快適にプレイできるのは2、3人までか(大規模建築や回路は厳しい)

ラグがかなり大きい

チェストを1発目開けた瞬間に違和感を感じます。

感覚的にワンテンポも2テンポも遅れて開いたり閉まったします。

また最大の難関は敵対mobとの戦闘。

当たり判定にもラグがあるので自環境のみでテンポよく攻撃する、なんてことが相当に困難です。

剣に「ノックバック」属性が付いてたりするとより顕著です。

ノックバックの剣で殴ると

殴る => ノックバックしない => 連続で殴ろうとする =>遅れてノックバックするので空振り

因みにラグの指標としては、pingの数値をマイクラ画面で確認可能です。

AternsoサーバーとクライアントPC間の応答時間の数値で、少ないほど良いです。

メニューから「マルチプレイ」に入ってサーバー一覧がある部分の、アンテナマークにマウスカーソルをホバーすると「〇〇〇ms」という表示が出ます。

Lag 273ms

写真では「273ms

300msを超える場合もありました。
これは激しく遅延する数値。
通常100msを超えてくるとラグを感じるレベルですが、これは遥かそれ以上。

契約している回線速度云々の話では無く、こちら側からの改善は全くできない部分です。

よってラグに関しては他のサーバーにするしか選択肢がありません

※無料サーバーでのラグを解消させるべく国内最安とうたわれる「Agames」を検証してみた記事は以下。

MultiPlay EyeCatch@Agames
AgamesでForgeマルチプレイ:国内最安サーバーの立て方と契約の注意点

以前Aternosという無料サーバーでマルチをしていました。
そうすると解決したい課題も見えてきます。
まずはラグを何とかしたい、でもできるだけ安価に。
それを実現すべく国内最安とうたわれるAgamesというサーバーを、使い方を含めて検証!

続きを見る

サーバーに入るまでの待機時間

Server Start
青いシークバーが右端に来たら起動完了

かなりの待ち時間が発生する事があるそうです。

幸い検証中の2週間ほど試した感じでは毎回大きく待たされることもなくサーバー起動まで行けました。
(平日の朝から夕方までの時間帯を除く)

そのサーバー自体の起動は1分~2分ほどで、長いと言えばそうなのか?くらいな印象。

混み具合などにも影響されると思います。

プレーヤーなしの待機時間が短い

厳密に時間を計測していないのですが

・プレーヤーが誰もいない

こういった状態だと5~10分でサーバーが自動的に閉じられます。

無駄なリソースを食わないようにすぐプレイする人優先、といったところでしょう。

人数はできるだけ極小、建築・回路にも注意

MultiPlay

少人数プレイではラグを我慢すれば問題なく遊べるでしょう。

しかし長くプレイしていくと建築物や回路系が増えてきます。

エンティティ処理の負荷でサーバー負荷が増大し、更にクライアントPCの性能によってはドンドンFPSなども低下していくと思います。

長くプレイするにはできるだけ軽い状態でプレイする工夫が必要そうです。

無料マルチサーバーAternosのまとめ

Mincraft@The Nether
1.14のころに作ったネザー拠点。ブロックの種類が今より少なかった…

初めて外部サーバーのマルチプレイをしてみてラグを除いてかなり子供たちと楽しんでいます。

Aternosサーバーは

  • マルチできるまでがとても簡単。メアド不要、サーバー知識も不要
  • サーバーの処理能力はそこそこ。fFPSはクライアントPCの性能にも依存
  • ラグがかなり大きい
  • クライアントからワールドログインを早く行わないとサーバーが自動的に閉じる

と言った特徴があります。

できる限り低コストで、専門の知識なくプレイしたい層にはかなり響くサービスです。

反面modやプラグインなどを考えるとそれなりに下調べの知識が必要になります。

今回はシンプルにバニラで解説したものですが、時間が許せば「バカみたいに速い」Paperサーバーも試してみたいと思います。

シングルプレイでも楽しいマイクラ。

でもマルチってどんな感じ?
そう思ったらまずは無料で楽しめるAternosサーバーで試してみましょう。

では!


サーバーだのクライアントだの意味が分からん!って方にはこちらでJava版マイクラの構造を少しザックリ解説しています。
ご参考に。

Server and Client Eyecatch
Java版マインクラフトのクライアントとサーバーとは

Java版マイクラで「サーバー」とか「クライアント」とかの単語が出てきます。
ローカルでゲームしているのにサーバーって何ぞ?
筆者もそう思って早何年も経ちました。
マルチプレイをする段階で少し勉強してみたことを備忘録的に書いてみました。

続きを見る

また国内サーバ「Agames」で通常スペックと低スペックPCで検証した記事は以下です。

MultiPlay EyeCatch@Agames
AgamesでForgeマルチプレイ:国内最安サーバーの立て方と契約の注意点

以前Aternosという無料サーバーでマルチをしていました。
そうすると解決したい課題も見えてきます。
まずはラグを何とかしたい、でもできるだけ安価に。
それを実現すべく国内最安とうたわれるAgamesというサーバーを、使い方を含めて検証!

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  • この記事を書いた人

ゆびきたす

妻子持ち副業ブロガー 趣味のPCや家電の事を徒然なる心のままに。 ※アフィリエイトプログラム参加中

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