


こんにちは、オーディオ沼ならぬケーブル沼にハマりそうなゆびきたすです!
いくつかDP2.1ケーブルは大は小を兼ねる的に脳死で使っていましたが、某社DP2.1ケーブルがたびたび暗転するようになり買い替え敢行。

けっこう有名なメーカー製でしたが、半年でゴミに…
そこで高品質&高性能とうたわれる【Club3D DisplayPort 2.1 VESA DP80認証ケーブル】を入手してみました。

ちなみに使っている機材は
- グラフィックカード( RTX4090の記事・RTX3050LPの記事 )
- モニター( AW3823DWの記事 )
- KVM( DKS202-M24-JPBK )
すべてDP1.4という残念な環境なので無駄なオーバースペックとなっており、将来に向けてのロマン枠扱いですね…
なおネイティブDP2.1の帯域を有効活用するにはグラフィックカードではRTX5000シリーズが必須です。
さらにまだまだ極少と言えるDP2.1規格のモニター。なかなか入手しずらい機器たちです。

RTX5090などの機材リプレイスは、めっちゃ高額なところからちょっと様子見中…
ちなみにDP1.4ではDSC( DisplayStream Compression )対応のモニターがあれば圧縮転送しつつ4K144Hzなどには対応可です。
※RTX20・GTX16シリーズ以降のグラフィックカードはDSC対応
グラフィック側で圧縮、モニター側で復号という形です。ただし非可逆圧縮なのでグラボ出力=モニター映像とはなりません。

そのため性能評価は今のところできません。あくまで外観からの品質評価であることをご了承ください。

某社の比較的安価なDP2.1ケーブルからの交換で無事完治しました!
Club3D DisplayPort2.1 開封と諸元確認

ラインナップは1.2m( 3.94フィート )と1.6m( 5.25フィート )の2つのみ。まずは諸元。
モデル名 | CAC-1092 / CAC-1091 |
長さ | 1.2m( 3.94フィート ) / 1.6m( 5.25フィート ) |
規格 | DisplayPort バージョン 2.1 ( UHBR10/13.5/20 ) |
転送速度 | 最大 80 Gbps |
圧縮転送規格 | Display Stream Compression(DSC)1.2 対応 |
前方誤り訂正(FEC) | Forward Error Correction サポート |
オーディオ規格 | 最大32 のインライン オーディオ チャンネル サポート |
下位互換性 | あり |
解像度サポート | 最大4K240Hz、8K60Hz、または10K60Hz |
規格認証 | VESA認証取得 済み |
DisplayPortオス コネクタの寸法 | 長 3.62 x 幅 1.2 x 高0.63 cm |
Club3Dのケーブルは様々な器機で推奨ケーブルとして挙げられるほどの品質を持ちます。
実際過去使っていシングルモニター用のKVMスイッチャー【 Level 1 Techs 】でも推奨ケーブルとして紹介されています。

ケーブルの入った袋は破ろうとすると伸びる材質。開封歴があれば一発で分かります。

当然端子部は半透明キャップ付きで保護され梱包。


例えば1.6m仕様の第一印象は「めっちゃケーブル太っっ!」
ケーブル自体はやわらかめというレビューを見ますがこれだけ太いと取り回しが心配になります。
また取得認証であるDP80規格のラベルシール付きですが、コストダウンか。
高価なケーブルなので偽造しにくいような方式にしてほしかったです。
( 過去記事にしたThermalLightのCPU反り防止金具のAuthentic Tagシールのように )

ケーブル部の詳細を見る
触った感じ非常に極太です。とくに1.6mの方が顕著で約8.4mmほどあります。

そして1.2mの方はやや細く直径約6mmでした。
こちらは他社のゴツめのDP 1.4およびDP 2.1ケーブルがそれぞれ7.3mmと5.5mmであることを考えると、許容範囲かと思います。

表皮が固めなメッシュケーブルよりは折り曲げた時の柔らかさはかんじるものの、その太さでやはり曲げづらいことに相違ありません。
また実際のケーブル部分は短いことに留意しておきましょう。

例えば1.2mタイプの場合、端子先端から反対の端子先端までが約1.22mですが…
根本の折れ曲がり防止の補強部の両端の長さは1.11mでした。

取りまわすには環境により1.2mはやや短めに感じるかもしれません。当然1.6mもケーブル部は1,600mm以下で、こちらはより太いので取り回しに注意。


超肉厚な端子部
実際にモニター側に挿すときに悲劇が起こりました。


OH~NO~!ラッチボタンが当たって最後まで刺さらない…
ガッチリとラッチの押し込み部分が干渉し差し込みが浅くなっています。この状態っでも映像は映りますがたまに暗転が起こります。完全に接触不良です。

そもそも端子が重厚すぎる作りなのが原因か。

ラッチ無しの他社ケーブルと並べてみるとその厚さが良く分かります。加えてのラッチボタンの高さ。


正直この分厚さではラッチ無しにして欲しかった…
ともかく出っ張ったラッチ部分を何とかしないといけません。
- ラッチの押し込む部分を物理的に飛ばす
- モニター側の干渉部を切り取る
新品ケーブルにしてもモニターにしても後戻りできないので最終的に

指が震えるくらいにラッチボタンを押しながら力業で押し込む!
これでギリギリ入りましたが、めちゃくちゃ気分が悪いです。
- ラッチ押し込み部が常に飛び出ようとする
- その結果モニター端子部およびケーブル端子部に常に強い力が掛かる
ケーブルはまだしもモニタ側のDP端子が壊れると厄介なので妥協してみます。
そして最終奥義の【L字アダプター】。
しかしAmazonなどで見かける安価なアダプターは規格や品質が不明な製品がほとんどで厄介です。
最終的に同じClub3D製のDP 1.4対応の L字アダプターとしました。Club3Dでこんな商品がラインナップされていたのは初めて知りました。

表面はツヤツヤテカテカしていて無駄に品質感があります。



もはやDP 2.1の面影はケーブルのDP80ラベルしかなくなりました

でもお前の環境、そもそもDP 2.1の機器なんもないからどっちでもイイじゃん!
ということで端子周りのクリアランスには十分にお気をつけを。

まとめ:品質感は最高
各国レビューを見る限り、Club3Dのケーブル類は初期不良を除き製品評価で悪いものをほとんど見かけません。ケーブル自体はその太さから対ノイズ対策も万全に行われている印象です。
しかしそれゆ端子付近の曲げにくさによる取り回しの悪さ、特に太い1.6mタイプには注意が要ります。
加えて重厚な作りゆえに端子も非常にぶ厚いものとなっています。
グラフィックカードの端子周りは当然、モニター端子付近はラッチ側のスペースを必ず確認しておきましょう。

これから4K もしくは5K2Kなどの高解像度でもリフレッシュレート144Hz以上のハイペックモニターがドンドン登場してくるでしょう。
DP1.4でもDSC圧縮対応品であれば映像転送はできますが、非可逆性圧縮に疑問を持つ方もいると思います。

やっぱりストレートにネイティブ転送だよね~
そんな方には品質・性能ともにオススメできる商品です。高解像度・ハイリフレッシュレートの新モニター入手のタイミング、そしてまた将来の投資としてもClub3DのDP 2.1ケーブルを考えてみてはいかがでしょうか?
では!