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【Windows11 Home/Pro】ネットワーク接続なしの新規インストール:トラブル事例も

2023年2月18日

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Windows11 Package
ゆびきたす
ゆびきたす

こんにちは、ゆびきたすです。

何台もWindowsインストールしているとヘンなことにも遭遇します。
今回はWindows11の設定が想像以上に鬼仕様だったお話しです。

Windowsを新規インストールする場合、早くて簡単なのでいつもMicrosoftの公式サイトからUSBツールを作成して適用します。
(正常に使えるようにするには別途プロダクトキーの付いたWindowsを購入する必要があります)

Windows 11 をダウンロードする (microsoft.com)

さて今回何台かWindows11でインストール時の困ったことへの備忘録です。

なおWindows11から自作に挑戦!なんて方はまず引っかかるのがネット環境必須の件でしょう。そもそもNIC(ネットワークデバイス)などのドライバ自体が適用前のためネット接続できないケースも考えられます。

Windows11の新ストールはネット接続必須!
更にネット接続するとマイクロソフトアカウント必須!

まずOS内蔵の標準ネットワークドライバーで動作しないハードウェアだといきなり詰みます。
そして仮にネット接続するとマイクロソフトアカウント(以下MSアカウント)にサインインするように強制。

そしてサインインできない(しない)と先に進めない・戻れないという地獄のステージへ。

今まで通りローカルアカウントとしたいという方向けの記事です。

ネット接続無しでインストールする方法はいくつかあります。

しかし進も戻るもできない状況にも遭遇。
そこで行ったことを少し紹介します。

環境依存?ネット接続画面でコマンド画面が出ない

基本的にこの画面までくると前のページへ戻れません
そして接続しない限り次ページへ進めません
ませんませんの鬼仕様です…

Compulsion On-Line
戻ること不可

そもそも突然のマイクロソフトアカウントの新規作成も面倒ですし、いきなりネットワーク接続(以下ネット接続)をスキップしてしまおうという内容です。

有名な方法は2つ

方法1.タスクマネージャを使用(ネット関係のタスクキル)
※今回未検証
ネットワーク接続の画面まで進めて「ctrl」+「shift」+「esc」を同時押ししてタスクマネージャを起動
(もしくはShift+F10を押しコマンド画面を出し 「taskmgr」と入力)
②そこでネットワーク関連のプロセス「ネットワーク接続フロー」を終了させる
③ローカルアカウント画面へ変遷

以下はコマンドでネット接続スキップの方法

方法2-1. コマンド画面からネット接続をスキップする設定(1)
ネットワーク接続の画面まで進めてShift+F10を押しコマンド画面表示
②コマンド画面の「>」の続きに「oobeBypassNRO.cmd」と入力しエンター
③強制で自動再起動→国の選択から再設定
方法2-2. コマンド画面からネット接続をスキップする設定(2)
ネットワーク接続の画面まで進めてShift+F10を押しコマンド画面表示
②コマンド画面の「>」の続きに「cd oobe」と入力しエンター
③続いて「BypassNRO.cmd」と入力しエンター
③強制で自動再起動→国の選択から再設定

方法1.に関しては今回検証していません。
機会があったら行いたいと思います。

方法2のoobeでのコマンド実行する場合行うことは

  • ネットワーク接続画面まで進める
  • 複数キーを同時押ししてコマンド画面で操作

の2点。

しかし特定PCで問題に遭遇しました。

どうやってもタスクマネージャもコマンド画面も起動しないのです。
正確にはタスクマネージャーやコマンド画面が最背面化した状態で起動している可能性が高い

こうなると初期設定の時はタスクバーがないので最前面化する手段がありません
(なお「[Alt]+[Tab]キー」で目的のウィンドウを最前面化させる手段は未確認)

最前面化にならない環境でカーソルを見ていると…
ショートカットキーを押した瞬間点滅するので何かしら反応はしています。

そこで最前面起動している環境でコマンド画面以外の部分をクリック。
するとコマンド画面が背面に回ってしまい操作ができなくなりました。

ただこの環境では再度SHIFT+F10を押せば2つ目のコマンド画面が最前面起動するので操作に支障は無し。

こんな動作からネット接続画面でコマンド画面が出てこない環境では何故かこの状態が発生しているでは?と想像しました。

最前面にならない場合、戻っての作業ができないので、PCの電源ボタンを1度押しシャットダウンして設定を破棄をします。
※何も設定されていないデスクトップPC環境で、電源ボタンを押す動作が「シャットダウン」の場合有効です
なお事前にその設定かどうかを確認できなので押してみるしか方法がありません

再び電源を入れると初回セットアップ画面最初から再スタートできます。

やり直した結果、設定の一番最初期画面(国を選択する画面)でShift+F10を押すと確実にコマンド画面が最前面表示できることが分かりました。

つまりネットワーク接続画面まで行ってしまうと、なぜかコマンド画面が背面起動してしまう環境があるということでしょう。
因みにその環境では

  • デスクトップ:ASUS B660マザー/Intel 12400/Crucial NVMe/
  • Windows11 Home 64bit

という構成でした。

なお以下構成では問題なくネットワーク画面でコマンド前面表示できました。

  • デスクトップ:Gigabyte Z690/Asus B660x2/Intel 12100/12400/12100f
  • Windowos11 Pro 64bit/Windows11 Home
  • 更にZ690の仮想環境上のHome

以上から今回の事象はほんの一握りの環境のみ低確率で起こるように思います。

cmd.exe@Selection
一部PC環境のみ発生

ネットワーク画面でショートカットキーを押してもコマンド画面が現れない場合は、一度電源ボタンでシャットダウンし、最初の画面で行ってみましょう。

なおコマンド入力に成功すると自動的に再起動して国選択からやり直しになるので、最初の国の画面でコマンドを走らせた方が少しだけ時短になります。

oobe画面(プロセス)でBypassNRO.cmd実行

まずoobeとは

購入者がパッケージから製品を取り出し、通常の使用方法で操作できるようになるまでの過程全体をOOBEという。

OOBEとは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words

ザックリ言うと今回ではWindowsの初期設定画面のことです。
この初期設定プロセス(=oobe)でネット設定をバイパスできるコマンドを入力します。
ここではレジストリというWindowsの目次部分にそういう設定を書き込んでいます。

コマンド画面が起動できたので前項の方法2-1.の続きを行いました。

しかし「oobeBypassNRO.cmd」と入力しましたが何故かエラーが出る環境がありました。ごく少数の環境のみだと思いますが打ち直しをすることで解決できました。

以下のようにおこなうことで無事に実行されました。

コマンド画面を出し「>」の続きに

cd oobe

と入力しエンターキー。
表示が【C:WindowsSystem32oobe>】となっていれば正常。

続いて

BypassNRO.cmd

と入力。

Win11 Oobe Command

そのままエンターキーを押すとPCが自動的に再起動し、初期設定からやり直しになります。

ネット上の情報ではいきなりoobeBypassNRO.cmdによってできそうな記事も見かけますが、バージョンによるものなのかは不明。

これでオフラインでWindowsを設定する準備が整いました。

あとは同じように先に進めていくとネットワーク接続の画面でスキップして進めるようになりました。

Off-Line Setting

ネットワーク画面をスキップすればそのままローカルアカウントの名前設定に移ります。

ネット接続の場合:マイクロソフトアカウント強制

検証のためネットワーク接続した場合どうなるか進めてみました。

ネット接続のメリット

  • MSアカウントで同期ができる(設定データの共有化)
  • Windows Updateが走るのでOSやドライバーを更新して起動できる

ただアカウントによって再設定が若干ラクになるとは言えかなり中途半端な印象。

ネット接続のデメリット

・アカウントを持っていないと手間がかかる

・OS内で勝手にいろいろな紐づけが行われる

・通常起動時から毎回「PIN」入力が必須

このうち「PIN」については厄介でパスワードと違い省略できません。セキュリティ性が高いPINですが自宅PCには面倒過ぎると感じます。
なお従来のパスワードと桁数の少ないPIN(Google検索)ですが、歴然と仕組みが違っていてPINの方がセキュアと言われています。

該当するSSIDを選択し暗号キーを入力して簡単にネット接続は簡単です。
しかし追い打ちをかけるようにMSアカウントのパートでも「戻る」ボタンは現れません。

面倒なのでローカルアカウントにしようかな?と思っても戻れないのです。戻るボタンくらい作ってほしいものです…

On-Line SetUp

以上のことから基本的にはネット接続なし環境でのWindows設定が今まで通りで最適かもしれないと感じます。

なお筆者は納品前にPC設定を事前に行うことも多く、MSアカウントの入力は避けたい事実でもあります。
(ごく小さな中小企業様の場合、そもそもアカウントを持っていない・管理していない場合が多いため)

まとめ

USB Flash Drive@Windows11_Package

Windows11はネット接続およびMSアカウント必須となっているようです。

PCのハードウェア構成によってはOS内蔵のネット関連ドライバーが使用できない場合、後にも先にも進めない事態になる可能性があります。
そこでネット接続無し(かつMSアカウント不要)でWindows11をインストールする方法をご紹介しました。

OOBE

Windowsのインストールが終了し、初回セットアップ国の選択画面で以下を実行します。

ここではディレクトを辿る方法ですが、いきなり【oobeBypassNRO.cmd】と入力する環境がほとんどだと思います。

  • shift+F10を同時押し
  • コマンド画面が出現するのでコマンドウィンドウのどこかをクリックしてアクティブ化
  • 半角英数でcd oobeと入力しエンター(cdとoobeの間は半角スペース
  • 半角英数でBypassNRO.cmd
  • 以後ウィンドウの指示に従い進める(「ネットワーク制限がある状態」で進める)

なお筆者も素で間違えることがありますが、入力アドレスのディレクトリ(フォルダ)の区切りは「/ 」(スラッシュ)ではなく「 」(半角¥キー)です。

そもそもネット接続強制・マイクロアカウント必須になっているのは

  • OS・ブラウザの設定データを簡単に移行
  • PIN入力によるセキュリティ性
  • 囲い込みなど商業的な狙いもある

セキュリティや利便性など今まで要らなかったものが増えて煩わしさが倍増してしまいますね。
今までMSアカウントを使ったことがない方には、まずMSアカウント自体の作成・管理が面倒でハードルが高いと感じます。

今回のコマンド画面が出ない事例は一部の特殊な事例かもしれませんが、もし遭遇した場合は今回の記事で助力になればと思います。

いろいろ面倒になるWindowsですが、まだまだ業務では必要な環境も多いですね。

では!


AmazonなどECサイトでを購入する場合、商品説明に「OEM」とか「DSP」という文言が入っていたら注意してください。意味を分かっているなら大丈夫です。

購入するものを間違えると以後PCのハードウェア構成を大きく変更した場合、認証が通らなくなります。

またよく分からない場合は、できるだけ販売・発送元が「Amazon」など有名大手を選択するようにしましょう。
購入後発送なくすぐインストールが行える「オンラインコード」版が時短でおすすめです。

極端に安価なものは企業向けボリュームライセンスを小分け販売しているケースも見られます。安全性とその後掛かる手間を省きたい場合には安価製品は避けましょう。

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  • この記事を書いた人

ゆびきたす

妻子持ち副業ブロガー 趣味のPCや家電の事を徒然なる心のままに。 ※アフィリエイトプログラム参加中

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