
こんにちは!
ゆびきたすです。
今回モニターライトのレビュー記事ですが、
最近では本当に珍しい「MADE IN JAPAN」製品を
発見したので紹介します。
今回は日本製と謳われるEXARM ZETAという製品を購入してみました。
本当に久しぶりな日本製品で感慨深いものが…
クラウドファンディングから販売された日本製ライト
当製品は元々クラウドファンディング「Makuake」にて資金調達され誕生した製品です。
PCの手元を照らす。照明のプロが作ったゲーミングライトEXARM ZETA
出典:PC操作の手元を照らす。照明のプロが作ったゲーミングライトEXARM ZETA|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス (makuake.com)
EXARM ZETAはスワン電器さんという会社が生み出した製品。
上記引用のリンク先で分かる通り、目標30万円に対し371万円以上を応援購入されています。
スワン電器さん自体はこのEXARM ZETAで初めて知ったメーカーさんでした。
メモ
スワン電器とは?
千葉県に本社があり、東京都福岡にオフィスがあります。
1969年よりライティングメーカーとして続く老舗メーカー。
デスクライトなどに強みを持つ会社でEUなどにも輸出を行っています。
近年はLEDバルブ「LED SWAN BULB」なども開発・販売。
元々「ゲーミング」という部分は重視はしていなかったのですが製品写真が「曲面(湾曲)型モニター」ではありませんか!
(しかしよく見るとウルトラワイドではなさそう)
筆者の使っている極端に横長なウルトラワイド・モニターには合うのだろうかという疑問もあります。
取り合えず買わなければ分からない。
ということで謳い文句と写真に誘われるがまま購入してみました。
まずは結論。いってよし!買って良し!
結果的には平面はもちろん曲面(湾曲)に加えウルトラワイドにも使える高品質なモニターライトです。
なお今回使用したモニター(LG電子の34GK950F-B)の湾曲率は「1900R」です。
当然モニターライト自体は湾曲していないので、例えば1500Rや1000Rなどアールが小さい仕様のモニターは注意が必要。
EXARM ZETAの開封
ワクワク心躍りながら開封してみます。
まず綺麗な箱のパッケージ。
パカッと開封です。
本体お目見えです。塗装の質感もマットな見た目・ツルツル感がない感触で素晴らしいです。
LED部です。
物凄く久しぶりに見た気がする「MADE IN JAPAN」です。
頑張って欲しい、日本のもの作り。
取説です。
説明書を見ながら操作・設定します。
早速EXARM ZETA取り付け...られない事件
ここで初めて気が付きます。
「モニターの厚みと裏の形状をよく確認しましょう」
バネの力がそこそこ強いので上へズリ上がってきます。
これはマズイ、やってしまった感が走ります。
多分ですがこのモニターの背面形状はかなりの確率でLEDモニターライトの「不適合」モニターです...
これを何とか無理やりに付けてみます。
あれやこれや色々な手持ち素材を試しつつ上手くいったのが以下写真。
少し見えにくいですがモニターライトの押さえ部に硬めのスポンジを超強力両面テープで固定して引っ掛かりを作ります。
モニターの当該部分に、排熱穴が円形に配置されていますが、この面が少しえぐれています。
ここに先の硬めのスポンジ部分を引っ掛けました。
取り合えず1週間経ちましたがズレたりはしていないです。
(追記:取り付け後10ヶ月ほど経っても大丈夫そうです)
なお取扱説明書には以下のように「取り付け可能範囲 6~50mm」と記載されています。
当モニターのふくらみ部分は50cmどこではない厚さなのが盲点でした。
ただ図を見る限り、挟む角度が90°を多少超えてもカッチリ挟まれば大丈夫そうです。
挟まれば...
EXARM ZETAの実力
角度などを調整しつつ取り付けしてみました。
曲面モニターに対し直線のライトなので、LEDの明かりの端の方が液晶面に反射するかな?と思いましたが、映り込みは全くありません。
この辺りは本体の調整幅が広いので何とでもなりそうです。
机の端々まで明るくなり、目の疲れ軽減には大きく寄与してくれます。
EXARM ZETA のメリット5点
ではEXARM ZETAのよかった点を5つ紹介していきます。
1.均一な明るさ~均斉度1.3のメリット
商品説明で謳っていた通りです。
真正面が一番明るくなるのは仕方ないのですが左右も暗くなりにくいイメージです。
これは「北米照明学会基準 均斉度 1:3」を満たした製品という点が表れています。
均斉度とは、ムラのなさを示す指標。
(例えば屋外太陽光の元では均斉度「1」で「ムラがない状態」)
人間の目は視野端においても明暗の差が少ないほど疲れにくいと言われます。
机の端に置かれたメモもはっきり見えますし、室内灯を消して没頭したい時にも光らないキーボードも安心して使えます。
LEDから出た光をロスなく照射するイメージ。
調光調整はタッチするごとに100%→60%→30%→以下ループ と3段階で調整可能です。
ここで少し前回使用したATITIモニターライトと比較してみます。
ATITI製はちょうど良い角度に調整しても若干モニター上部(フレーム付近)に光が当たるようです。
湾曲型は左右が手前に湾曲しているので左右の反射が若干強くなります。
平面は曲がりが無い分均等に照らされるイメージです。
安価なだけにライト部分に上下方向の調整シロがないので背面の突っ張り部分で多少調整をしないとフレームを照らしてしまうケースもあります。
一方EXARM ZETAではフレームへの反射はありません。
クラウドファンディングのトップ写真の湾曲モニター対応が証明された感じです。
これはLEDユニット部分の
- 前面への張り出しが大きい
- ライト部の上下調整が可能
の2点が効いています。
実寸で測ってみるとATITIに比較してEXARM ZETA は20mmほどLED部が前へせり出す構造になっています。
湾曲モニターを想定した設計と考えられます。
2.電源のON/OFFはノータッチ操作(手をかざす)
一番便利なポイントです。
そもそも暗がりでのタッチ操作はピンポイントが見えずらく、イチイチチェアーから立たないといけないのがストレスですが、これならモニター上面の付近に手をかざせばLEDオンです。
取説では検知距離1cmと記載されていましたが、2cmくらいは検知しました。(3cmはダメでした)
※電源マークの奥付近が反応します。(電極っぽいところの黄色マーク)
他の操作は全て直接タッチ操作です。
これに関しては一度設定すると頻繁に触る部分でもないので問題なしです。
3.少しゲーミングっぽい外装
LEDの左右が細~く光ります。特定の色の固定はできないみたいです。
そして色がゆっくり変わっていきます。
点灯部分の大きさといい、明るさといい作業中邪魔にならない配慮がされているようです。
これはオフ設定にもできます。
注意点:レインボーON設定場合、このレインボー点灯はメインLEDを点灯させていない時もずっと点灯。
気になる方はOFFで良いでしょう。
ON設定だと常時点灯しているLEDですが真っ暗闇だと薄っすら机上が見えるので洒落た常夜灯としても良いかもしれません。
4.調整の幅がある
LEDユニット自体が直接目に入るとかなり鬱陶しいので座高などに合わせて調整したいものです。
反射具合などをみながら自由自在に調整できます。
モニターの裏形状や厚みに注意すれば照射位置もピッタリに合わせられそうです。
5.WEB会議などで顔を明るく照射「フェイスライト」付
ZOOMなどリモート会議などでは、部屋の照明が頭上の後ろになる場合があるため顔が逆光状態になって暗くなりがちです。
そのようなケースでもEXARM ZETAなら万全の体制です。
明るさは100% → 50% /→30% /→消灯→以下ループ と調整可能です。
EXRAM ZETA のデメリット4点
基本的に不満や問題はありませんが、取り扱い・設置上の注意として
- マットな塗装でキズが付きやすい
- 指紋が付きやすい
- 電源の非タッチを除いて、操作部タッチポイントマークが全部同じで何がどの設定か分かりくい
- 1万円を超えるので安くはない
などの点がありました。
表面の仕様は高級感のある手触りなのですが、爪などがあたると線キズになりやすいと感じました。
汚れたからと言ってごりごりティッシュなどで拭かない方がよさそうです。
また印字マークについては見た目がシンプルでとても良いのですが、何の設定かをいつまで経っても覚えられません(笑
と言ってもここは頻度は知れたところなのであまり問題なり得ませんね。
筆者は毎日平日数時間、土日祝日には10時間以上使用するので壊れなければ高コスパかな?と思います。
まとめ:日本製に恥じない品質
耐久性などは不明ですが実用性・質感など含めてとても満足できる製品です。
このカテゴリーも多くの製品がある中、1万円を超えるプライスは正直高いと感じる方もいるかと思います。
ただデスクワーク時間が長ければ長いほど質にこだわっているポイントは高評価にできるもの。
とても良いポイントは
- 明るさは充分輝度が高く均一性も高いので目の疲れが軽減
- 曲面(湾曲)モニターに使える
- 上下調整幅が広く、机の広さ(奥行)や着座位置による調整がし易い
ただし注意するポイントは
- モニター裏の形状
- 曲面(湾曲)の場合は曲率が小さいものには要注意(仕様の〇〇〇〇Rの数字が小さい物)
- 表面がキズ付きやすい
- 慣れるまで調整箇所が何の調整なのか分かりにくい
- 本体価格がお高め
なお本体のカラーバリエーションは3色あります。今回のブラック、そしてホワイトとシルバーです。
黒っぽいモニターが多いですが敢えてシルバーというのも合うかもしれませんね。
目の疲れを軽減して生産性アップを目指しましょう!
では!
2022年8月BenQのScreenBar Plusというモニタライトを試してみました。
EXARM ZETAよりも更に高い輝度で明るいデスクトップを演出します。
ただし均等な光配分ではEXARM ZETAの方が優れているようです。
こちらも参考にしてみて下さい。
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参考モニターライト【BenQ/ ScreenBar Plus 】レビュー:シリーズ他モデルと違いを解説
慣れてしまえば空気のような存在のモニターライト。
しかし製品ごと、メーカーごとに特徴があって面白いのです。
今回は明るいと評判のBenQのライトを使ってみました。続きを見る