こんにちは、掃除めんどくさぁぁい…
何とか楽をしてやろうと考えてるゆびきたすです!
特に冬場の水拭き嫌い。寒いし腰痛いし。。。
以前に当ブログでDreame H12 Coreをレビューしました。
水タンクの容量も大きく、ある程度の広さ空間があれば水拭きが非常にはかどります。
何より雑巾がけのように身を屈める必要がないのが地味に腰にやさしいです。
また推奨はできませんが、ほぼ屋外なバルコニー(ベランダ)の床拭きの時短掃除も可能です。
汚れが非常に酷いため水量が少ないモデルでは排水・給水ともに地獄のような回数になりますが、H12 Coreの水容量はそこそこ大きいものになっているので汚水処理と浄水の追加回数が少なめにできるのがメリット。スリム系製品にはないメリットの1つでしょう。
逆に水量の確保もあり全体的に大柄です。
また駆動部のせいでローラーモップがヘッド端ギリギリまでは露出していなため、壁際の清掃に課題ありと感じていました。
さらに乾式両用とうたわれますが、乾式機能は基本的に汚れの少ない水分を吸い取るだけの機能と捉えられます。H12 Core記事でも紹介しましたが、吸引力とモップの回転力は強いので乾式においてもカーペットやラグの吸引掃除は十分に可能です。
しかしはじめに水拭きを行うとローラーモップが濡れてしまうので、その後すぐにカーペットなどの吸引のみの掃除はできません。そのため初めに乾式掃除機として使用した後に水拭き機能で仕上げ、この順番を守る必要があります。
そんなデメリットをすべて解消してくれる新製品がDreame社から2023年12月に発売されました。
その新型水拭き掃除をザックリ検証していきます。
※記事最後にDreame社公式のECサイト2024新春セール情報を載せておきましたので、ご参考にしてください。
Dreame H12 Dual の特徴
Dreame社については知らないユーザーの方もいると思いますが、前モデルの記事にて少し紹介しているのでそちらを参考にして下さい。
【Dreame H12 core】レビュー - 電子徒然雑記 (creas-labo.org)
さて今回のDualでは
Dreame H12 Dual
H12 Dual – Dreame Japan (dreametech.jp)
1台であらゆる掃除を簡単に住まいの掃除を4wayで
とうたわれています。
その「4Way」とは次の4つの機能を指します。
- (乾式)スティッククリーナー
- 布団クリーナー(らせん状のブラシ)
- ハンディクリーナー(隙間ノズルOK)
- 従来の(湿式)水拭き掃除機
H12 Coreは最後の「水拭き」のほぼ単機能でした。そのため水拭き以外の作業ではダイソン乾式掃除機や布団掃除機などそれぞれ適材の機器が必要でした。
今回のH12 DualではDreame製品1台ですべて賄えるようになりました。
とても嬉しい進化です。
ローラーモップの洗浄力は先のH12 Coreの記事にあるように申し分ない性能を発揮しますが、今回の製品で「痒いところにも手が届く」製品になったと断言できます!
Dreame Dualの構成パーツ
- 充電ベース(湿式クリーナー時のモップ洗浄&乾燥を兼用)
- 本体
- ハンドル(本体部に差し込む湿式クリーナー用)
- パイプ(乾式クリーナー用)
- ダストカップユニット(乾式クリーナー用)
- ソフトブラシユニット(乾式クリーナー用ブラシヘッド)
- 布団クリーナー(叩き機能付き乾式クリーナー用ヘッド)
- 隙間ブラシノズルヘッド(乾式クリーナー用)
- クリーニングブラシ
- 多用途床洗剤
- アクセサリー収納スタンド(乾式クリーナー用ヘッド&パイプ独立スタンド)
エントリーモデルH12 Coreから付属するパーツは増加しています。
水拭きベースユニット(上の写真のグレーの部分)に吸引兼ディスプレイユニットと、汚水・浄水の2カートリッジが固定される構造はH12シリーズ共通です。
事前に取扱説明書を見たい方は下記に取説PDFのリンクを載せておきますね。
4way_H12_Dual.pdf (shopify.com) ※公式の取説ページのPDFリンク
Dreame 水拭き掃除 H12 DualとPro&Coreの仕様の違い
次に本体部ではどのような変化があったかH12 Coreおよび上位H12 Pro(家電店モデル)と比較してみます。
仕様項目 | 【NEW!】H12 Dual 詳細 | H12 Core 詳細 | H12 Pro 詳細 |
---|---|---|---|
製品名 | Dreame 4Way水拭き掃除機 H12 Dual | Dreame 水拭き掃除機 H12 Core | Dreame 水拭き掃除機 H12 Pro |
型式 | HHV4 | HHR22B | HHR25A |
発売日 | 2023年12月 | 2023年6月 | 2023年6月 |
タイプ | コードレス乾湿両用スティック掃除機 | コードレス乾湿両用スティック掃除機 | コードレス乾湿両用スティック掃除機 |
バッテリー容量 | 4000mA×6 | 2,500mAh×6 | 4000mA×6 |
定格消費電力(本体) | 300W | 200W | 300W |
定格消費電力(充電ベース) | 230W(乾燥機能付き) | 80W(洗浄のみ) | 135W(乾燥機能付き) |
ローラーモップ乾燥時間 | 30分 | なし | 60分 |
最大充電時間 | 約4.5時間(モップ乾燥時間含) | 4時間 | 約4.5時間(モップ乾燥時間含) |
最大稼働時間 | 35分 (水拭きのみ)/60分(乾式吸引のみ) | 25分 | 35分 |
吸引力 | 16,000Pa | 10,000Pa | 16,000Pa |
電解水除菌 | あり(除菌モード/30秒で電解水生成) | なし | あり(ウルトラモード/30秒で電解水生成) |
壁際吸引 | 可能 5mm | 不可 | 可能 5mm |
浄水タンク容量 | 900ml | 900ml | 900ml |
汚水タンク容量 | 700ml | 500ml | 700ml |
本体重量(浄水未投入時) | 5.13kg | 4.6 kg | 4.8kg |
基本的にはH12 Coreの上位モデルであるH12 Proの本体部分からはパッと見では大きく仕様の変更は無さそうです。水容量、吸引力もさらに大容量化していくと、重量やサイズにおいて利便性に影響する可能性が高いためです。
ただ洗浄時にはローラーモップが反転動作を行うこと、乾燥時の熱風温度が高くなり諸所で改良されています。
Dreame 水拭き掃除機 H12 Dual のメリット
約10日日間ミッチリ使用してみて管理人が感じた良かった点に触れたいと思います。
なお吸引力やローラーモップの水拭き能力に関しては、もともとH12Coreでも不満はなく、それはH12 Dualになっても変わりません。
(吸引力は10,000Paから16,000Paへとアップしているので当然)
エントリーモデルであるH12 Coreとの比較で大きなメリットに感じたのは
- ローラーモップの両端どちらでも壁際ギリギリまで水拭きができる!
- 乾燥機能が付いたので夏場に濡れたローラーモップを外す手間がなくなった!
という2点。
掃除の時短化によりQOL(クオリティオブライフ)をかなり高めてくれます。
さらに管理人は特に重視しませんがH12 DualおよびH12 Proには「電解水生成モード」が標準です。ローラーモップの高温乾燥機能と合わせて夏場の雑菌対策になりますね。
公式ではこの電解水モードに関する申請書もアップロードされているようです。
优光台灯性能要求测试记录表 (shopify.com) ※公式取説ページからのPDFリンク
そして上位モデルH12 Proも含めた良かったポイントを下記に挙げてみます。
ローラーモップの洗浄方法と高速乾燥
水拭き掃除機や雑巾がけは、特に夏場の作業に注意する点があります。
- ローラーモップが一方向の回転だと繊維が寝てしまう(繊維裏の汚れ・ゴミが落ちにくい)
- 多湿だとローラーモップの乾くのにかなり時間が掛かる
- 雑菌の繁殖が非常に速い
これを解決へと導くのが今回の
- モップ回転が定期的に反転動作してしっかり洗浄
- 55℃の熱風で乾燥時間の短縮化
という2大機能でProから大きく進化した部分です。特にH12 Proから引き継がれる「電解水除菌」機能と組み合わせれば夏場の厄介ごとも1つ減ります。
4Way化でパーツてんこもり。掃除をひととおり網羅できるH12 Dual
H12 Dualでは過去モデルの機能に新たにいくつか追加されました。
- 吸引のみのスティック掃除機化ができる
- ハンディ掃除機化で自動車内の掃除もはかどる
- ふとん掃除用のヘッドが付属。外干し後の花粉や黄砂の対策に
他社もマルチクリーナー化が進んでいますがDreameもついに対応しました。
H12シリーズも元々「吸引のみモード」は元々ありますが、これは水分だけを吸い取りたい場合のモードで本格的にフロアやカーペットの吸引掃除を行うものではありませんでした。
ちょっとしたことですが、ダストカップを標準装備に加え、ソフトブラシのローラーヘッドが追加されたおかげで普通のスティッククリーナーとして使うことができるようになりました。用途別に機器をそろえる手間をごっそり節約できそうです。
強力な自走力と水拭き&吸引力
これらの機能に関してはH12 Coreでも全く問題のない性能を発揮していたので心配はありません。普通に床を掃除してもキレイになるのは当たり前なので、2点だけ確認しました。
- 半屋外の激汚バルコニー(ベランダ)
- 壁際にこぼした牛乳
まずはほぼ屋外のバルコニー。
ここは毎年夏と冬の2回に分けて、水道水を大量に使って流し、雑巾がけと「激落ちくん」でゴシゴシ擦って掃除除していますが、毎年腰を傷めるキツイ作業。
そこで既存のH12 Coreに粗方の掃除を任せているのですが、今回もほぼキレイになりました。最終的に段差などは手作業で仕上げる必要があります。
また汚れが酷すぎて汚水がすぐに溜まるので、近場に水道がないとかなり大変な作業になり、推奨はできません。。。
ただし室内で水ものをこぼしたのとはレベルの違う汚れなのでローラーモップのアフターケアが少し大変です。洗浄しながら吸い取っていますが、あまりの汚れにローラーがどす黒くなりました。
その後の充電台でのクリーニングと30分の乾燥によってフワッフワの状態に戻ります。
写真では黒ずみが目立ち汚れているように見えますが、真っ白のコピー用紙にゴリゴリにこすり付けても微塵も汚れが移らないので洗浄はキッチリされています。これをさらにキレイにするには、機械での流し洗いでは限界なので漬けおき漂白&手作業しかありません。
ちなみに通常の水ものをこぼしたり、お菓子の欠片、ココアの粉やコーヒーで実験しましたがオートクリーニングでキレイになりますのでご心配なく。
なおローラーの取り外しは非常に簡単で、ヘッド部のリリースボタンを押すだけローラーが外れます。そのまま引き抜くだけでローラー単体の掃除ができます。
次に壁際の牛乳。キチンと洗浄しないと時間経過でニオイも発生します。簡単なGIFにしてみました。
こちらもうたい文句通りにキレイに吸い取ってくれました。エントリーモデルのH12 Coreではコレができないのが残念なポイントであったので満足度は高いです。
スティッククリーナー時の操作性抜群!
思わぬ伏兵として驚いたのがスティッククリーナーモード。
この組み合わせは抜群に操作性が良かったです。
- ローラーヘッドが非常に軽量
- 推進力がかなり強い
ヘッドの軽さはマキタのスティック掃除機の次くらいでしょうか。電動機構を持たないシンプル機構のマキタに準ずる操作性でスイスイと動かせます。
もちろん吸引力も水ものを吸うくらいですからカーペットの髪の毛もかなり除去できます。そして前に進む力が強いのも軽さを感じる一因かと思います。ヘッドの軽さと相まって、掃除ペースが非常に高速になります!
もちろんすき間ノズルを付けたハンディモードでもその吸引力は健在で、長い時間(MAX60分)動作できるので車内掃除もはかどります。
Dreame 水拭き掃除機 H12 Dual のデメリット
1台で何役もこなせるDreame H12 Dualですが、管理人が感じたデメリットを3つ報告します。
- アクセサリーと充電スタンドの2台分スペースが必要
- 充電スタンドが水拭きユニット専用のため、乾式スタンドで立てて充電や保管ができない
- サイズが大きくて重い(水拭き掃除機全般の弱点)
スタンド2台分のスペース占有
湿式と乾式でパーツが分かれるため、保管するためのスタンドが2つあるのが一番のネックだと思います。
しかも離して設置すると利便性に影響しそうなため、併設した方がベターです。そうなるとせっちのスペースを事前に調査しなくてはなりません。もちろん、コンセントが必ず1口必須です。
ギリギリまで寄せて設置した時の、手計測では
これを確保できるかを念頭に置いてください。またはアクセサリー収納台とパーツを別に収納するしかありません。
充電は水拭きユニット専用スタンドのみで可能
各水タンクや、吸引兼ディスプレイ部が取り付けられる水拭き用のベースユニットに充電ベースとの接点があります。
充電する場合にはかならず水拭きユニット側にセットする必要があります。
しかも乾式用のアクセサリースタンドは、パイプ部の下の方を支えるだけの構造となっています。
そのため重い充電池内蔵の吸引ユニットをセットして立てかけると、転倒の危険があります。
サイズ・重量は水拭き掃除機の宿命
前回のH12 Coreや他社掃除機でも指摘しましたが、水を内蔵する構造や複雑なヘッド機構のためサイズと重量は仕様として我慢する必要があります。
浄水満タンの状態で6kgほどあり、例えば1階と2階で移動させるような局面だと大人の男性でも「重い!」と感じます。
ただ水拭き作業はローラーモップの強力な推進力のおかげで重さを感じることは少ないです。
まとめ
2023年暮れに新発売された【Dreame H12 Dual】という乾湿両用掃除機を検証してみました。
エントリー向けのH12 Coreも「乾湿両用」でしたが、実際に水分を吸い取ることができるという意味の乾式であり、カーペットやフロアを自由に乾式で掃除機掛けするには掃除の順番に注意が必要でした。
しかし今回のDualで真に【乾湿両用】で常時使えるようになったと言えます。
さてその特徴は以下のようなことが挙げられます。
- 水拭き&吸引力は安定の実力
- 乾式のスティック掃除機やハンディクリーナーにも早変わり
- 乾式掃除機としてはおよそバッテリーもち良好
- モップ洗浄に加えて55℃熱風乾燥で夏場の雑菌対策もGOOD
- 壁際5mmの水拭きが可能(ヘッド左右両端とも)
逆にデメリットとしては
- 乾式と湿式の2台分のスタンドスペースが必要
- (充電池を内蔵する)吸引+ディスプレイ部ユニットを、乾・湿で付け替える必要がある
- 水拭き掃除機の宿命:サイズが大きくて重い
の3点に留意しましょう。
掃除が面倒でおっくうになりがちな季節ですが、水拭き掃除機で時短になればQOLも爆上がりです。
さてベランダの水拭き掃除の続きを…
では!