こんちにはゆびきたすです!
今回は仕事と趣味のおニューなウェポン、ウルトラワイドモニターの実機レビューしてみます
LG電子の34GK950F-Bというウルトラワイドモニターという曲面モニターを使用して3年ほどです。作業での便利さとゲーム環境としての快適さを満喫中でした。そんなウルトラワイドモニターの有用性はこちらの記事で熱く紹介しています。
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作業効率アップ!ウルトラワイドモニターのススメ
パソコンで作業フィールドを広くする手段として「マルチモニター」にするのが普通。
でも敢えての1モニター構成にこだわってみました!続きを見る
しかし!やっちまったヤツがおるでよ!あの後頭抱えてたもんな(笑
先日書類を整理中に起こった悲劇。「用箋ばさみの角をモニターの画面にぶつけてしまう」事件発生です。軽く当たった程度でしたが重症でした。
たったの3年で買い替えで短命な結果。貯めてたお小遣いで買った初の10万円超えのモニターだったので非常に落ち込みました。長く使えるかもと思っていましたが。
そもそも湾曲したモニターは、パネルが弱くて破損し易い!?…なんてことを購入前から某棒掲示板などでチラホラ見かけていました。
検索するとTwitterでは
そうなのですよう。
— れおはると (@Leoheart_K) April 20, 2019
LGの34GK950F-Bは割と画面割れとか初期不良多いみたいなので買ったら速攻電源つけて確認してみたほうがいいです。
と書いておこう。
割れやすいのでご注意を! pic.twitter.com/FrwoF2kadV
— ヱガゾー BASTARD‼️(Egazoh)🎮 (@egazou1623) October 21, 2019
型番指定ではそれほどtweetも無いようですが「湾曲モニター 割れ」で検索するとゾロゾロと出てきます。
そもそも届いた段階で液晶が割れているなんて、どんだけ弱いんだよ!?っ
当時初期不良に備えて、ビデオカメラで撮影しながら開封したのはいい思い出…
不具合の検証用に23インチFHDモニターの手持ちであるのですが、もはや小サイズ・低解像度には戻れない体になっていました。
そして奥さまを説得でねじ伏せて入手したのがALIENWARE AW3821DW。なおLGの後継製品に「34GN850-B」という製品がありますが今回はパス。なぜなら代り映えしない、というのが大きな理由です。
- 変化が乏しい
- グラフィックスがNvidia製なので、初のG-SYNCPremiumを試したい(34GN850-BはG-synコンパチ)
- もう少し大きな画面にしたい
38インチくらいのサイズを探しましたが、そもそも3,440×1,440解像度の38インチ自体が存在ません。ドットピッチは既設の34GK950Fより少し小さくなりますが、許容範囲と考え思い切って購入。
17万円ほどで購入後にセールが始まって14万円切りだったのはちょっと落ち込みました…買った後は見ないことを強くオススメします。
- 34GK950F-B・・・0.232mm(旧)
- AW3821DW・・・0.229mm(新)
※こちらのピッチ計算は「ドットピッチ計算機 (plala.or.jp)」様で計算しました
心配事もいくつかありましたが、少し解説していきます。
グラフィックス(GPU)の負荷が高くなる
一番に気になったのがグラフィック負荷の増大具合。
4Kパネルに次いで高解像度なのでゲームなどは負荷が必ず増えます。
「ぬるぬる」動くのを良しとする高フレームレート愛好家には、フレームレートがガタ落ちは許し難しでありますので。
ハードウェア構成の違い
解像度は3,440×1,440pixel
→3,840×1,600pixel
水平方向のピクセル数は4Kモニターと同じで、垂直方向は560pixel少ない
(4Kモニターの下の4分の1ほどがカットされるイメージ
ピクセル数的にはUWQHDから24%増えています。
これを事前に確認する1つの方法として
解像度増大によるフレームレート低下具合が心配な場合、上記で事前確認すれば簡単ですね。
手持ちのゲームで『Shadow Of TheTomb Raider』がウルトラワイドでのベンチマークに対応していました。
各メディアサイトでもベンチマークツールとして頻繁に使われた重めのゲームですね。
試しにやってみましたがちゃんと差がつきましたね。
以下比較です。
まず旧来LG 34GK950F-Bと同じ解像度3,440×1,440時のベンチスコア
続いてDELL ALIENWARE AW3821DW の解像度3,840×1,600時のベンチスコア
『Shadow Of TheTomb Raider』では約9.2%のダウンです。
この差を大きいとみると小さいと見るかですが、グラフィックカードも高性能化すると思うのでそのうち軽くなる日が来ます。
なおフレームレートを1でも落としたくない場合、Nvidia DLSSをONにして『クオリティ』あたりだと平均フレームレートはモニター上限の144Hzを超えるので高フレームレート愛好家には問題無さそうです。DLSSは良き機能ですね。
ほかのゲームも触ってみましたが、数値はまだしも体感的にはそれほど大きな差は感じなかったのは幸いです。
AW3820DWの良かったところ
- DELLのハイエンドを担うブランドだけあって品質感は良好
- 4K解像度以下のウルトラワイドモニターでは最大級の解像度で作業領域広々
- ゲームにおいてはNVIDIA G-Sync Ultimateのおかげでとても滑らか
- スピーカー切替器(簡易KVN)として使える
品質感良好
開梱から取り付けまで触ってみて特に品質について気になる点は特に無し。
強いて言えば別に背面や下端は光らなくてよいかなという気はしますが、ゲーミング・ブランドは光ってナンボ。
4K以下のウルトラワイドでは最大の解像度
解像度は約24%ほどアップ。
このおかげで画面分割もタテ3分割でも窮屈感が和らぎました。
なお画面分割は、Microsoft製オープンソース・ソフトウェア「PowerToys」の中の「FancyZone」機能を使用して3列・4分割運用。
どんなレイアウトでもカスタムできるのが非常に便利なソフトウェアでウルトラワイドモニター使うならこのソフト!くらいに相性バッチリです。
また解像度の増加分はゲームでも恩恵が増えました。
順番に
フルHD:1,920×1,020
ウルトラワイド:3,440×1,440
ウルトラワイド:3,840×1,600
(不思議な事にDELLの当該ページでは3,440x1,440を「WQHD」と謳い、当機種を「WQHD+」と謳っています)
上下左右に拡張され更に広大な視野角に。
NVIDIA G-Sync Ultimateの滑らかさ
今まで「NVIDIA G-Sync Ultimate」の存在は知っていましたが、正直「ふーん」程度。
まず可変リフレッシュレートの制御が格段に効きます!
(重いシーンなどでGPUのフレームレートが落ちても、そのフレームレートにモニター側を同期してカクつき感が見えないように制御するもの)
また特にティアリングも感じませんでした。
G-sync compatible認証のモニターよりも効果が強力です。
Ultimate認証の場合はHDRやコントラストなど総合的な制御が通常のG-Syncより上位となっています。
公式サイト(Nvidia)においてG-Syncの種類や解説があります。
正直機能の説明を見ていて、DCI-P3 色域とか素人にとってはなんのこっちゃですが、HDRの色の表現は前回のLG 34GK950F-Bより格段に良くなったのを実感。
白っぽくならずに十分に色の深みが感じられました。
スピーカーとウーハーの自動切換器として利用可能
もともと2台のPCをスイッチャー(KVM Switchと言われる機器)を使って切替えて使用中。
KVM Switchは以下でレビューしているような製品
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ノーブランド品 8K KVMスイッチ(DP)を検証
複数のパソコン環境の最適化の一環で輸入してみました。製品のデメリットも隠さずレビュー。
続きを見る
この切替器を介在させた状態で、ステレオスピーカーと低音用のサブウーハーを切り替えようとすると…難題なわけです。
スピーカーは過去記事で紹介した「KRIPTON KS-1HQM」
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KRIPTON(クリプトン)のPCスピーカーに感動した話
ゆびきたす こんにちは、オーディオも昔から好きなゆびきたすです!家電量販店で一般売りされているPC用スピーカーって欲しいものが皆無なんですよね 今回はパソコン用アンプ内蔵スピーカーのレビュー記事です。 ...
続きを見る
2台のPCから共通して音声が取り出せるインターフェースは「USB」と「アナログ」。
もちろんスピーカーにはUSB入力端子はありますが、問題となるがウーハー側のアナログ配線。
こうしたとすると
排他的な処理になっていてWindowsではインターフェースをまたがって出力できないのが基本で正直使いにくい。
つまりデジタルなUSBとアナログからの同時出力は「不可」ということなのです。
結論として今回のAW3821DWには「アナログ出力が2つある」ことがポイント。
PCとモニターとの間には前述のKVM Switchが介在していますが、信号経路はDisplayport(以下DP)で接続されています。
このDPはPCからの映像はもちろん音声伝送も同時に行っています。
DPから入力された音声信号が内部でデジアナ変換処理されて2つの3.5mmアナログ端子に同時出力されるようです。
2つの端子にスピーカーとウーハーを接続すると無事音が出ました。
これでKVM Switchで切り替えると(DPの入力ラインが切り替わるので)音声も同時に切り替わる、という寸法。
都度スピーカー入力を切り替えていた煩わしさから解放されました!
AW3820DWの悪かったところ
ウルトラワイドの宿命、メインストリームから外れた規格は総じて高いと言えます。
さらに高解像度&高リフレッシュレート、高価めなIPS液晶パネル、そしてブランド料…で輪を掛けて高額な本機。
用途や使用頻度をよく考えないと買わない理由も盛りだくさんと言ったところ。
セール時13万円ほどになったころもあるようですが、今は品薄も手伝ってか安定の高値。
ニッチ製品を好きになってしまった功罪として諦めるしかないですね。
モニターライトがそのままでは付かない!?、なんてことを過去記事で紹介したことがあります
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【EXARM ZETA 日本製モニターライト 】レビュー:ウルトラワイドモニターに使ってみた
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少し嫌な予感はしましたが、案の定付きません・笑
放っておくとドンドン前にズレきます。
今回も厚手のスポンジを工夫して…取り合えず置いてみて後回し・笑
上手くいったら後日加筆します。
まとめ
破損事故から結果的に作業環境の更なるアップグレードができました。
またゲームにおけるNVIDIA G-Sync Ultimateの有用性も今回は大いにプラス。
ただゲームオンリーで考えると
- ゲームだけにフォーカスするとけっこう高価(解像度に対応していないゲームも多いため)
- モニターのリフレッシュレート(144Hz)とゲーム内のFPSのつり合いを考えた場合、グラフィックカードによりコストが掛かる
- ゲームだけにフォーカスするとけっこう高価
(解像度に対応していないゲームも多いため) - モニターのリフレッシュレート(144Hz)とゲーム内のFPSのつり合いを考えた場合、グラフィックカードによりコストが掛かる
しかし自分が毎度ウルワイにこだわっている以下3点
- マルチモニター環境に匹敵する作業領域が確保可能
- 配線類が最小限であること(見た目スッキリ)
- ゲームにおいては4Kまで行ってしまうとフレームレートが厳しいので少し手前
このあたり同じように考える方には大変イケてるモニターだと思います!
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