こんにちは!
ゆびきたすです。
ゲームするならウルトラワイド!
が基本理念なのですが…
ウルトラワイドモニターでPCゲームをする場合の問題点。
「ニッチな解像度に対応していないゲームがある」( ゚Д゚)
人間の横長な視野角に、より近くて最高の没入感を演出。
これがウルトラワイドモニター(以下ウルワイ)のメリットなのですがゲーム側が非対応だったりすることもあります。
Steamクライアント版にくるのを長く待っていた"FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE"(以下FF7R)ですが、まさかのウルワイ殺し16:9対応のみ。
それをどうにかしてしてみよう、という記事です。
- ゲームのPC環境
- モニター:Dell ALIENWARE AW3821DW
CPU:Core i7 8700K(殻割り/クマメタル化@4.8GHz)
CPUクーラー:Fractal Design Celsius S24 簡易水冷
マザーボード:Asrock Fatal1ty Z370 Gaming K6
GPU:GIGABYTE AORUS GeForce RTX3090 MASTER 24G
NVMe SSD:WD Black SN750 NVMe 1TB+500GB
SATA SSD:WD Blue 2TB+1TB
HDD:WD Black 4TB
電源:オウルテック(Seasonic)Focus+ 850W Gold
FF7Rは上記CPU弱め構成でも120FPS常用可能な比較的軽いゲームです。
今まで使用してきたウルトラワイドモニター2機種の紹介
-
AW3821DW レビュー 全部入り高解像度・曲面ウルトラワイドで最効率
2台目のウルトラワイドモニターの紹介。
更に解像度アップして負荷増大。
作業性は高解像度で快適性アップですがゲームでは重い?を検証してみます。続きを見る
-
作業効率アップ!ウルトラワイドモニターのススメ
パソコンで作業フィールドを広くする手段として「マルチモニター」にするのが普通。
でも敢えての1モニター構成にこだわってみました!続きを見る
実際ウルトラワイド対応のPCゲームは多い?少ない?
対応ゲームは、ニッチな領域なわりには想像していたよりも多いかな?と思います。
PCゲームでは、「フォートナイト」「マインクラフト」「7 Days to Die」など有名タイトルは対応済。
ウルワイが有用なFPS系ではPUBG、Apex Legends、Rainbow Six Siegeなど大作も多いようです。
またゲームの新しい古いはさほど関係ないようで、例えば「Tomb Raider(2013)」や「Portal(2007)」など古い作品でも普通に対応。
反面、期待された大作タイトルが非対応なのは非常に残念。
またこれらゲーム、解像度だけではなくFPSの縛りまであったりと一体何なの?という感じですね。
外部ツールを使用すると、公式やSteamのサポートは基本受けられなくなります。
自己責任で楽しんでいきましょう。
では救世主Flawless Widescreenを適用していきます。
\対応PCゲーム一覧は下記スライドへ/
Flawless Widescreenの導入
まずは公式サイトからダウンロードします。
(上記リンクは、URLチェッカーサイトで安全性を確認済)
サイトページ下へスクロールし、見出しの「Download Flawless Widescreen」下から自分の環境に適したものをダウンロード。
基本的には左欄の「x64(32bit ならx86) Installer Package」で問題なし。
使用しているWindowsが64bit、32bitかで選択してください。
(確認方法の参考)
自分はインストール先が自由なポータブルアプリが好みなので「x64 ZIP Package (Portable)」を使ってみました。
必須プログラムあり!
Flawless Widescreenの動作には前提プログラム「Microsoft Visual C++ 2010 Re-distributable Package (external)」が必須。
もしPCにインストールされていない場合は、Flawless Widescreen公式の下記画像の場所にMicrosoftのリンクを掲載しているのでインストールしましょう。
- インストールされているかの確認方法:
- Windowsスタートボタン>(歯車マークの)「設定」>アプリ から可能
写真の自環境には導入済み。
(同じく環境に合わせてx64かx86〔32bit〕かを選択)
Flawless Widescreenの設定
注意点として、ゲームの起動前にFlawless Widescreenが起動しておく必要があります。
プラグインのインストールで即ウルワイ対応
インストール開始直後の起動ではFlawless本体の設定をするか聞いて来ます。
「はい」「いいえ」どちらでも大丈夫です。
※「General Startup Settings」の起動に関する設定は注意点あり
初期状態ではFlawless Widescreen本体のみなのでゲームごとのプラグインを入れる必要があります。
やり方は簡単。
今回のFF7Rの場合、左欄の検索窓に単に「FF」と入力すれば下欄に「FF VII Remake」が出るのでこれをクリックすると自動的にプラグインのインストールが開始されます。
なお画面の初期設定状態でFF7R側のグラフィック設定に元々なかった「3,840x1,600」が選択できるようになります。
FOVの調整
FOV(Field Of View=視野角)調整はお好みで。
FOV調整での注意点は、視野角が広過ぎるとPCの処理負荷が上がるためFPSが落ちることも有ります。
負荷具合はゲームによって違いますが、当環境では幸いFPSが落ち込むことはなさそうでした。
Dynamic Resolution calingをOFF
FF7R内では「dynamic resolution scaling」という機能が強制ON状態です。
これは「動的に解像度を拡大および縮小する」機能。
GPUなどの描画負荷が高いときは解像度を下げて描画し、フレームレートを稼ぐのが目的で、負荷が高くなってもカクカク動作になりくい機能です。
反面映像が「ボケる」可能性が高いのが難点ではあります。
当環境はG-Sync機能もあるし充分滑らかだと感じるので今回はOFFとします。
やり方は下写真の項目を
「Min:100.00% - Max 100.00%」
にすればOK。
要は可変にさせない設定ですね。
「Lock-Together」をチェック入れるとMinとMaxが同期するので楽です。
GreenFixとは?
設定項目内に「Green」何とかという文字列がいくつかあります。
少し調べてみました。
(万が一間違えていたらご指摘を頂けたらと思います)
FF7Rには、解像度が4096ピクセルを超えた場合に影の描画に緑色や白いアーティファクト(ノイズのようなもの)が発生するバグがあるようです。
これを回避するには
- dynamic resolution scaling のスライダー調整で有効解像度を下げる
- (実験的プログラムの)Green Fix V2 を有効化
を行えば良いです。
当環境の解像度は4,096ピクセルを超えていないので放置。
Vignette Strengthの調整
Vignette Strengthはいわゆる「ビネット効果」のつよさの調整項目です。
- ビネット効果とは
- 例えば写真の四隅を暗くすることで
1)自然と明るい部分に視線誘導できる効果がある(トンネル効果)
2)より雰囲気を出す手法
画像加工の世界では有名なエフェクトで、ゲームの世界でも見かける設定。
FF7Rでは暗いシーンが多くていまいち効果が分かりにくいです。
分かりやすい例で、マイクラなどにもその設定があります。
下の写真ではビネット効果を再現してみました。
(分かりやすいようにフォトショップでビネット効果を出しています)
四隅が薄暗くなっている感じが分かると思います。
要るか?と問われれば…どうでしょう?
Flawless Widescreenの注意点
いわゆる外部ツールなので完全な品質の保証は期待できないのは仕方なし。
例を挙げると
- ムービー・シーンでは上下が切り取られた映像になる
- ところどころ継ぎはぎっぽい描画になる
- FlawlessWidescreenが事前に起動している必要がある
- 設定から自動起動にしてもなぜかスタートアップしない
ムービー時は上下が切り取られた映像になる
おそらくムービー自体がウルワイ解像度で作成されていないため、動画を拡大しつつ上下をカットしたものにして違和感を軽減しています。
ムービーシーンに関してはどちらが良いかは好き好きでしょうね。
見えている情報量が減っていると考えたらちょっと勿体ない気もします。
継ぎはぎっぽい描画になる
メニューやローディング画面では、黒帯になる部分に背景画像が設置されて違和感を軽減しています。
見方によっては継ぎはぎ感があるかもしれません。
Flawless Widescreenが事前に起動している必要がある
ゲームの起動前にFlawless Widescreen自体が必ず起動していなくてはなりません。
こういう部分は外部ツールタイプの弱点でもあります。
そこで設定中の「General Startup Settings」(起動設定)で「Start With Windows」にチェックを入れておけば手間なし!
…と思いきやインストール版、ポータブル版ともに自動起動が機能していません。
自動起動の設定にしてもスタートアップしない
一度Flawless Widescreenで設定した後、ゲーム起動前にFlawlessを起動し忘れると、上記写真のようにおかしなアスペクト比になります。
その場合1,920x1,080などを再指定し直しをしないとインターフェースが途切れたりして操作に支障をきたします。
しかしここをチェックしてもなぜかWindowsと同時起動してくれません。
(自環境だけの問題なのかもしれません)
この問題は他のユーザーでも発生しているようでRedditのスレッドにも見つけました。
対処方法としてはバッチファイル(.bat)を作り、スタートアップフォルダへ設置する方法。
- Flawless Widescreen won't start automatically with with windows.
- 「Flawless WidescreenがWindowsと共に自動起動しないのです」
ただし1点問題があるので今回は見送りしましたが、やってみたい方は下記をご参考に。
これで無事に起動はできます。
しかし先にあげた問題点は
FlawlessWidescreen.exeという実行ファイルの起動には管理者権限が必要なため、Windowsの起動と共にUAC画面が出現すること。
自分は起動のたびに「はい」を押すのが手間だと感じました。
この挙動が問題なけば上記のバッチファイルの方法で良いと思います。
- UACとは?
- Windows Vistaより採用された機能。
当初はお節介機能として揶揄された。
システムに変更を伴う実行ファイルなどに、管理者として実行するか否かを確認をとるセキュリティ機能。
重要なファイルへの改変が秘密裏に行われないようにする。
そこでサクッとWindowsのタスクスケジューラ登録から最上位の特権で起動させています。
\最上位権限でのタスクの作成は以下/
まとめ
いろいろな意味でまだまだコスパが悪いウルトラワイドモニターですが、そんなニッチ環境勢も数は増しているようです。
おそらく高価だったウルワイ製品も、ここ数年で安価製品が出回り始めたからでしょう。
試しに16:9解像度でもプレイしてみましたが、没入感はやはりケタ違いです。
ウルワイ推進派としては今後もウルワイに便利なものをたくさん紹介できればと思います。
公式がバッサリと切るニッチ領域を拾い上げてくれることにはFlawless Widescreen作者には感謝しかありません。
熱いゲーム愛を感じますね。
FF7Rではムービーはじめ若干不具合もありますがリッチなウルワイ体験には充分。
今回はFF7Rでも最高の没入感を体験させてくれる「Flawless Widescreen」というフリーソフトの紹介でした。
では!