こんにちは、ゆびきたすです。先日息子たちとの会話でPCゲームでマルチプレイゲームしたいと。
おなじ屋根の下と言えどもPC同士が違う部屋に設置されている事もあり、会話するのが大変。しかし家族同士なのでそれほど機材にお金を掛けるのも無駄だと感じ、単純に価格だけで選んでみました。
外部スピーカーはどのPCも既設なので問題無いにしても、マイクが必要。因みに長男は手持ちのLogicoolnのゲーミングヘッドセット(マイク付き)を使ってそのままプレイできます。
そしていろんなECサイトを回ってみて「コレ安くて良さげ?」という商品がありました。
結論から言うとデスクトップマイクとしては「音を全然拾わない」というのが初見の感想。
安いモンにガタガタ文句言うんじゃねー
と言いたいところですが、各種調整を行えば十分に機能する製品なのでご安心ください。
SONY小型コンデンサーマイク:ECM-PC60の実用性
初めてマイク単体を買うこともありHyperX(ゲーム系ギア)とかBlueとかいうメーカーが良さげなのは分かりましたが、
- 週末に使うか使わないかの低頻度
- できるだけコンパクト
- 初めてなのでとにかく想定外の失敗時のコストを下げときたい
こんな使用状況を想定して製品を選んでみました。
小さそうで邪魔になりにくそうなのと、ユーザーレビューの評価はそこそこな「Sony ECM-PC60」に決定。さすがにこの価格帯になるとソニーらしさや国内メーカーの強みといったものは一切感じません。すこしやってしまったかも感を感じながら開梱。
レビューのなかで「音(収音力)が小さ過ぎる」という意見をちらほら見かけたのでちょっぴり不安です。さてすぐに届いたパッケージを2度見です。
5インチほどのスマホと比べてもそのコンパクトさがよく分かると思いますが、とにかく想像よりかなり小さいと感じました。PCへ接続します。長年使っているお気に入りのジェットストリームよりもさらに小さくて貧相。
ついでに購入していたマイクスポンジも装着してみます。基本的に口元から離して設置するし、風のない屋内なので要らなかったかもしれません。
さらに付属パーツによりピンマイクとしても使用可能です。後ほどこちらの方が実用的かもしれないことが分かりました。
さて設置完了です。しかしこんな距離(口元から約70cm)でちゃんと音を拾うのだろうか?とやはり不安な感じ。
まったく音を拾わない問題(やっぱり)
使用するにあたり前提となる条件です。
- 口元から約70cm離れた場所に設置
- PCのマザーボードのマイク端子に直結(アンプ等は介さない)
- 普段通りの会話の声の大きさ(≒個人差あるかも/僕は声はやや小さめです)
ユーザーレビューの悪評そのままじゃん!やっぱり安すぎたんだ。
と悲嘆せず、おそらくは調整が必要なのかなと思い試行錯誤してみます。
なお収音状態の確認はWindow10では「スタートメニューのアプリ一覧」から下へスクロールしたところにある「ボイスレコーダー」アプリから行いました。
タスクバーの左下Windowsマークから「設定」>「システム」>「サウンド」内にマイクのテストで拾い具合をモニタリングできる箇所がありますが、ピクリとも動きません。もちろん口元に近づけると反応するので不良品とかでは無さそうです。
どこかにマイクの設定があったと思うので探してみたらありました。
タスクバー右端のスピーカーマークを右クリックして「サウンド」をクリックします。
するとサウンドの設定のウィンドウが起動しますので上のほうの「録音」タブ内の表示されている「〇〇Mic」をダブルクリックします。
次に「〇〇Micのプロパティ」画面の上のほうで「レベル」タブをクリックします。下の画像の状態では満足ゆく感度(ボイスレコーダーで十分拾える音量)調整するとご覧の通り結構各値がMAXに近いです。
3台のPCで検証してみましたがいずれもマイク音量は100のMAX値、マイクブーストは+10.0dbもしくは+20.0dbで実用的と言える音量になりました。
またピンマイクとして襟元に装着してもテストしましたが、こちらはレベルを上げなくとも十分な感度で録音できました。
口元から10~15cmというところでしょうか。通常使用ではこの方法がベストだと感じました。
結論:口元に近づけて使う、もしくは感度調整すれば使える
マイクまでの距離が70cmって結構厳しめのテストだと思います。子供のゲーミングヘッドセットのマイクも同じだけ距離を離すと感度は厳しいと感じるため、小さなマイクではこのあたりが限界だと思われます。
「ブースト」系の調整は、ソフトウェア的に音声信号を大きく増幅しているだけなのでやり過ぎは音割れの原因にもなります。
実際に上記設定のままゲームクライアントソフト(Steam)側からマイク設定をすると更にブーストされるのか、ハウリングのような共鳴音が盛大に出るケースもあったのでブースト値を下げたりの再調整は必要。
あとキーボードの打鍵音は結構拾ってしまう製品だとの評価が多いのですが、僕はそれほど気になりませんでした。
適切な設定を済ませた状態であれば子供たちと普通に会話しながらマルチプレイができました。
まとめ
- ポン付けで理想の音量にならない可能性がある
- 使用するアプリの方でも調整が必要
- マイク側ではミュートができないため、音声ケーブルを抜くかPC側から音量をミュートにするかしかない
- 本体がとにかく小さい
- 音自体は意外にクリア。高音質ではないがボイスチャット用途であれば十分使える
- ピンマイク用のブラケットが付属しているのでそれを使うのも一手である
- 一般的なイメージの「マイクロフォン」というより安価ピンマイクそのもの
以上小さなボディの恩恵は十分にあるものの、なんだかいろいろ足りない気もするSony ECM-PC60の紹介でした。
「もっと価格の高い商品だったら」「USBタイプのものなら給電もされているしどうなのか」などいろいろな誘惑が生まれてきます。次は有名どころな「HyperX」とか「Blue」のマイクあたりを試してみたいな、と思う今日この頃。
配信やオンラインミーティングしない人間が何に使うつもりなのかは謎ですが。
では!