こんにちは、怖がりのホラゲ好きなゆびきたすです!
2024年10月8日、期待していたSteam版【サイレントヒル 2】が発売されました。
いち早くブログで記事にしようと、アーリーアクセス権の付いたデラックス版を購入したものの時間が取れず、正式発売前の10時間前からやっとプレイ。
なお面白さで記事どころではありません。
いやぁ~霧の中歩くだけでめっちゃこえぇっす!ビクビク
なお管理人はPS2版のリメイク前をプレイしたことはなく、映画から入ったファンです。
それでも相当インパクトがあったのでバイオハザード系が大好きな管理人としては期待せずにはいられませんでした。
2024年現在、映画版のサイレントヒルシリーズを視聴できるVODサービスが無くて残念…
その分ゲームで恐怖体験してみましょう!
さて昨今とんでもなく重いゲームが多い中、サイレントヒル2はどうでしょうか。
想像の通り「かなり重い部類」に入ります!とくに4Kではフレームレート的に厳しい…
そのためフレームレート計測の前に概要とともに「フレームレートを何とかできるかもしれない方法」を解説します。
サイレントヒル 2(リメイク)の概要
コナミ公式サイトは以下URLですが、プレイ前にあれこれ見ないようにするのがオススメ。管理人はチラ見したのみでプレイを楽しんでします!
Products | SILENT HILL 2 公式サイト (konami.com)
管理人はコンソール機の現有機はPS4止まりなのでPC版中心のプレイとなりますが、展開されているデバイスやエディション下記の通り。
ハードウェア | エディション | 価格 | エディション特典 | 価格をCHECK! |
PS5 パッケージ版 | スタンダード | 8,580円 | なし | Amazon |
PS5 ダウンロード版 | スタンダード デラックス | ST版 :8,580円 DX版 :9,790円 | デラックス サウンドトラック デジタルArtブック ピラミッドヘッドのマスク | PS Store |
PC版 ( Steam ) | スタンダード デラックス | ST版:8,580円 DX版 :9,790円 | デラックス サウンドトラック デジタルArtブック ピラミッドヘッドのマスク | Steam |
発売月時点ではEPIC Gmaes(PC版)やXBOX、同Games Passには未登場です。
ただPS版を系譜とする作品であり、ユーザー層的にはPS5とSteamでかなりの割合をカバーしそうです。
PC版サイレントヒル2のフレームレート倍増方法(注意点あり!)
実際のフレームレートは次章で解説しますが、冒頭で述べたように
アップスケーラーなしではかなり重い!
RTX4090をもってしてもグラフィックカードがボトルネックになっているようで常時フレームレートはかなり低め。
さらにムービーシーンのカクカク具合も相まって、全体的に滑らかさに欠けるという印象です。
探してみるとSteamのコミュニティやRedditなどでは早速そのあたりの改善方法が紹介されていました。
改善ポイントは3つ。
- ムービーシーンのフレームレート30fps固定を解除
- Radeonはもちろん、NVIDIAグラフィックでもFSR3.0/FGを有効化
- DirectX11で起動する( ただしレイトレ不可 )
順番に解説します。
ムービーのフレームレート30fpsの上限を解除
プレイすると分かりますが、ムービーカットシーンは低フレームレートでガサツな動きです。それもそのはずデフォルトでは1秒間に30フレームしか描画しない仕様です。
これは超絶いただけない!
そこでアーリーアクセス時( 10月6日 )に即座に公開された改善プログラムを当てて改善してみます。
Release Silent Hill 2 (2024) cutscene improvements · RoseTheFlower/UltrawideIndex · GitHub
同ページには改善Modが2つ公開されており、必要な方を適用します。
- カットシーンの30fps固定を解除 > Silent.Hill.2.Remake.FPS.unlocker.v1.1.zip
- 16 : 9 以外のアスペクトでカットシーンから左右の黒背景を削除 > Silent.Hill.2.Remake.widescreen.v1.0.zip
適用方はコチラ。
下の画像は解除したものでSteamオーバーレイでの表示は144fpsです。
ただしフレームレートが増大しているのは感じる反面、不思議と数値ほどの滑らかさは感じません。
2番目はカットシーンの左右の黒いマスキング部分を削除し、よりワイドに表示する機能を提供します。
こちらはフレームレートには関係しませんが、ウルトラワイド使いには必須Modでしょう。
Modでの解説では、1920x1200、2560x1080、3840x1080で正常動作するとのことでしたが、3,840X1,600モニターの管理人環境では
オープニングでジェイムスの顔がデブになっちゃった…
16 : 9では下の画像で、コチラが本来のジェイムスさまのお姿。
ということですべての解像度で正常動作はできないようですが、いまのところカットシーンでおかしいのは冒頭ムービーシーンほか、1ヶ所のみなのでそのまま継続して使用中。
Silent.Hill.2.Remake Modの適用方法
適用は、解凍した2つファイルを該当フォルダへコピペするだけです。
両方同時に適用できますが、2つのzipファイルに共通して入っているファイル【 dsound.dll 】は同一ファイルのためどちらか一方だけ使います
上のリンクでダウンロードしたファイルを解凍し、以下へコピー・ペーストします。
(ゲームのインストール先のSILENT HILL 2フォルダ)\SHProto\Binaries\Win64
※標準インストール先は【 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\SILENT HILL 2\SHProto\Binaries\Win64 】
なおアンインストールは各ファイルを削除するのみ。
FSR3.0 フレームジェネレーターを使ってフレームレートアップ!
こちらは万能な方法ではないことをお断りしておきます。管理人環境ではこの設定を行うと
- フレームレート表示は倍増!
- 一部ムービーシーンなどでちらつきや破綻が出る
- マウスを振るとチラつきやゴーストが発生
- 表示されたフレームレート数値ほどの滑らかさを感じない( NVIDIA GPUの場合 )
実際に適用してみて問題ない場合やRadeonグラフィックスならFSR3.0を選択しましょう。
しかしNVIDIAグラフィックのケースでは、管理人の目にはフレームレートのより低いDLSS設定の方が滑らかに見えました。
FSR( -FG )の設定の方法
- 設定が保存されている場所に移動
( 通常 C:\Users\ユーザーの名前\AppData\Local\SilentHill2\Saved\Config\Windows )
以下をアドレス欄へ貼付けてもOK >>> %userprofile%\AppData\Local\SilentHill2\Saved\Config\Windows - そこでEngine.iniというファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます
- 以下のコードを iniファイルの最後に追記して上書き保存
[SystemSettings]
r.FidelityFX.FI.Enabled=1 - サイレントヒル内の設定からスーパーサンプリング項目で【FSR 3.0】を選択する
なおハローやゴースト、フリンジが盛大に出る場合、設定データに修正を加えることで回避できる可能性もあります。
改善設定は同じくEngine.iniに以下を記述し保存します。
[SystemSettings]
r.SceneColorFringe.Max=0
r.SceneColorFringeQuality=0
r.motionblurquality=0
r.Distortion=0
r.DisableDistortion=1
引用元: Steam コミュニティ :: ガイド :: Silent Hill 2 Optimization & Known Fixes
DirectX11でゲームを起動してフレームレートアップ!
こちらはSteam版にて起動オプションを使ってゲームを起動する方法。
これはバイオハザード系でModを使いたい場合に一部こういう方法が取れる作品がありますね。
ただしDX11ではレイトレーシングや一部アップスケーラーが無効になります
※アップスケーラーはTSRとFSR1.0のみ動作
という制限もありますので、お好み次第でしょうか。
方法は簡単で
Steamクライアント内でサイレントヒル2の歯車をクリックして[プロパティ]を選択し、[起動オプション]の下に「-dx11」(引用符なし)を入力
初回起動に「ん?」となるほどには時間がかかりますが、当環境で20~25%のフレームレート改善ができました!
レイトレなどいくつかのグラフィック設定が機能しなくても問題なければやってみる価値はありますね!
ほかにこの設定前提でDX11起動したうえでVulkanレンダリングへ変更する方法もあるようですが、大きなバグなどに遭遇する可能性もあります。
PC版サイレントヒル2のフレームレートを計測
フレームレートを計測した環境は以下の通り。なお計測ソフトウェアにはCapframeXを使いました。
- CPU / intel Core i9 13900k @Off -0.15mv/PL1・PL2)253W(マイクラに効果大だった記事)
- CPU簡易水冷/DeepCool LT720 (13900Kに組み合わせた過去記事)
- マザーボード / Gigabyte Z690 AORUS XTREME
- メモリ / G.Skill F5-6000J3636F1616GX2(DDR5-6000/16GBx2)
- グラフィックカード / Gigabyte Aorus RTX4090 Master(簡単なPowerLimit設定方法の記事)
- グラフィックカード用L字電源ケーブル / LINKUP 600W PCIe 5.0 12VHPWR
- SSD / WD SN850X/1TB+SN750/1TB+SATA-BLUE/2TB
- 電源 / FSP 80+GOLD 1000W (HG2-1000.GEN5)
以下ネイティブの状態とFSR3.0での検証を行いますが1つ留意点があります。
FSR3.0でところどころ滑らかさの喪失や破綻が現れる!
ということでフレーム生成ではある程度仕方ない部分でもあります。
非常に優秀なプログラムだったかつてのAMD Fluid Motionもそうであったように。
グラフィックの設定
基本的にグラフィック設定は一括設定の【最高】にしつつ、レイトレはON、HDRはOFFとしアップスケーラーは無し( ネイティブ )とFSR 3.0( バランス )で比較します。
ネイティブグラフィックで計測
まずDLSSやAFRなどのアップスケーラー無しで計測してみました。
最少・最大フレームレートはPCの稼働状況で大きな誤差が出やすく、参考になりにくいため1パーセンタイルと95パーセンタイルに置き換えています。
パーセンタイル fpsとは?
フレームレート( fps )とはグラフィック( カード )が1秒間に何枚の絵を描画できるかを表します。
そしてベンチマーク中には計測時間なりの膨大なフレーム数データ( サンプルデータともいう )を記録します。
そのデータを時系列ではなく、値が小さい順で並べていき、最小値から1%の「位置」にあるフレームレートのサンプル値のこと。パーセンタイルはパーセントと違い、「〇〇パーセントの位置」のデータ値を表します。
噂にたがわずかなり「重い」部類に入ります。
FSR3.0 フレームジェネレーター有効化で計測
続いてアップスケーラーの中でも強力にフレームレート生成してくれるAMD FSR3.0を有効化します。
フレームレートは順当に伸びました。
まとめ
サイレントヒル2は最新のUNREAL ENGINE 5で開発された今風に生まれ変わったホラーゲームです。
美麗なグラフィックによって恐怖感も倍増。雰囲気のある音楽と相まって「これぞサイレントヒルの世界!」という印象でした。
敵との戦闘も動きのパターンなどさえ覚えればわりと何とかなります( 難易度 Normal )
そしてPCをはじめPlaystation5でも美麗でグロテスクな描画の見た目どおりにかなり重たい部類に入ります。
今後はグラフィックドライバーやゲームの最適化によってさらにフレームレートを稼げるようになることでしょう。
最適化も待ちつつ、今日も部屋真っ暗にしてワクワク恐怖体験しますか
では!
PC版でこれだけ重いとPlayStation5版のフレームレートや今後の最適化具合が気になるところです。コナミさん、ホントお願いしますね(笑